満州国馬賊討伐飛行隊

ゆみすけ

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馬車を襲うのだ。

やはり、馬車か。

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 「で、作戦はどうするんで。」と手下が聞く。 「そりゃあ、おめえ、馬車を襲うしかねえ。」 と手下頭だ。 「また、ヤラれるんでは。」 「だから、この人数で、銃の訓練をしてるだろうが、しばくぞ。」 「ヘイ、わかりやした。」 と引き下がる手下らだ。 とどの詰まりは平常運転しかない。 つまり、生娘通学の馬車狙いだ。 下手な小細工で、失敗したので、朝鮮馬賊は正攻法で、通学馬車を襲うこととしたのだ。 成功すれば、10人は生娘が手に入るのだ。 これは、オイシイ話だ。 シナ様に両班貴族の上位推薦を得られるのだ。 満州生娘の値段は最近ウナギ登りなのだ。 へたな、半島女の20人ぶんだ。 それだけ、要望が強いのだ。 キャンキャン泣き喚く朝鮮女より、清楚にシクシク泣く、満州生娘が金塊以上の価値があるのだ。 手下頭は何度も訓練を繰り返したのだ。 死にたくないからだ。 砦にいた馬賊や、座敷牢を守っていた馬賊は、いままでは全員が全滅だ。 今度こそ、と息巻く朝鮮馬賊である。 それに、今回は満州生娘を望むシナ様より、連発銃を人数分、手に入れているのだ。 以前は1丁だった。 今回は6丁もあるのだ。 相手は退役軍人が1人だ。 6対1だ。 勝てるにきまってる。 やけに、気合がはいる馬賊らだ。 そして、手下らの下見から、ホウライ村の通学馬車を狙うこととした。 通学に生娘は12人だ。 10人をシナ様に廻して、残る2人は仲間で廻そう・・・危うし、ホウライ村の女子学生だ。 しかし、ホウライ村は、なんも知らないのだ。 通学馬車の警備の退役軍人も、通学時間に合わせるため、早起きだが、なんも知らない。 知ってるのは馬賊と著者くらいだ。 あ~ぁ神も仏もないものか・・・ 通学馬車に乗る生娘らは、風前のともし火だ。 なんも知らずに、キャア、キャアと黄色い声を上げながら馬車に乗り込んでいく。 今日から女学校で文化祭が始まるのだ。 劇や茶店、発表会など楽しい行事がテンコ盛なのだ。 そして、三八式を担いだ退役軍人が後部に配置についた。 生娘らは、それを見て声をそろえて、「兵隊さん、ありがとう。」 の合唱だ。 退役軍人の中村少尉は、その声に生きがいひとしおだ。 日本軍の士官であったので、本来は警備の他の退役後の職場は多かった。 しかし、娘らに感謝される声を聞ける、この仕事(奉仕活動で無給だ。)に喜びを感じていた。 目の前に守るべき娘らが乗ってるのだ。 自身の孫と年齢的に替わらないのである。 現役時分より、誇りと使命感に燃えていたのだ。 馬車は娘らを12人と、御者と中村退役少尉の計14人で出発した。 イヤな予感から、中村退役少尉は三八式に銃弾を込めた。 さらに、予備弾倉を確認する。 そうすれば、心が安心するのだ。 備えは確認、さらに確認だ。 馬車は、何事もないかのごとく進んでいく・・・
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