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米国と同じは無理!
軍内での統一。
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「米国のクルマは、バラバラに分解しても部品の規格が定まってるから、また組み立てられると聞いているが。」「そうらしいな。」
「それを真似ることは、できないかな。」と、技師へ今野少尉が・・
「まあ、現段階では無理というか、3両の戦車部品だから統一するまでもないな。」と、切り捨てる。
「しかし、ソ連との戦争に備えねば。」
「海軍は米国が仮想敵国と・・」と、技師がいう。
「米国には勝てない、なぜなら工業生産が我が国の10倍以上だ。」と、少尉。
「ソ連とは、不可侵条約が、と海軍は思ってるらしいぞ。」
「熊の露スクが条約を守るモノか!」と、少尉は叫んだ。
「おエラ方は、露スケがシナや朝鮮人と変わらないことを知らんのさ。」と、技師は・・・
「まあ、オレ達が論争してもしょうがないが・・」と、少尉だ。・・・
そこへ、通信兵が、「少尉、大変です、越境です。」「なんだと、またか!」と、通信文を見る。
「くそっ、この前の越境は何だったんだ。」と、ソ連の行為をボヤくが、「戦車乗員を集めろ。」と通信員へ。 「この、戦闘型の出番だ。」と、燃料コックを開ける。
そして、ドラム缶から燃料を・・・
「手伝います。」と、技師らも燃料を他の2両へ・・・ 通信文はソ連の偵察隊と思われる小隊が越境して、なにやらやってるらしい とのことであった。
「おそらく偵察隊だから、こちらの軍備をしらべにきたんだろう。う」と少尉が。
「なら、戦闘型を見せてやろうじゃないか。」と意気込む今野だ。
戦車の燃料は400入る。 15分くらいかかった。
その頃には隊員も全員が集まって、整列していた。
そこへ、基地司令だ。「諸君、我が戦車隊の初出だ、ここは・・・」と軍人精神論が・・ まあ、司令とはそういうものだ。
「では、健闘を祈る。」「敬礼。」答礼で返す司令である。
「乗車だ。」と今野が指示だ。
靴のドロを払って乗り込む。
操縦手がエンジンを始動する。
後部のエンジンクランク穴に整備員がクランクを入れて廻して、合図すると操縦手がスイッチを切り替える。
すると、デーゼルエンジンが、「ガラガラガラガラ。」と動き出した。
はじめは白い煙が・・・ エンジン回転が安定すると、色は無くなる。
「戦車、前進。」と今野が手を前方へ・・・
3両の戦車は整備庫から出撃である。
まだ、運行であるから操縦手は頭をハッチからだしてる。
隊長も砲塔の上で門番へ敬礼だ。
軍隊は敬礼にはじまり、敬礼で終わるのである。
お辞儀では無い。 握手でもない。 敬礼とは軍隊の根本なのである。
行進訓練と同じことなのだ。 軍隊は行進の訓練を欠かさない。
なぜなら、行進の訓練が、兵の一体感と規律を造るからである。
体に染みつくほど三八(歩兵銃)を担いで、行進訓練を・・・
「そうだ、戦車ではやってなかったな、今度でも・・」と、戦車の訓練を思考する今野少尉であった・・・
「それを真似ることは、できないかな。」と、技師へ今野少尉が・・
「まあ、現段階では無理というか、3両の戦車部品だから統一するまでもないな。」と、切り捨てる。
「しかし、ソ連との戦争に備えねば。」
「海軍は米国が仮想敵国と・・」と、技師がいう。
「米国には勝てない、なぜなら工業生産が我が国の10倍以上だ。」と、少尉。
「ソ連とは、不可侵条約が、と海軍は思ってるらしいぞ。」
「熊の露スクが条約を守るモノか!」と、少尉は叫んだ。
「おエラ方は、露スケがシナや朝鮮人と変わらないことを知らんのさ。」と、技師は・・・
「まあ、オレ達が論争してもしょうがないが・・」と、少尉だ。・・・
そこへ、通信兵が、「少尉、大変です、越境です。」「なんだと、またか!」と、通信文を見る。
「くそっ、この前の越境は何だったんだ。」と、ソ連の行為をボヤくが、「戦車乗員を集めろ。」と通信員へ。 「この、戦闘型の出番だ。」と、燃料コックを開ける。
そして、ドラム缶から燃料を・・・
「手伝います。」と、技師らも燃料を他の2両へ・・・ 通信文はソ連の偵察隊と思われる小隊が越境して、なにやらやってるらしい とのことであった。
「おそらく偵察隊だから、こちらの軍備をしらべにきたんだろう。う」と少尉が。
「なら、戦闘型を見せてやろうじゃないか。」と意気込む今野だ。
戦車の燃料は400入る。 15分くらいかかった。
その頃には隊員も全員が集まって、整列していた。
そこへ、基地司令だ。「諸君、我が戦車隊の初出だ、ここは・・・」と軍人精神論が・・ まあ、司令とはそういうものだ。
「では、健闘を祈る。」「敬礼。」答礼で返す司令である。
「乗車だ。」と今野が指示だ。
靴のドロを払って乗り込む。
操縦手がエンジンを始動する。
後部のエンジンクランク穴に整備員がクランクを入れて廻して、合図すると操縦手がスイッチを切り替える。
すると、デーゼルエンジンが、「ガラガラガラガラ。」と動き出した。
はじめは白い煙が・・・ エンジン回転が安定すると、色は無くなる。
「戦車、前進。」と今野が手を前方へ・・・
3両の戦車は整備庫から出撃である。
まだ、運行であるから操縦手は頭をハッチからだしてる。
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お辞儀では無い。 握手でもない。 敬礼とは軍隊の根本なのである。
行進訓練と同じことなのだ。 軍隊は行進の訓練を欠かさない。
なぜなら、行進の訓練が、兵の一体感と規律を造るからである。
体に染みつくほど三八(歩兵銃)を担いで、行進訓練を・・・
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