日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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装甲車の改造。

鹵獲戦車の部品の活用だ。

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 ここは、装甲車部隊の整備工場である。 整備工場は装甲車部隊の車庫の裏にあった。 整備員は40名ほどである。 全員が日本での自動車整備経験者である。 それで、満州国への出稼ぎであるのだ。 内地より給金が高いからである。 まあ、3割増し程度だが。 中には、日本の整備会社でいじめに遭い、逃げてきた者もいたのだが。 満州国では、異国である。 それに、前線も近いのだ。 いじめる暇なんて無い。 最近は装甲車の損傷が多いのだ。 原因はソ連の所為である。 ソ連軍がシナの軍閥に肩入れしたからだ。 リョクキ軍へのソ連戦車の援軍のことである。 しかし、満州国へ派遣されている日本軍戦車隊の活躍で破損を少なくなったのである。 半分の人員が溶接工だ。 装甲車はリベットで防弾板を留めてあるが、砲撃で破損が多いのだ。 それで、曲がってしまった防弾板を、またリベットでは穴の位置が・・・ それで、溶接なのだ。 溶接といっても、この時代の溶接だ。 電気溶接なんて気の利いたヤツは無い。 ガス・アセチレンのヤツである。 それで、整備工場であるが、溶接工場と言った方がいいくらいである。 まさに、鉄工所なのである。 とても、自動車整備工場には見えなかったのだ。 整備員が戦車に牽引されてきたソ連の戦車3両を、驚きの顔で見ていた。 「装甲車の防弾板なぞ、ブリキ板ではないか!」と、驚くヤツ。 そして、自軍の装甲車を見て。「勝てるわけないわな。」と、肩を落とす整備員らであった。 「いかん、戦意喪失では。」と、今野が元気付ける。 「まて、まて、ここにソ連から鹵獲した部品があるぞ。」と、戦利品を見せる。 「これを、スキにしていいから。」と、整備員らに。 「えっ、いいんですか。」と、びっくりの顔である。 整備員が鹵獲戦車へ群がった。 数時間でバラバラである。 そこは、溶接工である。 戦車解体なぞ、屁の河童なのだ。 ソ連の戦車は原型がわからないほどバラバラであるのだ。 そして、補助装甲板ができあがった。 「この戦車砲ですが、もったいないので戦車隊で活用してください。」と、整備主任が。 「それは、ありがたい。」「オレの乗ってるヤツもソ連の鹵獲戦車だからな。」「その砲身の交換用にできるからな。」と、感謝の今野だ。 砲塔から使える状態で砲身を引き抜くのは大変なのだ。 溶接工と整備員の連携である。 内地を離れて満州の果てでも、日本の職人は使えるヤツなのだ。 3両の鹵獲戦車は、その部品により、撃たれ強い装甲車へと、華麗に変身なのである。 「重くなったから、速度が落ちるんじゃあ・・」と、今野が整備員へ聞いた。 「いえ、そこは部分的な装甲なので、それほど落ちてません。」と、説明である。 「いままでの修理から、どこが一番ヤラれるか、わかってますから。」と、増加装甲部分を示すのだ。 「これで、60キロの増加ですが、ヒトひとりと思えば。」との説明だ。 「いまから、砲撃テストをやりたいので、ぜひ協力をお願いします。」とのことである。 つまり、出来上がった増加装甲の試験である。 「だいたい、装甲車と敵の間隔は・・」と、200メートルほどを取る。 さあ、増加装甲へ向けて砲撃である・・・・・
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