日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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装甲車用の増加装甲板。

ソ連用とシナ用の交換で。

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 そして、次の日である。 「キュル、キュル。」と、鹵獲戦車が試験砲撃の位置につく。 砲塔から、「用意できたぞ、いつでもいいぞ。」と砲手の声が聞こえる。 「あれっ、隊長は?」と、装甲車の整備員。「そっちに居るはずだ。」と、砲手だ。 どうやら、実験に顔を出したいようである。 遠くから観ていてもつまらないからだ。 それに、撃つことは砲手と装填手がいればいいからである。 ちなみに、砲手は軍曹だ。 いちおう、下士官である。装填手は新任兵である。 順番としては、装填手・操縦士・砲手・車長である。 車長は先任の軍曹だ。 今野隊長は少尉である。 これが、戦車中隊なら中尉が指揮するのだ。 日本軍の機甲部隊は陸軍の歩兵科のような、ひどいイジメはなかったらしい。 戦車の4名は仲間であり、潜水艦の乗員が海上の艦よりイジメが少ないのと同じである。 軍隊にイジメはつきものであるが・・・ それなりに、イジメに強くないと、突撃なんてできないからである。 そうだ、試験砲撃であった・・・ そこには、様々な装甲板が置いてある。 昨日の、2発喰らった装甲板が本日の最初の実験だ。 「3発で、耐えたら勲章もんですよ。」と、整備員がいう。 赤い旗が振られる。 すると、鹵獲戦車の砲塔からも赤い旗だ。 赤い旗は、「撃ってよし。」であり、緑の旗は「撃ち方ヤメ。」だ。 黄色い旗は、「しばし待て。」である。 「ドウウンン。」と、鹵獲戦車から砲撃だ。 「バウウウンン。」と、砲弾が跳ね返る。 そして、上空へ飛んで、後方の土手で爆発である。 もちろん、実験隊員らは退避豪の中である。 やがて、黄色い旗がでて、緑の旗が出た。 ぞろぞろ、整備員や技師らが退避豪から出てくる。 装甲板は、白く煙硝のカスレがあるが、無事である。 穴は開いていないのだ。 「おい、3発に耐えたぞ。」「どうしよう。」「まさか、そんな。」「これは、えらいことだぞ。」と、技師や整備員は喜びよりも、びっくりの様子である。 「これが、装甲板か?」と、今野が注意して見る。 「あれっ、これは複合装甲か。」と、今野だ。 「えっ、少尉は之がなんか知ってるんで。」と、技師がおどろく。 「あ、あ、戦車開発の部署に呼ばれたときに、見せてもらったとこがある。」「なんでも、異質の性質の装甲を合わせたモノらしいと聞いたんだ。」「硬さも粘りも装甲には必要らしいからな。」と、今野が聞いた話をする。 「そうですか、やはり複合装甲の考えが他でもあるんですね。」と、技師のひとりが言う。 「はじめは、わが軍の戦車にソ連の戦車の装甲板を取り付けていたんだよ。」「それが、意外に弾をハジクんだ。」「それで、異質の装甲を重ねたらという複合装甲が考えられたらしいぞ。」と、今野がいう。 「しかし、この装甲は戦車開発より薄いような。」と、今野が加える。 「え、え、装甲車用ですから。」と、整備員が説明する。 「装甲車は、はじめから装甲が薄いんですよ。」「うむ。」「それで、その薄い装甲にソ連戦車の装甲ですからね。」「部分的ですが、車台すべてを覆うことは無理だし、重くて動けないですよ。」と、技師が加える。 「この部分的な装甲は?」と、今野が聞くと。 「え、え、いままでで、敵弾が命中したところから割り出した部位ですから。」と、技師が説明だ。 「だから、この形なのか・・」と、納得の今野少尉である。
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