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草原用の駆逐戦闘車。
なんという、運動性なのだ。
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「発進。」と、腕をふる。 「ゴウ、ウンウン。」と、うなりを上げるエンジンだ。 エンジンは戦車と同じのようだ。 エンジン音が同じだからだ。
風が顔へ当たる。 戦車では、風など感じなかったんだが・・・
あわててゴーグルを掛ける。 風で眼球が乾燥するからだ。 満州国の空気は大陸性の乾燥気候だからだ。
倉庫をでて、道は左へ。 「おおう。」と、砲塔へしがみつく。 体が流されるのだ。
そう、旋回が素早いからである。 あっと言う間に工場の敷地から出た。 外周を1周するようだ。
戦車開発工場は、周囲が4キロほどあるのだ。 満州国で、まともな工場は、ここと製鉄所と機関車工場くらいだ。
数分で外周を走破した。 なかなかのモノである。
そういえば、砲手も代理が乗ってるな・・・なら、試射ができそうだ。
「軍の射撃場までは?」と、運転してる工員へ・・・
「了解ですだ。」と、日本語なまりだ。 満州人のようだが、なかなか上手い運転だな。
陸軍射撃場は、満州国軍と共有している射場だ。
小高い丘へ向けて射場が広がっている。
入り口の守衛へ訳を言って許可を取った。 日本軍の頼みだ、即OKである。
射場は、ちょうど空いていた。 誰もいない。
彼方の丘の上に戦車砲用の標的が見える。
さすがに、ラジコンの標的機は、ここには無い。
「よし、停止して撃つ砲撃を試そう。」と、提案だ。
つまり、進んで急停止して、砲撃するヤツだ。 スルスルと戦闘車は後退する。
「いつでも、いけやすぜ。」と、砲手がサインだ。
「よし、発進だ。」「ゴーッ。」と走り出す戦闘車だ。
そして、射撃線で急停止だ。
胴体が反り返り、戻る。
「てーーーーっ。」と、叫んだ。
「ドウウウウンンン。」と、砲身が唸る。 マズルブレーキから噴煙が出る。
砲身が後退して戻る。
今野少尉は双眼鏡で標的を・・・
「おお、当たってるぞ。」と、おどろく。
標的のベニヤ板に穴が・・・・
火薬は詰めてない模擬弾であるからだ。
あくまで、試験走行であるからだ。
こうして、試験走行や試験砲撃まで堪能した少尉である。
そして、お決まりの検討会というか、試験走行の反省会というか・・・・
会議室には技師や技官が多数集まる。 今更になり、後悔の念の少尉である。
「これは、下手なことは言えないぞ。」で、あるのだ。
少尉の感想で試作機が改悪もありえるからだ。
「では、総輪装甲戦闘車の感想を今野少尉から。」と、司会者だ。
「ご指名にあずかり、感想を述べたいと・・・」全員が傾注する。
「普段は戦車兵なのですが、装甲車より走破性があるようです。」「対シナ戦闘団で、装甲車を経験したのですが。」「ほう、装甲車ですか。」「え、え。」「型は?」「94式です。」
そうなのだ、94式は軽装甲車だ。 せいぜい、機関銃相手の装甲なのだ。
なんせ、シナ軍は烏合の兵で、ろくな武器がないからだ。
シナも半島も自前で武器を造れないのだ。 青龍刀では・・・・
単なる山賊と同程度の軍隊なのである。
「とても、アレとは比べられないほどですね。」と、感想をのべる。
「ところで、装甲は?」と、今野少尉だ。
「まあ、いいでしょう。」「君、説明を。」と、技師が指名される。
「装甲は、前部が4センチで、砲塔の基部で6センチです。」「あとは、数センチですよ。」「動力は攻撃型戦車と同じです。」「タイヤは総輪が動力車です。」と、技師が・・・
「では、6輪駆動なんですか。」「そうです。」「だから、あの走破性なんですね。」と、今野少尉だ。
「戦車と走破性は変わらんじゃないですか。」と、感嘆の声を上げる少尉だ。
「しかし、それは草原までです。」「実際の荒れ地では、戦車にはかなわないですよ。」と、技師だ。
「そうですが、私はいままで戦車を運用してきたので、わかりますが。」「うむ。」「満州平原ばかりですから、これで十分と思いますが。」と、結論だ。
「これが、戦車より安価なのは見ればわかります。」「そうだな。」 実際、半額だ。
「なら、この戦闘車で固めても十分かと・・・」と、結論を述べる今野少尉である。
「で、重量は?」と、少尉だ。
「え、え、と。25トンです。」「10トンも軽いのか。」と、驚く少尉だ。
いままで、渡れなかった橋も・・・渡れそうだ。
満州国の貧弱な道路にも優しいのである。 戦車だと、でこぼこに・・・・なってしまうのだ。
「燃費も、いいですよ。」「いままでは、600メートルでしたが、2キロ走行できますよ。」
「なんと、それでは無給油が。」「できそうですね。」
いままで、給油トラックを・・・それが、不要なんて・・・すばらしいのである。
「じゃあ、これで対空型をつくれば無双ですね。」と、今野少尉だ。
「信地旋回は?」と、今野少尉が・・・
技師が、「それが、欠点なのです。」「信地旋回はできません。」
「でも、6輪なら出来そうですが・・・」と、今野少尉だ。
そうなのだ、中の2輪を軸で、廻せるのだ。
「ううむ、ううむ。」「しばらく時間を・・・」
「では、会議を終わります、解散。」
「余計なことを、言ってしまったかな。」と、今野少尉だ。 しかし、敵のソ連軍ができない信地旋回で、我が軍の戦車はできるのだ。 これは、大きいのである。
軽量の運動性が抜群の戦闘車だ。 それが、信地旋回が・・・なら、運動性は無双だろう・・・・
ソ連軍を圧倒すれば、紛争が終わるやもしれないのだ。
風が顔へ当たる。 戦車では、風など感じなかったんだが・・・
あわててゴーグルを掛ける。 風で眼球が乾燥するからだ。 満州国の空気は大陸性の乾燥気候だからだ。
倉庫をでて、道は左へ。 「おおう。」と、砲塔へしがみつく。 体が流されるのだ。
そう、旋回が素早いからである。 あっと言う間に工場の敷地から出た。 外周を1周するようだ。
戦車開発工場は、周囲が4キロほどあるのだ。 満州国で、まともな工場は、ここと製鉄所と機関車工場くらいだ。
数分で外周を走破した。 なかなかのモノである。
そういえば、砲手も代理が乗ってるな・・・なら、試射ができそうだ。
「軍の射撃場までは?」と、運転してる工員へ・・・
「了解ですだ。」と、日本語なまりだ。 満州人のようだが、なかなか上手い運転だな。
陸軍射撃場は、満州国軍と共有している射場だ。
小高い丘へ向けて射場が広がっている。
入り口の守衛へ訳を言って許可を取った。 日本軍の頼みだ、即OKである。
射場は、ちょうど空いていた。 誰もいない。
彼方の丘の上に戦車砲用の標的が見える。
さすがに、ラジコンの標的機は、ここには無い。
「よし、停止して撃つ砲撃を試そう。」と、提案だ。
つまり、進んで急停止して、砲撃するヤツだ。 スルスルと戦闘車は後退する。
「いつでも、いけやすぜ。」と、砲手がサインだ。
「よし、発進だ。」「ゴーッ。」と走り出す戦闘車だ。
そして、射撃線で急停止だ。
胴体が反り返り、戻る。
「てーーーーっ。」と、叫んだ。
「ドウウウウンンン。」と、砲身が唸る。 マズルブレーキから噴煙が出る。
砲身が後退して戻る。
今野少尉は双眼鏡で標的を・・・
「おお、当たってるぞ。」と、おどろく。
標的のベニヤ板に穴が・・・・
火薬は詰めてない模擬弾であるからだ。
あくまで、試験走行であるからだ。
こうして、試験走行や試験砲撃まで堪能した少尉である。
そして、お決まりの検討会というか、試験走行の反省会というか・・・・
会議室には技師や技官が多数集まる。 今更になり、後悔の念の少尉である。
「これは、下手なことは言えないぞ。」で、あるのだ。
少尉の感想で試作機が改悪もありえるからだ。
「では、総輪装甲戦闘車の感想を今野少尉から。」と、司会者だ。
「ご指名にあずかり、感想を述べたいと・・・」全員が傾注する。
「普段は戦車兵なのですが、装甲車より走破性があるようです。」「対シナ戦闘団で、装甲車を経験したのですが。」「ほう、装甲車ですか。」「え、え。」「型は?」「94式です。」
そうなのだ、94式は軽装甲車だ。 せいぜい、機関銃相手の装甲なのだ。
なんせ、シナ軍は烏合の兵で、ろくな武器がないからだ。
シナも半島も自前で武器を造れないのだ。 青龍刀では・・・・
単なる山賊と同程度の軍隊なのである。
「とても、アレとは比べられないほどですね。」と、感想をのべる。
「ところで、装甲は?」と、今野少尉だ。
「まあ、いいでしょう。」「君、説明を。」と、技師が指名される。
「装甲は、前部が4センチで、砲塔の基部で6センチです。」「あとは、数センチですよ。」「動力は攻撃型戦車と同じです。」「タイヤは総輪が動力車です。」と、技師が・・・
「では、6輪駆動なんですか。」「そうです。」「だから、あの走破性なんですね。」と、今野少尉だ。
「戦車と走破性は変わらんじゃないですか。」と、感嘆の声を上げる少尉だ。
「しかし、それは草原までです。」「実際の荒れ地では、戦車にはかなわないですよ。」と、技師だ。
「そうですが、私はいままで戦車を運用してきたので、わかりますが。」「うむ。」「満州平原ばかりですから、これで十分と思いますが。」と、結論だ。
「これが、戦車より安価なのは見ればわかります。」「そうだな。」 実際、半額だ。
「なら、この戦闘車で固めても十分かと・・・」と、結論を述べる今野少尉である。
「で、重量は?」と、少尉だ。
「え、え、と。25トンです。」「10トンも軽いのか。」と、驚く少尉だ。
いままで、渡れなかった橋も・・・渡れそうだ。
満州国の貧弱な道路にも優しいのである。 戦車だと、でこぼこに・・・・なってしまうのだ。
「燃費も、いいですよ。」「いままでは、600メートルでしたが、2キロ走行できますよ。」
「なんと、それでは無給油が。」「できそうですね。」
いままで、給油トラックを・・・それが、不要なんて・・・すばらしいのである。
「じゃあ、これで対空型をつくれば無双ですね。」と、今野少尉だ。
「信地旋回は?」と、今野少尉が・・・
技師が、「それが、欠点なのです。」「信地旋回はできません。」
「でも、6輪なら出来そうですが・・・」と、今野少尉だ。
そうなのだ、中の2輪を軸で、廻せるのだ。
「ううむ、ううむ。」「しばらく時間を・・・」
「では、会議を終わります、解散。」
「余計なことを、言ってしまったかな。」と、今野少尉だ。 しかし、敵のソ連軍ができない信地旋回で、我が軍の戦車はできるのだ。 これは、大きいのである。
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