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野戦地での引継ぎだ。
マジで、最前線だな。
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「以上が、オレからの引継ぎだ。」「ハァ。」と、加藤中尉へ冴えない返事の今野少尉だ。
ここは、遥か満州の大平原だ。
そこに、日本へ帰還する戦車10両と、日本から進軍してきた戦車が15両。 そして、帰還する燃料輸送隊のトラックだ。
まわりには、戦車隊員らと整備兵らが駄弁っている。
臨時とは言え、いままで満州で戦っていた戦車隊員の話は実がある戦訓であるのだ。
そして、その戦訓は国内で生かされるである。
まあ、兵器の実験場として、軍事産業も注目しているのである。
「名残惜しいが、そろそろ時間だ。」「え、え、ではお見送りを。」「あ、あ。」と、加藤中尉以下の臨時先遣隊は帰国の途についたのである。
そして、草原に戦車が15両と21名の隊員と通訳の満州人がひとりだ。
「隊長、いつ隊舎が。」「そうだな、まだ聞いてないが。」「ところで、今日の夕飯は?」「あっ、来たアルヨ。」と、通訳の林黄が指を示す。
先には、馬車が・・・どうやら飯を運んできたようである。 飯は、当然のこと中華である。
「隊舎の建築は明日から満州国の大工が下見にくるそうです。」と、林黄が馬車の御者から聞いていた。
まあ、建国して数ヶ月の国だ。 しゃあないな、とあきらめる今野新任少尉である。
「で、まさかテント住まいかな。」と、隊員らが・・・「そうだよ、最前線だ、当然だろ。」と、今野少尉があきらめ顔だ。
いままで、平和な日本の内地での暮らしだったが、一瞬で底辺まで落とされた感が強い。
「そういえば、便所は・・・」「おい、落とし紙だよ。」と、スコップとお尻拭き紙を・・・
「穴を掘って、必ず埋めるんだ。」「踏むとイヤだからな。」と、まさに最前線である。
こうして、21名の戦車隊員らは、実戦に強くなっていくのである。
数日して、雨露がしのげる小屋が建てられた。 屋根は木の皮葺きだ。
「そういえば、駐屯地のカンバンが無いぞ。」と、軍曹が・・・この隊のナンバー2だ。
「隊長、カンバンは?」と、軍曹だ。
「そうだな、誰か毛筆がうまいヤツは居るか。」と、聞く。
まあ、手をあげるヤツなんていないわな・・・
「では、軍曹、誰かに描かせろ。」と理不尽な命令の隊長である。
こんな時、顔が合うと指名されるから、皆があっち向いてホイである。
軍曹も指名しないと自分が描かねばならない。
戦車隊のカンバンだ。 それなりの威容がないと・・・
満州国の大工に頼んでもらっていた木の板を示して、「そうだな、隊の名前は・・・」
「そうだ、満州国派遣日本陸軍戦車隊・・では、長いな。」「そうですね。」
「あまり、長ったらしいには、どうかと。」「うむ、そうだ。」「ここは、派遣陸軍戦車隊で。」
「うむ、それがいいぞ。」「字数は七だからな。」「ナナは縁起がいいのだ。」「ラッキーセブンだな。」
まあ、平和な派遣軍だな・・・・
「では、明日からの予定だが。」「はぁ。」「当面は地理の把握だ。」「戦車の燃料は貴重だ。」「はい。」「それで、当分は敵が来ない内は騎馬だな。」 「まあ、ここは馬賊の土地だから馬は掃くほど居るからな。」
こうして、戦車隊員は戦車の見張りを残して、騎馬で地理の把握である。
地図で見るのと、現地を見るのとは雲泥の差だ。 これが、後に戦車戦で役に立つのである。
「隊長、やっと内地(陸軍の庶務係)から連絡です。」「おう、待ってたぞ。」と、通信文を受け取る。
「なに、なに、燃料や輸送トラックは輸送船で・・・ふむ、整備隊員らは募集中だと・・・」
「くそっ、これでは修理もできないぞ。」「せめて、取説だけでも送ってもらおう。」
と、仕方がなく返事を書いて馬車便で送る今野少尉だ。
やがて、隊舎が出来上がり、テントは戦車の後ろの荷台へ載せる。
燃料は馬車で大連港から運んでいたが・・・やがて、トラックが・・・
戦車の車庫はデカイから、なかなか工事が・・・満州国の大工が経験がなかったのだ。
飛行機の格納庫くらいは必要なのだから。
どうしても鉄骨の枠が必要なのである。
まあ、加藤戦車隊の活躍でしばらくはソ連軍も侵攻はしてこなかったのだ。
それで、簡単な整備や修理は戦車隊員でもできるように自然となってしまったのである。
でないと、戦場で動けないと、即戦死だからである。
止まってる的へ砲弾を当てるのはたやすいのだ。(訓練された戦車兵なら、だが。)
デーゼルエンジンのカンタンな整備なら、21名の戦車隊員が全員できるようになった。
そして、燃料切れで軽油がなくなったデーゼルの始動方法も取説で学んだのである。
デーゼルエンジンは燃料がなくなり、無理に廻すと燃料噴射ポンプがダメージを喰らうのだ。
デーゼルエンジンは、ガソリンエンジンより高圧で圧縮するのだ。
それで、軽油が廻ってればいいんだが空気だけだと、燃料噴射ポンプが壊れる可能性が・・・腕時計より精密な噴射ポンプだ。
それで、燃料を手作業で送り込まねばならない。
こうした、注意点も学んだのである。
これが、日本軍戦車隊(満州国派遣軍)の強さの秘密となったのである。
ここは、遥か満州の大平原だ。
そこに、日本へ帰還する戦車10両と、日本から進軍してきた戦車が15両。 そして、帰還する燃料輸送隊のトラックだ。
まわりには、戦車隊員らと整備兵らが駄弁っている。
臨時とは言え、いままで満州で戦っていた戦車隊員の話は実がある戦訓であるのだ。
そして、その戦訓は国内で生かされるである。
まあ、兵器の実験場として、軍事産業も注目しているのである。
「名残惜しいが、そろそろ時間だ。」「え、え、ではお見送りを。」「あ、あ。」と、加藤中尉以下の臨時先遣隊は帰国の途についたのである。
そして、草原に戦車が15両と21名の隊員と通訳の満州人がひとりだ。
「隊長、いつ隊舎が。」「そうだな、まだ聞いてないが。」「ところで、今日の夕飯は?」「あっ、来たアルヨ。」と、通訳の林黄が指を示す。
先には、馬車が・・・どうやら飯を運んできたようである。 飯は、当然のこと中華である。
「隊舎の建築は明日から満州国の大工が下見にくるそうです。」と、林黄が馬車の御者から聞いていた。
まあ、建国して数ヶ月の国だ。 しゃあないな、とあきらめる今野新任少尉である。
「で、まさかテント住まいかな。」と、隊員らが・・・「そうだよ、最前線だ、当然だろ。」と、今野少尉があきらめ顔だ。
いままで、平和な日本の内地での暮らしだったが、一瞬で底辺まで落とされた感が強い。
「そういえば、便所は・・・」「おい、落とし紙だよ。」と、スコップとお尻拭き紙を・・・
「穴を掘って、必ず埋めるんだ。」「踏むとイヤだからな。」と、まさに最前線である。
こうして、21名の戦車隊員らは、実戦に強くなっていくのである。
数日して、雨露がしのげる小屋が建てられた。 屋根は木の皮葺きだ。
「そういえば、駐屯地のカンバンが無いぞ。」と、軍曹が・・・この隊のナンバー2だ。
「隊長、カンバンは?」と、軍曹だ。
「そうだな、誰か毛筆がうまいヤツは居るか。」と、聞く。
まあ、手をあげるヤツなんていないわな・・・
「では、軍曹、誰かに描かせろ。」と理不尽な命令の隊長である。
こんな時、顔が合うと指名されるから、皆があっち向いてホイである。
軍曹も指名しないと自分が描かねばならない。
戦車隊のカンバンだ。 それなりの威容がないと・・・
満州国の大工に頼んでもらっていた木の板を示して、「そうだな、隊の名前は・・・」
「そうだ、満州国派遣日本陸軍戦車隊・・では、長いな。」「そうですね。」
「あまり、長ったらしいには、どうかと。」「うむ、そうだ。」「ここは、派遣陸軍戦車隊で。」
「うむ、それがいいぞ。」「字数は七だからな。」「ナナは縁起がいいのだ。」「ラッキーセブンだな。」
まあ、平和な派遣軍だな・・・・
「では、明日からの予定だが。」「はぁ。」「当面は地理の把握だ。」「戦車の燃料は貴重だ。」「はい。」「それで、当分は敵が来ない内は騎馬だな。」 「まあ、ここは馬賊の土地だから馬は掃くほど居るからな。」
こうして、戦車隊員は戦車の見張りを残して、騎馬で地理の把握である。
地図で見るのと、現地を見るのとは雲泥の差だ。 これが、後に戦車戦で役に立つのである。
「隊長、やっと内地(陸軍の庶務係)から連絡です。」「おう、待ってたぞ。」と、通信文を受け取る。
「なに、なに、燃料や輸送トラックは輸送船で・・・ふむ、整備隊員らは募集中だと・・・」
「くそっ、これでは修理もできないぞ。」「せめて、取説だけでも送ってもらおう。」
と、仕方がなく返事を書いて馬車便で送る今野少尉だ。
やがて、隊舎が出来上がり、テントは戦車の後ろの荷台へ載せる。
燃料は馬車で大連港から運んでいたが・・・やがて、トラックが・・・
戦車の車庫はデカイから、なかなか工事が・・・満州国の大工が経験がなかったのだ。
飛行機の格納庫くらいは必要なのだから。
どうしても鉄骨の枠が必要なのである。
まあ、加藤戦車隊の活躍でしばらくはソ連軍も侵攻はしてこなかったのだ。
それで、簡単な整備や修理は戦車隊員でもできるように自然となってしまったのである。
でないと、戦場で動けないと、即戦死だからである。
止まってる的へ砲弾を当てるのはたやすいのだ。(訓練された戦車兵なら、だが。)
デーゼルエンジンのカンタンな整備なら、21名の戦車隊員が全員できるようになった。
そして、燃料切れで軽油がなくなったデーゼルの始動方法も取説で学んだのである。
デーゼルエンジンは燃料がなくなり、無理に廻すと燃料噴射ポンプがダメージを喰らうのだ。
デーゼルエンジンは、ガソリンエンジンより高圧で圧縮するのだ。
それで、軽油が廻ってればいいんだが空気だけだと、燃料噴射ポンプが壊れる可能性が・・・腕時計より精密な噴射ポンプだ。
それで、燃料を手作業で送り込まねばならない。
こうした、注意点も学んだのである。
これが、日本軍戦車隊(満州国派遣軍)の強さの秘密となったのである。
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