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富士山電波探信所。
日本イチの山だ。
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日本で、一番のヤマは? それは、富士山に決まっている。
歌にもあるのだ、フジはニッポンイチのヤマと・・
つまり、日本で一番高い場所だ。
それで、電波探信儀を当然のごとく富士山に造ったのだ。
工事は難航した、まあ当然である。
しかし、日本陸軍工兵は背中に部品を担いで上げたのだ。
根性と努力と人海戦術である。
まずは、巻き上げ機を山頂に造る。
そして、ケーブルカーの原理で、部品を上げたのだ。
富士山はなだらかな斜面であるからである。
途中、牽引できない場所は人海戦術だ。
鬼より怖い日本陸軍である。
そして、富士山電波探査所が完成したのだ。
その探査範囲は日本列島をカバーできるほどだ。
だが、電波の出力が発電機しだいであるから、日本全土はカバーできない。
将来的に、送電線で電力が送れるようになれば、敵の爆撃機なぞ、日本海で、探査可能なのだ。
「来た、来たぞ、やはり予想どうりだ。」 と電波探査係官だ。
即、無線係が、帝都の防衛本部へ急報だ。
「敵、爆撃機8機と思われる、帝都を目指している模様。」
それが、空襲警報となり、帝都防衛飛行隊への急報だ。
宿舎から空中勤務員が飛び出す。
まあ、いつものパターンだ。
「廻せ、廻せ。」 と盛んに腕を廻す。
そして、トラックの荷台に飛び乗る。
遅れたヤツは自分の足で走るのだ。
本来はエンジンが温まるまで、30分以上もエンジンをアイドルさせる必要があるが。
最近になり、ヒーターで、エンジンオイルを温める装置を整備技官が考えた。
それで、アイドル回転をしなくても、即ー飛ぶことができるのだ。
エプロンから、追撃戦闘機が出てくる。
ゼロ戦ではない、ここは陸軍防衛飛行隊であるのだ。
ハヤブサ改である。 10機が機械式ターボを搭載している。
今回の防衛には、機銃を改良した2機が参加しているのだ。
まだ、攻撃は防いだが、撃墜は無しだ。
今回、参加の13ミリ6丁のハヤブサ改に期待する、陸軍幕僚面々だ。
敵の(おそらく、米国製の爆撃機だ。)爆撃機を落とせれば、しばらくは日本への空襲はない、と踏んでいる幕僚連中である。
その間に、追撃戦闘機の大幅な改良を、もくろんでいるのだ。
飛行機の開発は時間がかかるのだ。
それに、爆撃機はシナの国旗だが、乗員は米国人と思われるのだ。
捕虜として確保し、なぜシナへ肩入れするのか事情聴取したい憲兵隊である。
米国と日本は仮想敵ではあるが、開戦はしていないのだ。
あれは、米軍ではない、義勇兵で、国とは関係ないは通用しないのである。
ここは、ぜひとも米軍捕虜を確保したい憲兵隊であった。
憲兵隊といっても、一般民衆には権力は無い、軍規にそむくことをした兵には権力まるだしなのだ。
相手次第でやさしくもあり、鬼にもなるのである。
富士山電波探査所では、追撃にあがった日本軍飛行機を把握していた。
それで、誘導する無線を流すのだ。
「ハヤブサ隊へ、北北西に速度500で、会頭するはずだ、高度は不明だが、1万と思われる。」
「ハヤブサ隊、了解だ、感謝する。」
「おい、いまのを聞いたか、高度が、まだ7000だ。」
「1万まで、あがるぞ。」 エンジンスロットを全開だ。
もう、狂わんばかりに廻る、ハヤブサエンジンだ。
9気筒が2連の18気筒1500馬力は伊達では無いのだ。
機械式ターボであるが、1200から1500に馬力がアップしたのである。
シナの皮をかぶった米軍に、眼にもの見せてくれようぞ。 操縦幹を握る右手が、思わず力が入るのである。
歌にもあるのだ、フジはニッポンイチのヤマと・・
つまり、日本で一番高い場所だ。
それで、電波探信儀を当然のごとく富士山に造ったのだ。
工事は難航した、まあ当然である。
しかし、日本陸軍工兵は背中に部品を担いで上げたのだ。
根性と努力と人海戦術である。
まずは、巻き上げ機を山頂に造る。
そして、ケーブルカーの原理で、部品を上げたのだ。
富士山はなだらかな斜面であるからである。
途中、牽引できない場所は人海戦術だ。
鬼より怖い日本陸軍である。
そして、富士山電波探査所が完成したのだ。
その探査範囲は日本列島をカバーできるほどだ。
だが、電波の出力が発電機しだいであるから、日本全土はカバーできない。
将来的に、送電線で電力が送れるようになれば、敵の爆撃機なぞ、日本海で、探査可能なのだ。
「来た、来たぞ、やはり予想どうりだ。」 と電波探査係官だ。
即、無線係が、帝都の防衛本部へ急報だ。
「敵、爆撃機8機と思われる、帝都を目指している模様。」
それが、空襲警報となり、帝都防衛飛行隊への急報だ。
宿舎から空中勤務員が飛び出す。
まあ、いつものパターンだ。
「廻せ、廻せ。」 と盛んに腕を廻す。
そして、トラックの荷台に飛び乗る。
遅れたヤツは自分の足で走るのだ。
本来はエンジンが温まるまで、30分以上もエンジンをアイドルさせる必要があるが。
最近になり、ヒーターで、エンジンオイルを温める装置を整備技官が考えた。
それで、アイドル回転をしなくても、即ー飛ぶことができるのだ。
エプロンから、追撃戦闘機が出てくる。
ゼロ戦ではない、ここは陸軍防衛飛行隊であるのだ。
ハヤブサ改である。 10機が機械式ターボを搭載している。
今回の防衛には、機銃を改良した2機が参加しているのだ。
まだ、攻撃は防いだが、撃墜は無しだ。
今回、参加の13ミリ6丁のハヤブサ改に期待する、陸軍幕僚面々だ。
敵の(おそらく、米国製の爆撃機だ。)爆撃機を落とせれば、しばらくは日本への空襲はない、と踏んでいる幕僚連中である。
その間に、追撃戦闘機の大幅な改良を、もくろんでいるのだ。
飛行機の開発は時間がかかるのだ。
それに、爆撃機はシナの国旗だが、乗員は米国人と思われるのだ。
捕虜として確保し、なぜシナへ肩入れするのか事情聴取したい憲兵隊である。
米国と日本は仮想敵ではあるが、開戦はしていないのだ。
あれは、米軍ではない、義勇兵で、国とは関係ないは通用しないのである。
ここは、ぜひとも米軍捕虜を確保したい憲兵隊であった。
憲兵隊といっても、一般民衆には権力は無い、軍規にそむくことをした兵には権力まるだしなのだ。
相手次第でやさしくもあり、鬼にもなるのである。
富士山電波探査所では、追撃にあがった日本軍飛行機を把握していた。
それで、誘導する無線を流すのだ。
「ハヤブサ隊へ、北北西に速度500で、会頭するはずだ、高度は不明だが、1万と思われる。」
「ハヤブサ隊、了解だ、感謝する。」
「おい、いまのを聞いたか、高度が、まだ7000だ。」
「1万まで、あがるぞ。」 エンジンスロットを全開だ。
もう、狂わんばかりに廻る、ハヤブサエンジンだ。
9気筒が2連の18気筒1500馬力は伊達では無いのだ。
機械式ターボであるが、1200から1500に馬力がアップしたのである。
シナの皮をかぶった米軍に、眼にもの見せてくれようぞ。 操縦幹を握る右手が、思わず力が入るのである。
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