B29を撃墜する方法。

ゆみすけ

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ハヤブサの倍の大きさだ。

これでは、空母は無理だな。

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 そして、追撃戦闘機の試作が完成した。 「でかいな。」 「あ、あ、以前の倍の大きさだ。」 「エンジンが2基で双発なんだが、そう見えないね。」 「そろゃあ、エンジンを胴体カウルに収めているからね。」 「そして、4枚ペラを反転の8枚で廻してるのか。」 「機関砲はプロペラスピナーの穴からの20ミリ機関砲だ。」 「さすがに、30ミリは重いか。」 「なんせ、20ミリの倍の重さだからな。」 「で、弾数は?」 「聞いて驚くなよ、1000発だ。」 「そんなにか?」 「あ、あ、胴体は燃料タンクと弾倉と操縦席で、一杯だ。」 「落下増槽もあるぞ。」 「でも、この大きさなら空母は無理だな。」 「追撃戦闘機だ、空母搭載は想定外だ。」 「惜しいな。」 「まあ、追々考えるさ。」 胴体に重量を集めて、翼は枠だけだ。 振動問題で、変形の翼になり、タンクや機銃が翼に詰めなくなったからだ。 重量バランスの関係で、エンジンと機銃の間に操縦席がある。 燃料タンクは前後に2個あり、バランスが狂わないように配意された。 「で、名前はどうすんだ。」 「あ、あ、決まった月光だ。」 「夜間追撃機・月光か。」 「それで、電波探信儀は?」 「機器は機銃の横で、アンテナは胴体下のドームだ。」 「エンジンに近いと雑音を拾うからだ。」 「なんか、風防の反対のふくらみだね。」 「初めはでかいアンテナを小型にするのに大変だったんだ。」 「わかるが、君が小型にしたのか。」 「まさか、オレは電波は専門ではない。」 「それで、重さは何トンだ?」 「聞いて驚くなよ、3トンだ。」 「そんなに軽いのか。」 「金属ではない、新素材を翼に使ったんだ。」 「排気タービンの研究中に、炭素の粉で板ができたんだ。」 「それを、たい焼きの原理で焼き上げた翼だ。」 「軽いんだぞ。」 「強度は?」 「模型飛行機で、OKだったよ。」 「ホントかいな・・」 それで、リベットの跡が翼にはないんかい。 「将来的には胴体も炭素で造りたい。」 「まあ、オレは乗りたくはないな。」 座席は二つあり、前が操縦者で、後ろが夜間レーダーや無線士の席だ。 ちなみに、後部機銃はない。 座席は、チタンの防弾板を兼ねていた。 「防弾板はヤメた。」 「防弾板を外すヤツがいるらしいからな、これなら外せない。」 座席には、酸素ボンベや熱線ヒーターのバッテリーが付いていた。 高度1万で、機体から脱出するとき、薄い空気と寒さで、気絶するのを防ぐためらしい。 操縦者や電波探信儀操作員も育てるのが、金と時間がかかるからだ。 電波探信儀は故障も多く、機内で修理できるのが操作員の条件らしい。 なら、電子回路の理解など、かなりのスキルが必要だ。 オレには無理だな、と設計技官だ。 そこに、国防省から役人だ。 もちろん、アポなしだ。 「いま、米国の爆撃機の情報が入った。」 と言って、ガラ刷りを見せに来たらしい。 「えーっ、これは本当なのか。」 「あ、あ、だから急いで見せに来たんだ。」 もちろん、軍事機密情報だ・・・・・
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