B２９を撃墜する方法。

日本の戦闘機に米国製のオイルを・・・

やはり、オイルは米国製の限る。

　「おい、米国のオイルは？」　と技師が？　「あ、あ、届いてますよ。」　と技官だ。　カートに乗せて持ってきた。　これが、米国からのオイルです。」　「よく、フランスで手に入るね。」　と技師がいう。　「それは、そこだ。」　と含みをもたせる技官だ。　米国のエンジンオイルは日本製より、性能がいいのだ。　つまり、オイルには添加剤が入っている。　それが、日本のオイルはケチって少ないのだ。　それで、性能がイマイチなのだ。　そこは、米国だ。　オイルの添加剤はケチらないのである。　米国大会の模擬空戦で、米軍と米国で戦って勝ち得た戦果なのだ。　米国製オイルは、一味も二味も違うのである。　普通のオイルは１３０度を越える高温になると劣化が進むのだ。　それで、そうならないように冷却するんだが、添加剤も関わってくるのだ。　それが、日本製はケチっているのである。　そこは、自動車大国の米国が進んでいるのである。　「まあ、米国が相手だからな、安いオイルは抜いて、米国製を入れ替えるぞ。」　と技師らが、古いオイルを抜いている。　そして、見るからに高そうなオイル缶から、ねとっとしたオイルをエンジンへ入れるのだ。　「分量を正確にだよ。」　「あ、あ、計りながら入れてるよ。」　と１リットル缶を開ける。　「そのグレートオイルは、米軍のグレートイーグルのエンジンに入れてるヤツらしいぞ。」　とある技師が付け加える。　「本当かよ、よく手に入ったな。」　「餅は餅屋だ。」　とウマイ言い方だ。　（本当は英国から手にいれたんだが、軍事同盟の関係である。）　「さて、クランクをしてからと・・」　とペラを手で廻す技師らだ。　「点火ブラグは新品交換だぞ。」　「あ、あ、１８個もあるからな。」　と古い１８個のブラグをゴミ箱へ・・・　「まてよ、これは、自動車用に使うから取っとくのだ。」　と技師のひとりが言う。　「相変わらずに、お前はケチだな。」　「背に腹は代えられんからな。」　と笑う技師らである。　なんと、日本は使い古したオイルはポンポン船の焼玉エンジンに使い、古いプラグは自動車用に使い、リサイクルを徹底していたのである。　飛行機部品はジュラルミンなど再生できる部品が多いからだ。　資源が乏しい日本ならではの措置である。　そして、模擬空戦で使ったオイルは、戻して再生して、日本で自動車用に使うのである。　さすが、リサイクル国家の日本である。　そして、エンジンを廻し過ぎて劣化したオイルは自動車用にはならないから、オイルヒーターに入れて暖房用に使うのである。　「そうだ、米国のハイオクタンのガソリンは？』と技師らが聞いた。　「あ、あ、それか、それなのだが、フランス製しか手に入らなかったんだ。」　と技官だ。　「どうしてだ。」　「フランス大会だからだ、ガソリンは古いとな。」　ガソリンは新しいのがいいのだ。　「フランスのガソリンはドイツ相手に使ったぞ。」　「そうだったな、まあまあかな。」　「オクタン価は同じじゃないかな。」　「まあ、それしか無いなら、フランスのやつを入れるか。」　と給油車からガソリンを入れる。　「じゃあ、エプロンに並べるぞ。」　と５機の追撃戦闘機はフランスの空の下に姿を見せるのだった・・・・・