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少女の教育。
ウイグル少女らの教育。
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情報部のロボット部隊には、教育機関がある。 そして、その中に、ウイグル少女のための教育班がある。 教師は、お局士官から、希望者を募った。 メンバーは3人だ。 言語、道徳、生活を教えるのである。 なかでは、道徳には情報部は気をつかった。 なんせ、シナの人間爆弾のトラウマを植え込まれて、母親を助けたいなら自爆しなければならない、という暗示がスリ込まれていたのだ。 それを、修正は無理と判断して、さらに上の暗示でかき消したのである。 それは、日本の最新軍事技術で、必ず、母親を助けだせると少女らが理解して、やっとかき消せたのである。 強いものを消すのには、さらに上の強いものが必要だ。 その、最初の一歩が許可なく海底軍艦3番艦を見せとことであった。 日本軍の最高軍事機密は、情報偵察衛星、超電導モーター、そして光高速演算機だ。 そして、さらに上の超最高軍事機密が海底軍艦3番艦だ。 なんせ、空はマッハで飛んで、海上は80ノット、潜れる深度は計測不能なのだ。(耐圧試験機の限界でも耐えた。) まさに、出来ないことは宇宙飛行くらいなのだ。 あ、失礼した、まだあった地中は潜れないから。 お局士官は、海底軍艦を見せて、「必ずや、あなたの母親は救い出せます。」 の強い決心の上書きが、シナ様の人間爆弾の恐怖に勝ったのだ。 いきなり海から浮上して、空を飛んでいく、超未来兵器だ。 これなら、あのシナ様に勝てそうだ、とウイグル少女が思ったのは当然であった。 そして、偶然の産物からロボット兵器のウイグル少女チームが出来上がった。 もう、これほどの作戦上の切り札はないだろう。 だが、ウイグルの人間爆弾のトラウマの治療から発展したチームだ。 補充は利かない。 人道的に少女に、たとえ非道なことから救い出すためといえ、させられない日本軍情報部だ。 ロボットチームは一度きりと、情報部の誰もが思っていた。 そこに、アイシャだ。 そう、神託の少女だ。 いきなりだった。 「アイシャよ。」とマホメット様が、「アイシャよ、ムスリムは助け出された、アラーはお喜びであるぞよ。」 アイシャはひれ伏した。 「だが、アイシャよ、まだ助けを必要としている者がいる。」 「それは、どこに?」 「それは、アイシャおまえがさがしだせ。」 そうしてマホメット様はアイシャを静かに微笑んで・・・・・。 「あれ、いま、私はなにを。」 周りには誰もいない。 そうだ、ウイグルだけでは無いのだ。 あたいはロボット兵器と意志疎通ができる。 それは、あたい達だけの能力だ。 これを、使えば神様が喜んでくださるのだ。 アイシャは敬虔なムスリムと言うには程遠い、単なる16歳の少女だ。 自身では、人を殺すどころかキズつけることもできない少女だ。 とても平和的な、教育された日本的なJKである。 ロボット兵器をレンジャーと共に操り、自我を持った意志のあるロボットを育てた少女には見えなかった。
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