126 / 497
台湾が・・・
本土ではない、台湾だ。
しおりを挟む
「で、どこを狙うんで。」 イワノビッチは脆弱な場所を狙う、「台湾だ。」 「そこの軍港を狙うのだ。」 「軍港に停泊している軍艦を魚雷攻撃するのだ。」 「考えましたね。」 と副官だ。 「そうさ、オレも死にたくないからな。」 ソ連から必死で亡命したイワノビッチだ。 シナで、死にたくはないのだ。 シャンヘイ軍港を出撃して、部下に目標を示したイワノビッチだ。 3隻の独逸帝国払い下げのUボートは順調に進んだ。 独逸帝国が以前シナへ輸出した潜水艦は廉価版だ。 ようは、お安いからだ。 しかし、これは独逸帝国の正規版だ。 性能どうりに使える潜水艦だ。 台湾は以前は疫病が蔓延する酷い島だった。 日清戦争で、シナが敗北して、正式に台湾を日本領と認めたシナだ。 それまで、どの国も領土とはしなかったのだ。 日本は衛生観念を台湾に植え付けた。 それで、疫病は撲滅されたのだ。 かなりの日本人が疫病で殉職したが、やりぬいた日本はたいした国だ。 現在は飛行軍の基地が高雄にある。 そして、金門橋に海軍の基地があり、シナとの最前線なのだ。 そこに一撃を加えれば海軍大臣は大手柄である。 もう、すっかり日本と替わらない台湾だ。 しかし、そこは本土ではないから軍艦や空母は配備していない。 駆逐艦と巡洋艦の海軍基地だ。 軍艦では、数発の魚雷では無傷に近いのだ。 少なくとも3発以上は魚雷を当てないと沈まない。 独逸帝国の電気推進魚雷を装備した正式Uボートは4門の発射菅がある。 お尻に1門だ。 3隻だから、12発を発射して、トンズラする予定だ。 ぐずぐずしてると生き残った駆逐艦の餌食だからだ。 「副官、魚雷の電池への充電を確認しておけ。」 「了解です。」 ・・・ここは、魚雷発射菅室だ。 「おい、お前たち魚雷の充電はわすれるなよ。」 と副官だ。 「ヘイ、わかりやした。」 と生返事の水兵らだ。 シャンヘイを出る前に充電したばかりだ。 「まだ、そんなに電池は減らないさ。」 と水兵だ。 魚雷の蓄電池は充電が時間がかかり面倒なのだ。 それで、生返事で済ました水兵であった。 「艦長、そろそろですぜ。」と副官だ。 「潜望鏡を上げろ。」 (著者も、これを言って見たいが。) 帽子を後ろかぶりにする。 接眼部の両端のレバーを下げる。 そして、おもむろに覗いた。 潜望鏡は昼用と夜用がある。 海上に出る部分が大きいのが夜用だ。 反射ミラーがデカイから夜間でも良く見えるのだ。 「いるぞ、いるぞ。」 とイワノビッチは観たそうな副官に、「オマエも見るか。」 「ありがとうございます。」 さて、副官は興奮して、「これは、獲物がゴマンといますな。」 「ところで、他の2隻は着いて来てるな。」 「ハイ、まちがいありません。」 と航海士だ。 「では、発射菅用意だ。」 「了解です。」 「おい、魚雷室いいか。」 「こちら魚雷室、発射菅に魚雷装填中です。」 副官は、「まだ、掛かりそうです。」 「うむ。」 とイワノビッチだ。 金門軍港に魚雷攻撃の時間はせまる・・・・・
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる