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潜水艦の捕獲。
大漁旗を掲げろ。
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数日して、呉鎮守府から対潜駆逐艦が3隻、キールン軍港に投錨した。 なんか駆逐艦というか、漁船みたいだ。 巨大な金網を船尾に装備しているからだ。 そのころ、シナのシャンヘイ軍港では、3隻のUボートの出撃式だ。 イワノビッチは艦長から指導教官として、退艦している。 それで、全員がシナの海兵だ。 王紀海軍大臣が激を飛ばす。 「いいか、諸君。」 「おう。」 「諸君は偉大なるシナ海軍の誇りである。」 「おう。」 「再度の攻撃で宿敵、日本海軍にカンプなき攻撃で、シナ海軍の名声に磨きをかけるのだ。」 「エイ、エイ、オーーー。」 120名の潜水艦乗員はカチドキを上げた。 「では、出撃。」 40名づつ3隻のUボートに乗り込んだ。 新たな大宋艦長は、「必ずや宿敵に鉄槌をくだしましょうぞ。」 と、意気込んで出撃したのだ。 虚勢を張るのは得意なシナ軍人である。 体面やメンツが命より大切なのだ。 短魚雷は3隻とも使ってしまったので、別のUボートから補充したのである。 長いこと放置されていた短電気推進魚雷だ。 独逸帝国の正規の整備員なら、内臓バッテリーを交換するのだが。 そんなことを、シナ海軍がやるかな? さあ、どうだか。 魚雷は過酸化水素や酸素などをピストンで爆発させて、スクリューを反転推進で、進む方式とモーターでスクリューを廻して進む、独逸帝国方式がある。 モーターの電池は短時間だが、高出力だ。 モーターも耐久性よりトルクが大きいやつだ。 魚雷は、短時間だけ動けばいいからだ。 せいぜい、5分も動けばいいのである。 だから、耐久性は劣るが電流が強い充電地がつかわれていた。 だから、使用期限があるのだ。 それをシナは、さっぱり知らなかったのだ。 それに、独逸帝国はクズ鉄として売却したので、使用マニュアルなぞ渡さなかったのだ。 そうとも知らない、シナ海軍は再度キールン軍港へ出撃したのである。 さすがに、日本本土はマズイと重い、手をだせなかったのだ。 シナ海軍も死にたくはないからなのだ。 さて、ここはUボートの司令塔だ。 「大宋艦長、位置につきました。」 「そうか、潜望鏡あげろ。」 そして潜望鏡をのぞく。 とうぜん、夜間攻撃だ。 夜間用のでかい潜望鏡だ。 昼用の倍くらいあるのだ。 まわりが、暗くても、それなりに見えるのだ。 「シメ、シメ、いるぞ、沈められるとは知らずに、停泊してるぞ。」 「魚雷、用意できました。」 「扇状に発射だ、4本一度に行くぞ。」 「撃てーっ。」 「魚雷出ました。」 「30秒で衝突です。」 「8,7,6、・・・ゼロ。」 爆発音がしない。 潜望鏡を見る。 「何ともなってないぞ。」 「再度、装填だ。」・・・「用意よし。」 「撃てーっ。」 「魚雷出ました。」 また、30秒だ。 なんの音もしない。 「艦長、これは魚雷が故障なんでは。」 と副官だ。 「探信音です。」 ソナー員が叫ぶ。 「潜航しろ、ベント開け。」 Uボートは潜航しはじめる。 「探信音近づきます。」 「もっと、潜れ。」 さらに、潜航するUボートだ。 「まもなく、深度300です。」 「艦長、限界は350ですが。」 「かまうか、潜れ。」 艦長は叫んだ。
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