大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ

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米軍の作戦。

シナに乗せらたフリを・・・

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 米軍の新型トヨス戦車隊の隊長車両に通信が入る。 「なに、シナの作戦が・・、そうか、うむ、わかった。」 側で聞いていた砲手のサムソンが、「隊長なんですか?」 「あ、あ、なんでもシナが満州側とシナ側に分かれて、オレ達を挟み撃ちにするらしい。」 「ヘー、ヤツらも考えたもんですね。」 「あ、あ、少しはオツムがあるらしいな。」 「で、うちは、どうするんで。」 「乗ってやろうじゃないか。」 「わかりました、誘い出しですね。」 「あ、あ、そうだな。」 サムソンは、思わずニヤニヤだ。 「オレはシナ軍でなくてよかったですよ。」 「あ、あ、オレもだ。」 新型トヨス戦車隊は満州国境を目指して進む。 ・・・「云ったな。」 「シメシメ、米軍のヤツめ、気づかないで行きやがったぞ。」 「ガハハハハ・ハハ、これで勝ったも同様だ。」 シナ戦車隊のチンリン少佐は高笑いだ。 「今年はシナの勝利で、飾るんだ。」 と鼻息も荒いのだ。 毎年の国境紛争は、米軍戦車隊にヤラれっぱなしなのだ。 それは、シナの作戦がショボイからだ、というのがチンリン少佐の口癖だった。 なら、おまえが采配を取れ、と戦車隊長に指名されたのである。 今のところ、作戦はうまく運んでいる。 このまま、うまくいけば、オレは将軍への階段を・・・ ニャニャ笑いが止まらない、チンリン少佐である。 そのころ、米軍戦車隊基地では、旧型トヨス戦車の残り30両の出撃準備が整ったところだ。 燃料や弾薬の補給である。 なんせ、新型の下取り用だ。 ガソリンはカラで、弾薬もカラなのだ。 それで、シナの作戦に対抗するために旧型出撃となったのだ。 旧型でも、天下のトヨス製である。 エンコするヤツはないのだ。 すべて、1発でエンジン始動である。 「ふむ、さすがトヨスのエンジンは故障知らずだな。」 「あ、あ、満州支店のトヨスの整備も悪くないな。」 なんやかんやで、兵器は故障しないのが大切だ。 いざ、出陣で、エンコではカッコ悪いじゃないか。 「しかし、新型はエスプレッソが飲めるらしいが・・」 この旧型は普通のコーヒーマシンなのだ。 だれでも、エスプレッソが飲みたいもんだ。 米軍戦車兵はコーヒーにうるさいのだ。 (こうなったのも、トヨス自動車の作戦らしいが・・) コーヒー豆から戦車内で挽くのだ。 それも、鋳鉄のコーヒー挽き器を、ゆっくりと廻して挽く。 それが、コクがあり、苦みも程よいのだ。 最近はコーヒーの淹れ方に免許をつけているとか。 なぜなら、上位免許なら戦車兵の待遇がいいからだ。 満州娘にもモテるのだ。 戦車兵なのかコーヒーソムリエか、わからないくらいだ。 現に、サムソン砲手は、コーヒーソムリエ2級だ。 それで、小隊長が引っ張ったらしい。 戦争で、トヨス戦車に乗っていて戦死なぞ、まず無い。 事故や操作ミスでの殉職は、少しはあるが人災だ。 シナとの紛争での戦死はトヨス戦車になりゼロである。 まさに、天下泰平の満州国であるのだ・・・・・
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