大東亜戦争を回避する方法

陸軍の機関銃を・・・

掃海艇に武器か‼

　「陸軍の重機関銃を掃海艇の舳先に乗せるんだ。」　「そうか、それなら漁船にも対抗できるぞ。」　「漁船には大砲は積んでないだろうからな。」　「偵察衛星の写真では兵の機関銃だけだった。」　「すぐに、掃海艇まで運べ。」　「ヘリでもＶＴＯＬでもいいから速くだ。」　掃海艇は、総理の命令で九州沖合に展開したいるはずだ。　陸軍の１３ミリ機関砲は三脚つきで、３人の兵隊で運べるのだ。　２人で機銃を、あとひとりが弾薬箱だ。　これが、２０ミリ機関砲となると四人で運ぶのだ。　もちろん、銃身は交換がたやすいのだ。　機関銃は銃身が熱くなり暴発の危険があるからだ。　それで、あまり熱くなると交換だ。　水冷の銃身もあるが、重いから運べない。　もとろん、三点バーストもある。　でないと、無駄撃ちが・・　陸軍の武器庫からヘリやＶＴＯＬで機関砲を運ぶ。　しかし、時間的にギリだ。　日頃から機関銃をヘリやＶＴＯＬで運ぶ訓練なぞやってない。　それで、けっこう時間が・・・　すでに、お寿司か！　　後手、後手に廻る政府である。　「速くしろ。」　「わかってますが、１機のヘリで機関銃が１基しか運べません。」　吊り下げて運ぶからだ。　ＶＴＯＬなら後部ハッチから載せられるが・・　それでも３基が限界だ。　「空母の戦闘機で銃撃ではいけないので？」　「それでは、漁船を攻撃するのに過剰防衛だと非難されかねないからだ。」　「くそっ、体面ばかりの政府めっ。」　ここは、警告して、それからでないと・・・　まあ、現場の声は、上には届かないものだ。　それでも、なんとか１００隻あまりの掃海艇に機関銃が搭載できたのだ。　「まずは、１００隻で先行してくれ。」　「引き続いて、機関銃を運んでくれ。」　皆、内心は、どうして掃海艇に機関銃くらいの装備がないんだ、と叫んでいた。　掃海艇は機雷の除去が仕事だ。　それに、不審船の臨検だ。　だから、掃海艇は放水銃しか装備したいない。　船体はグラスファイバーで、磁気機雷に反応しないようにできている。　不審船は民間の密航舟だ。　それで、放水銃だ。　デモ隊に対抗する機動隊と同じだ。　デモ隊は機関銃はもったないからね。　ようは、比例の原則だ。　蟻を捕まえるのに、大砲を撃つわけにはいかないのだ。　今回の漁船攻撃は、それがウラ目にでたのである。　なんせ、３０００隻の漁船だ。　１００隻の掃海艇では、漏れる漁船も多いのだ。　それで、対馬や壱岐や博多沖に漏れたシナの漁船がやってきた。　第一報は防人の引きこもりオタクの沿岸監視員からだ。　「こちら、監視員１０３番です、不審船が沖合に３隻現れました。」　「了解、引き続き警戒せよ。」　「了解、動きがあれば続報する。」　・・「おい、１０３番の監視所に現れたぞ。」　「こちらは、４７番だ。」　「くそっ、かなり取りこぼしがあるぞ。」　「警察には・・」　「いや、ここは軍しかない、衛生装備が絶対だと伝えるのをわすれるな。」　「あ、あ、しかし、細菌兵器なぞ、想像できんが・・」　「あ、あ、細菌兵器への衛生装備が足りるかな。」　そうなのだ、細菌防護服は数がないのだ・・・・・