大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ

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山間の村。

ベトナルとシナの国境。

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 ここは、ソング村だ。 場所はベトナムとシナの国境近くだ。 部族は、ベトナム山間部族だ。 まあ、山間の谷に住んでいる辺境の民だ。 木材の切り出しやら、狩りで、生計をたてている。 ここは、稲作はできなかった。 まあ、田んぼが山ばかりで、造れなかったのだ。 用水ができなかったからだ。 少しの(段々畑だ。)畑と山の幸で食っていたのだ。 そして、悩みの種がシナの侵攻だ。 山といってもアルプスのような高山ではない。 まあ、はやい話が丘である。 そこぬ、シナ軍の戦車だ。 それも、山の斜面ではない、人家のある、谷合を戦車だ。 ベトナム軍の戦車がシナを押し返すまで、住むところがなかったソング村の民である。 それで、懲りた村の民は、ベトナム政府に、なんとかして欲しいと請願である。 また、シナの侵攻があるやもしれんからだ。 それで、国境警備隊の設置となった。 首都ハノイから本隊がくるまでの時間稼ぎの警備隊である。 それで、3両のトヨス戦車と戦車兵12名、整備士3名の小隊となったのだ。 なんせ、ベトナムは金がない。 それで、3両が精いっぱいだったのである。 しかし、無いよりは益しである。 今日も、警備隊のグエンは暇を持て余していた。 なんせ、今は日本軍がシナと紛争の最中である。 ベトナム侵攻なぞシナは暇は無いのだ。 それで、暇な国境警備隊である。 「きょうは、なにするかな。」 見ると、整備兵のグンがいる。 さっそく、からかうグエンだ。 「おい、グン、3号車の点検は。」 「昨日、終わったよ。」 「そうか、いつシナのヤツらが攻め込むかわからんからな。」 「まさか、今はこないよ。」 「いや、こういうときが、一番あぶないのだ。」 そう言って、グンをからかうグエンだ。 「そうかな。」 「そうだよ。」 「なら、見張りをやってみるよ。」 「そうだ、そうだ。」 こうして、偶然にも見張り傭員が配置についたのだ。 そうして、数時間後だ。 「ん、なんだ、あの馬車は?」 「どうした。」 「あの、谷合の道を・・」 「なんで、シナ側に行くんだ。」 「グン、あれは密輸だぞ。」 「でないと、この時期にシナへなんて。」 「どうする。」 「戦車の出番だ。」 グエンは仲間を呼びに飛び出した。 「グン、馬車を見張ってろ。」 「あ、あ。」 急なことだ、1両しか動けないが、相手は馬車だ。 1両でOKだ。 速度が速いトヨス戦車だ。 馬車なぞ、どうにでもなるのだ。 「ガタ、ガタ、ガ、ガタ。」 履帯が山道をひた走る。 悪路でも時速40はでるトヨス戦車だ。 ステレオやエアコンなぞ無い、廉価版だが、トヨスはトヨスだ。 シナのパクリV型とは違うのだ。 「いくぞ、前をふさぐんだ。」 「ガタ、ガタ。ガタ、ガタ。」 「えーっ、なんで、こないところに戦車が。」 「おい、つかまると、ヤバいぞ。」 「機関銃は?」 「御者台の下の隠してある。」 「よし、ヤルぞ。」 戦車に機関銃は効かないが、無いよりはマシなのだ。 「ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ。」 とモーゼルで連射だ。 「おい、馬車が機関銃で反撃だぞ。」 「これは、かなりヤバイやつが積み荷なんだ、逃がすなよ。」 「当た某よ!。」 操縦者はアクセルべた踏みだ。 トヨスのV型8気筒デーゼルエンジンが唸る。 
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