大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ

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須藤博士の自我の法則。

同じクローンでも違うのだ。

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 アイシャのクローン人造人間を10体も培養して創造した、変態科学者の須藤博士は・・ ある、理論を導き出した。 それは、全く同じ遺伝子で造られた人間でも、個人はあるのだ。 全く、同じ個人は存在しない。 単なる、DVDのコピーとは違うのだ。 デジタル信号で培養しても、微妙な差は出るのだ。 それが、クローンでの誤差である。 カンタンにいうと、パソコンの1台、1台のクセのようなものだ。 パソコンは、使うヒトの癖がつく。 他人の使ってるパソコンは使いずらいのと同じだ。 だから、よくSFでクローンが元の人間を消しにくる話だが。 須藤博士の創造したクローンは自我がすべて個人で違うのであった。 それを、須藤博士は、自我の法則と名付けた。 「とうとう、オレも科学史に法則を刻むことになったのか・・・」 感慨深い博士だ。 思えば、変態のマッド科学者だ、と蔑まれてきたが・・・ 「アイシャのクローン達は、全員無事に帰還できるかな?」 と秘書のアイシャクローン(幼いアイシャタイプ)が、「博士、やはり自身の子は心配ですか。」 「あたりまえだ、お前らはオレの子だ。」 博士は妻はいるのだが・・・ 恐妻家で、妻には頭があがらないのだ。 怖くて近づけないほどなのだ。 それが、クローン人間の培養に拍車をかけたともいえるが・・・・ 「アイシャテン、下がって。」 「ハイ。」 「いま、戦術核爆弾を仕掛けるわ。」 「いい、合図したら撤退するわよ。」 「了解です。」 もとろん、9人のアイシャクローンから返事がきた。 「どうやら、全員が無事なようね。」 とアイシャワン少尉だ。 「VTOLをお願いハラ。」 「わかったわ。」 VTOLが強制着陸だ。 背後のハッチがパカリと開く。  「おい、やつらが逃げるぞ。」 「いまだ、突撃だ。」 「ヤレ、ヤレ、突撃だ。」 シナの鮮人兵が大挙してモーゼルを乱射する。 逃げる相手には強い鮮人だ。 ロボット兵器にモーゼル銃の弾丸が跳ね返る。 「チェン。」 と跳ね返った弾丸がアイシャテンの背中に・・ 倒れるアイシャテンだ。 「テン。」 アイシャワンが叫ぶ。 怒り心頭で、眼が真っ赤だ。 アイシャテンの体をハッチへ放り込んで、鮮人兵の群れを振り返る。 「くそっ、やったなーーーー。」 眼が真っ赤になって突撃するアイシャワンだ。 「やめろ、帰れ、ワン。」 お局が叫ぶ。 しかし、聞く耳なんか持たないアイシャワンだ。 自爆スイッチが入る。 「いかん、VTOL緊急離脱だ。」 お局が叫んだ。 超電導VTOLが、「キーーーーン。」 とオーバードライブで急発進した。 と、同時にシナの幼女育成所は地上から消えた。 全っ平らの地面が残っただけだ。 鮮人兵も建物も消えてしまった。 一瞬に強烈に光っただけだ。 そして、しばらくして残っていた核反応も完全に消えてしまった。 証拠を残さない日本軍の戦術核爆弾だ。 放射能反応も自然界と同じレベルである・・・・・・
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