大東亜戦争を回避する方法

満州への搬送。

なんにも、してないのに！

　ここは、非常線が張られた博多湾の、とある町だ。　港には、病院船が停泊している。　非常線には陸軍が検問だ。　戒厳令でも出てるのか？　それとも、ここは日本なのか？　救急車が港の走る。　消毒戦車に消毒液を積んでる兵隊がいる。　「おい、３番の消毒液は、もう使えないぞ。」　「えっ、そうなのか。」　「手配があったろう、５番を使うんだ。」　「わかった、しかし消毒液が、よく変わるね。」　「シナに言ってくれよ。」　まあ、冗談だな。　ここは、我が海軍の追撃から漏れたシナの漁船が流れ着いたところだ。　それで、朝鮮兵がモーゼルで暴れまくったところだ。　死傷者１０００人を超える・・・　怪我人は、訳のわからない難病にかかっていた。　そして、それは伝染するのだ。　怪我の治療の医師が数人、伝染したのだ。　もちろん、注意はしていたが、新しい菌なので、防ぎようがなかった。　満州国の米軍病院から急遽派遣された医師により、菌が変化するとの情報が伝えられたのだ。　「米軍の戦車兵が、数人感染しました。」と派遣医師。　「それで？」　と陸軍の軍医だ。　「それで、治療薬がやっと出来て、数人には効果がありましたが。」　「ふむ。」　「半年後に紛争でシナへ入った戦車兵が感染したので、投与したんですが、ダメでした。」　「なんと。」　「そうなんです、ヒトから感染するたびに変化するらしいんです。」　と派遣医師だ。　「では、防ぎようがないが・・・」　「それで、そのたびに新薬開発ですよ。」　「まあ、おかげで、かなり効率よく新薬ができるようになりましたがね。」　と皮肉をこめて派遣医師は説明した。　「それで、満州の米軍病院はベットは・・」　「それは、十分です。」　「それは、助かるよ。」　そこに、緊急連絡だ。　「おい、また見つかったぞ。」　「えっ、漂流漁船か！」　「あ、あ、シナの例のヤツだ。」　「これで、何隻目だ。」　「そうだな、６０隻は、いや７０隻は見つかったんじゃないかな。」　「本当に、迷惑な国だな。」　「だから、憲法に書いてあるんだ、関わってはいけないと。」　「わかっているが、向こうからやってくるから始末が悪い・・」　「まだ、海があるからいいんだが・・・」　医師らは、ぼやきながら消毒処理のために出かけるのだ。　朝鮮兵と漁民の死体を乗せた漂流漁船が、最近頻繁に見つかるのだ。　まさか、シナが、わざと流してくるんでは・・・　まさか・・・　いくら、ヒトの命が安いシナや半島でも、扱いが動物以下だな・・・　日本の紛争の後始末は、なかなか終わりが見えなかった。　非常線に他県からの援助物資が届く。　陸軍の兵らが積み替えている。　感染を防ぐためだ。　そして、他県のトラックは消毒処理をされて任務完了である。　トラックの運ちゃんが、「兵隊さんも大変だね。」　「あ、あ、もうウンザリだ。」と陸軍の兵だ。　「まったくですね、シナの疫病攻撃は・・」と運ちゃんだ。　とうとう、シナからの攻撃名までついてしまったのか・・・「なんとかならんですかね。」　「そうだな、なんともならんだろうよ。」　と陸軍兵がぼやく。　「ほんとに、世界の迷惑シナですね。」　とぼやいて帰県するトラックの運ちゃんだった・・・・・