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日本の民間会社のすごさ。
独逸帝国戦車の秘密。
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独逸帝国の戦車のエンジンはデーゼルエンジンである。 1600psの2連排気タービンの12気筒V型エンジンである。 グルップ製とはなっていたが・・・ OEMで日本の船舶会社のエンジンを使っていたのだ。 そう、エンジンは軍事産業の会社のモノではないのだ。 民間の会社である。 その日本の会社は、エンジンを下請けに作れせていた。 まあ民間では、よくあることだ。 つまり、競争が激しいのである。 下請け部品メーカーも多いのだ。 そこも、競争である。 安くて、性能がイイ部品が売れるのだ。 だから、切磋琢磨しなければ、会社が・・・ 「おい、この部品が不良品が出たと親会社からクレームがきたぞ。」 「えっ、まさか、どこの部品ですか。」「ここだ、そうだが。」「しかし、不良品なんて、あれだけ検品してるんですよ。」「しかし、事実だ、検品の回数を増やすしかない。」「あ、あ、頭がイタイ・・」 こうして、揉まれて、日本の下請け工場は強くなったのだ。 不良品が、10000個ある中で1個あればクレームがくるのだ。 例として、新幹線が到着時間が30秒遅れたとする。 アナウンスがあるのだ。 「到着が30秒遅れました、ご乗客の皆様、大変申し訳ございません。」とである。 新幹線は、時間をコンマ0、5秒刻みで運行してるのだ。 エンジン部品が10万個、下請けから届く。 不良品が全く無いのが、普通の日本の下請け工場なのだ。 品質管理がハンパ無いのだ。 これは、先の大戦の反省でもあるのだ。 かつては、不良品の山を築いていた日本製なのだ。 悪かろう、安かろうであったのだ。 切磋琢磨で、現在の日本ブランドとなったのである。 (そうだ、独逸帝国の戦車の話だった。) 民間の工場だから軍事品ではない。 それで、独逸帝国向けの許可が通る。 そして、独逸帝国へ日本製デーゼルエンジンが・・・ それが、戦車のエンジンとなるなんて誰が想像したか・・・ 現在、軍事兵器のミサイルにも、民間の部品が使われているとか・・ もう、民生品と軍事品との垣根が無い、日本製品なのである。 グルップ重工の技師が日本のエンジン部品を示して、言うのだ。 「この部品が独逸マルクで0,5マルクですが、わが社が造ると5マルクかかります。」 「安く、安定した規格の製品は、日本製が越えられない壁なのです。」 「100年前は考えられないことですが。」 そうなのだ、グルップ重工の戦車用エンジンは部品が日本製であったのだ。 その部品の比率はほぼ100パーセントらしいが・・・ドイツのライカのデジタルカメラは部品がほぼ日本製である。 レンズも部品はシグマ製なのだ。 カメラ本体は日本のパナソニック製の部品が多い。 もちろん、組み立てはライカでだが・・・つまり、軍事産業の軍事品と同等か、それより勝る日本の民間工場の部品なのである。 耐久制もハンパねえのだ。 10年、日本製のクルマと欧州車を放置しておく。 野ざらしで10年後だ。ガソリンを入れて、オイルとバッテリーを交換して動くのは、どちらかな?
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