零式輸送機、満州の空を飛ぶ。

ゆみすけ

文字の大きさ
68 / 105
ロシアの停船命令を引き延ばす・・・

敵の停船命令を、どうやって伸ばすのか?

しおりを挟む
 「艦長、停船しろとの信号旗が・・・」と、ロシア軍艦に旗があがる。
それは、国際間で取り決められた停船命令を指示する印の旗だ。
 まあ、露スケもいきなりの砲撃はしなかったようだが・・・
下手に砲撃して、奪還するつもりのフネに傷はつけたくないようだ。
 「あきつ丸から、艦長へ通信です。」「うむ。」
フネ間の無線電話機が陸軍にはあるのだ。
 まあ、戦車で使ってるヤツだが・・・
「イイダ艦長、どうしますか?」「そうだな、奉天には知れせたから応援は来るはずだ。」
 「それまで、時間かせぎをするつもりだ。」
「わかりました、ではそのように。」と、無線が切れる。
 「よし、結論が出るまで5分待ってくれと、モールス手旗信号だ。」
手旗信号は海軍がお家芸でが・・・陸軍も離れたところへの手旗信号は使っているのだ。
 それで、国際モールス信号で猶予を敵軍艦へ・・・
すると、ロシア海軍の軍艦からも、手旗信号だ。
 慣れたヤツが双眼鏡で読んだ。
もちろん、国際モールス信号だから英文だ。
 「イエス、だそうです。」
「まあ、5分くらいは待ってくるようだな。」
 なんせ、ロシア海軍は4隻の軍艦で軍艦奉天を囲んでるのだ。
余裕である。
 まあ、イイダ君は、まともにぶち当たれば負けることくらいは覚悟してるんだが・・・
80名の部下の命は惜しいのだ。
 満州海軍へ軍艦の操船を教えるために附いてきてくれたヤツラである。
ここで殺すのは・・・もったいない。
 日本を死守するための軍人に命である。
皇国の存亡で戦って死んでも悔いはないが・・・
 ロシアとの4対1の戦いは分がわるいからだ。

 「奉天から最高速度で30分ほどだから・・・」
「くそっ、いまから5分では・・・とても応援は間に合わないぞ。」と、決断するイイダ君だ。
 「砲や魚雷の操作は?」
「そうですね、やらなければヤラれるんで・・・ヤルしかないでしょう。」と、副官も決断する。
 「それに、周りを囲まれてますが・・・撃ちあいになると・・・敵艦は同士討ちの恐れがあります。」
「なるほど、そうだな。」
 艦砲は狙ったところに100パーセント当たることはない。
ほぼ、すべてが外れるのだ。
 現在のパソコン制御の砲撃ではないのだ。
測距儀で距離を測って・・・角度や方角を計算するのだ。
 それでも、海に浮かんでるフネだから・・・波で揺れてるのである。
それで、砲撃は・・・なかなか命中しないのだ。
 それで、数撃ちゃ当たる方式になるのである。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるのコトワザだ。
 先の大戦の米軍戦闘機の6連装12ミリ機銃と同じ考えなのである。
地上戦でいうところの敵戦車に囲まれた戦車である。
 海軍は、こういうときに・・・どう、うごけばいいのか?
なんせ、軍艦奉天には陸軍が乗ってるのだよ、明智君。(二十面相か!)
 そうなのだ、囲まれても・・・陸軍なら方法はいくらでもあるのだ。
陸戦では、囲まれることは多いからである・・・

 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら

俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。 赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。 史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。 もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。

異聞第二次世界大戦     大東亜の華と散れ

みにみ
歴史・時代
1939年に世界大戦が起きなかった世界で 1946年12月、日独伊枢軸国が突如宣戦布告! ジェット機と進化した電子機器が飛び交う大戦が開幕。 真珠湾奇襲、仏独占領。史実の計画兵器が猛威を振るう中、世界は新たな戦争の局面を迎える。

対ソ戦、準備せよ!

湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。 前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。 未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!? 小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!

裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する

克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。

対米戦、準備せよ!

湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。 そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。 3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。 小説家になろうで、先行配信中!

幻の十一代将軍・徳川家基、死せず。長谷川平蔵、田沼意知、蝦夷へ往く。

克全
歴史・時代
 西欧列強に不平等条約を強要され、内乱を誘発させられ、多くの富を収奪されたのが悔しい。  幕末の仮想戦記も考えましたが、徳川家基が健在で、田沼親子が権力を維持していれば、もっと余裕を持って、開国準備ができたと思う。  北海道・樺太・千島も日本の領地のままだっただろうし、多くの金銀が国外に流出することもなかったと思う。  清国と手を組むことも出来たかもしれないし、清国がロシアに強奪された、シベリアと沿海州を日本が手に入れる事が出来たかもしれない。  色々真剣に検討して、仮想の日本史を書いてみたい。 一橋治済の陰謀で毒を盛られた徳川家基であったが、奇跡的に一命をとりとめた。だが家基も父親の十代将軍:徳川家治も誰が毒を盛ったのかは分からなかった。家基は田沼意次を疑い、家治は疑心暗鬼に陥り田沼意次以外の家臣が信じられなくなった。そして歴史は大きく動くことになる。 印旛沼開拓は成功するのか? 蝦夷開拓は成功するのか? オロシャとは戦争になるのか? 蝦夷・千島・樺太の領有は徳川家になるのか? それともオロシャになるのか? 西洋帆船は導入されるのか? 幕府は開国に踏み切れるのか? アイヌとの関係はどうなるのか? 幕府を裏切り異国と手を結ぶ藩は現れるのか?

If太平洋戦争        日本が懸命な判断をしていたら

みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら? 国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。 真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…そして終戦工作 分水嶺で下された「if」の決断。 破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。

処理中です...