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愛が降り注ぐ夜
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「今日のプールで会った友人のこと……聞いていいか?」
「えっ……」
「もし嫌なら無理に話さなくていい」
「……ううん。瑞には話しておくね。実は……あの人はつい最近まで付き合ってた彼氏。好きな女ができたってメールが来てそれっきりだったから、今日、その彼女にも会ってびっくりした」
「ただの友人じゃないのは……すぐにわかった」
「そ、そうなんだ……ごめんね、嫌な思いさせて」
「なぜ謝る? 愛莉は何も悪くないだろ?」
「きっと、私に魅力が無いからフラれたんだよ。恋愛なんて苦手なくせに、彼氏が欲しいなんて欲張ったから」
本当に……そうだよね。
すごく、恥ずかしいよ。
「愛莉は、あいつのこと本気で好きだったのか?」
「えっ……あっ、そうだね……付き合って、一緒にいて楽しかったから。だから、きっと好きだったと思う……」
どうしてこんな曖昧な言い方になってるんだろう?
確かに好きだった、好きだと思ってた。
でも、今、瑞を前にしたら、本当に「好き」だったのかもよくわからなくなって……
「なあ、愛莉。今、自分に魅力が無いからフラれたって言ったよな?」
「うん。それは本当にそうなの。さっきも……水着姿を見られて、死ぬほどバカにされて。だけど、あの人や彼女の言ってることは間違ってない。私、あんな水着姿を瑞に見せちゃって……一緒にいて本当は恥ずかしかったよね。ごめんね、今になってすごく後悔してる」
瑞は何も言わずに、普段見せない厳しめな表情で私を見た。
もしかして怒ってる?
私は、そのせいで体が硬直してしまった。
「あいつがどんなやつか知らないけど、そんな風に愛莉をバカにするなんて……最低な男だ」
「瑞……?」
「えっ……」
「もし嫌なら無理に話さなくていい」
「……ううん。瑞には話しておくね。実は……あの人はつい最近まで付き合ってた彼氏。好きな女ができたってメールが来てそれっきりだったから、今日、その彼女にも会ってびっくりした」
「ただの友人じゃないのは……すぐにわかった」
「そ、そうなんだ……ごめんね、嫌な思いさせて」
「なぜ謝る? 愛莉は何も悪くないだろ?」
「きっと、私に魅力が無いからフラれたんだよ。恋愛なんて苦手なくせに、彼氏が欲しいなんて欲張ったから」
本当に……そうだよね。
すごく、恥ずかしいよ。
「愛莉は、あいつのこと本気で好きだったのか?」
「えっ……あっ、そうだね……付き合って、一緒にいて楽しかったから。だから、きっと好きだったと思う……」
どうしてこんな曖昧な言い方になってるんだろう?
確かに好きだった、好きだと思ってた。
でも、今、瑞を前にしたら、本当に「好き」だったのかもよくわからなくなって……
「なあ、愛莉。今、自分に魅力が無いからフラれたって言ったよな?」
「うん。それは本当にそうなの。さっきも……水着姿を見られて、死ぬほどバカにされて。だけど、あの人や彼女の言ってることは間違ってない。私、あんな水着姿を瑞に見せちゃって……一緒にいて本当は恥ずかしかったよね。ごめんね、今になってすごく後悔してる」
瑞は何も言わずに、普段見せない厳しめな表情で私を見た。
もしかして怒ってる?
私は、そのせいで体が硬直してしまった。
「あいつがどんなやつか知らないけど、そんな風に愛莉をバカにするなんて……最低な男だ」
「瑞……?」
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