57 / 116
仲間の想いに触れた夜
2
しおりを挟む
おまけに、こんな風に優しくされたら、女性はちょっと誤解しちゃうかも知れないね。
もちろん、私には親しい友達として優しいだけだけど。
理久先生には感謝しかない。
『あの、今日はマンションまで送ります。雪都君、おぶっていきますから』
『ううん、そんなの申し訳ないから』
『いいですよ、甘えて下さい。1人じゃ大変だし、それに何かあったらダメですから』
何か…って、いったいどんなことを想定してるんだろう。
私、もうそこそこ大人だし。
真剣な顔をしてる心配性の理久先生が可愛く思えた。
『本当に大丈夫だよ。近くなんだから』
『何言ってるんですか。日も落ちてきてるし、彩葉先生も雪都君もすごく可愛いんですから、誰かに狙われたら大変です』
か、可愛い!?
真面目な顔で何を言うの?
って、あっ、そっか、それは雪都のことだよね、私じゃなくて。
一瞬、自分が「可愛い」って言われたのかって、勘違いした自分が恥ずかしいよ。
『理久先生は大袈裟だよ。狙われたらって、こんな私なんかを狙う人なんていないから』
さすがにそこまでの妄想には笑ってしまった。
『…そんなこと…わからないです。僕なら…』
『ん?』
『あっ、いや、とにかく危ないですから送ります。一緒に帰りましょう』
あまりにも言ってくれるから、断るのも悪くて…
雪都もいるし、今日は理久先生に甘えようと思った。
『…うん、じゃあ、ごめんね。よろしくお願いします』
『はい』
笑顔で首を縦に振る理久先生。
『弥生はどうするんだろ』
『弥生先生、さっき電話かかってました。盗み聞きするつもりはなかったけど、たまたま話してることが耳に入ってしまって。後で、お迎えに来てくれるらしいです…』
ちょっと困ったような顔をしてる理久先生を見て気づいた。
『まさか、お迎えって…』
もちろん、私には親しい友達として優しいだけだけど。
理久先生には感謝しかない。
『あの、今日はマンションまで送ります。雪都君、おぶっていきますから』
『ううん、そんなの申し訳ないから』
『いいですよ、甘えて下さい。1人じゃ大変だし、それに何かあったらダメですから』
何か…って、いったいどんなことを想定してるんだろう。
私、もうそこそこ大人だし。
真剣な顔をしてる心配性の理久先生が可愛く思えた。
『本当に大丈夫だよ。近くなんだから』
『何言ってるんですか。日も落ちてきてるし、彩葉先生も雪都君もすごく可愛いんですから、誰かに狙われたら大変です』
か、可愛い!?
真面目な顔で何を言うの?
って、あっ、そっか、それは雪都のことだよね、私じゃなくて。
一瞬、自分が「可愛い」って言われたのかって、勘違いした自分が恥ずかしいよ。
『理久先生は大袈裟だよ。狙われたらって、こんな私なんかを狙う人なんていないから』
さすがにそこまでの妄想には笑ってしまった。
『…そんなこと…わからないです。僕なら…』
『ん?』
『あっ、いや、とにかく危ないですから送ります。一緒に帰りましょう』
あまりにも言ってくれるから、断るのも悪くて…
雪都もいるし、今日は理久先生に甘えようと思った。
『…うん、じゃあ、ごめんね。よろしくお願いします』
『はい』
笑顔で首を縦に振る理久先生。
『弥生はどうするんだろ』
『弥生先生、さっき電話かかってました。盗み聞きするつもりはなかったけど、たまたま話してることが耳に入ってしまって。後で、お迎えに来てくれるらしいです…』
ちょっと困ったような顔をしてる理久先生を見て気づいた。
『まさか、お迎えって…』
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
194
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる