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隣は落ち着く。
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それから僕は学校内で
まぁくんとすれ違っても
気がつかないふりをしたり
わざと避けて会わない…
そんな虚ろな日々を過ごした。
冬休みに入り年が明けて
受験シーズンがきて。
奈那美は国立の外国語大学を受験した。
奈那美の様子からは
まぁくんとのつきあいが
まだ続いているのかどうかわからない。
僕にはそれを聞く勇気もなかった。
まぁくん…どうしてるのかな…。
部屋でぼーっとまぁくんとの
ツーショット写真を眺めていると
スマホが鳴る。
目をやるとそこには真仁の文字。
(まぁくん!!!!!!)
僕はあの時から一度も
そこを開けてはいなかった。
震える手でスマホを取り、あける。
[くーちゃん。卒業式終わったら
ここで待ってて。]
次にお店のURLが貼り付けられていた。
(え?なんで……………………?)
ふ、と、自分が書いた
あの時の文章が目に入る。
最後にこう書いてあった。
[また卒業式の日、お守り代わりに
ボタンをください。]
(え???僕こんなの書いてない………)
「やまちゃん…………………。」
中学卒業の時ボタンをもらったこと
やまちゃんには話した。
やまちゃんはあの時………。
僕がまたまぁくんに会えるように
これを付け加えたんだ…。
(やまちゃんのバカ…。
ありがとう…………。)
僕は[わかりました]の
スタンプを送った。
**********************
卒業式の日はあっという間に
やってきて。
卒業生代表が泣きながら
スピーチし、とても感動の
式だったが僕は上の空で…。
そしてやまちゃんは欠席だった。
お兄さんの卒業式も
同じ日だったから。
本人には行くと言っていないそうだ。
そっと、見守るつもりらしい。
(やまちゃん…。恋をすると
強くなるって誰かが言ってた。
僕も強くならなきゃ…。)
感動の涙に包まれる会場の中
僕の頬には違う涙が流れた。
とぼとぼと歩いて店の前まで来る。
そこは有名なイタリアンの
お店。この前星がついたとか…。
(なんか間違いかな…。
シャッターも降りてるし…。)
店の前で戸惑ってうろうろしていると
中から人が出てきた。
「…もしかして紅李翔くん、かな?」
30代ぐらいの男性が微笑んでいる。
「……………っ、はい!
………あの………。」
「真仁に聞いてるよ。どうぞ。」
「え?あ、はい………。
お邪魔しま…うわぁぁ………。」
清潔そうな店内の床は
ピカピカの大理石で
オープンキッチンが広がっていて…。
僕は思わず声をあげた。
「ふふふ。そこ、座って。」
指定されたのはカウンター。
キョロキョロしていると先程の
男性が目の前のキッチンに現れた。
「ボクは隅坂糀。
真仁の従兄だよ。
ここの料理長をしてる。」
「は、はじめまして。
榊紅李翔です。」
「真仁がお世話になっています。
ありがとうね。」
「いえ…こちらこそ、デス…。」
「真仁がボクに頼みごとしてくるのなんて
初めてのことだから嬉しくて。
親バカならぬ従兄バカって
いつも言われるんだけどね。ははは!」
なんとなく面影がまぁくんに似てる。
まぁくんが大人になったら
こんな感じかな…。
「ふふふ…。」
僕は思わず笑っていた。
「今日と明日は定休日で
なんもないんだけど
お昼にパスタ作るから食べてって。」
「え…………?なんか申し訳ないです…。
せっかくお休みなのに…。
あ…………うわぁ!
すごいかっこいい包丁!」
「ふふ。紅李翔くんいい子だな。
……この包丁はボクの宝物!
ずっと大切に研いで使ってきたんだ。」
「僕すごい憧れなんです!
いつか自分の包丁欲しいな、って…。」
糀さんは嬉しそうに笑う。
「料理好き?」
その問いに僕は大きく頷いた。
「こっち来て切ってみる?」
「え?………でも。
プロの料理人の包丁は
他人が触るとダメだって聞きました。」
糀さんは破顔して
よく知ってるね、と言い。
「これならいいよ。」
「わぁ!綺麗な包丁!
柄に飾りが入ってますね!」
「ああ。シャツ腕まくりして
そこで手洗って。」
「はい!……………本当に
いいんですか?」
厨房に入るとエプロンを
掛けてくれる糀さん。
「ありがとうございます!」
「じゃあ、これ切ってー。薄切りね。」
はい、と返事して僕は
渡された玉ねぎを切っていく。
「すごくよく切れますー!」
僕は興奮ぎみに言う。
「お、手つきがいいなぁ!」
糀さんは感心したように言ってくれて。
僕は久しぶりに心から笑っていた。
「お、真仁!いつからいたんだ?」
はっとしてみると入り口に
寄りかかって微笑んで
こちらを見ているまぁくん。
「まぁくん………。」
「ふふ…結構前から。」
「えっ?」
「やっぱ笑ってるくーちゃんが
いいね。………あ、こうちゃん
ワガママ聞いてくれてありがとね。」
僕は真っ赤になって俯いた。
「ボクを頼ってくれて嬉しいよ。
よし。紅李翔くんありがとう。
ここからはボクの腕の見せ所!
そっちで見てて。
エプロンそこかけといて。」
「はい!ありがとうございました!」
急いでカウンターにまわると
隣の席にまぁくんがいる。
「まぁくん………。
卒業おめでとう。
今日は…ありがとう………。」
「うん。
…………やっぱくーちゃんの隣は
落ち着く、な。
………あ!いい匂い!
俺の好きなやつだ!
こうちゃんありがとう!」
「ああ、こうちゃん特製
きのこのペペロンチーノだよ。
よく作ってやったよなぁ~」
うんうん、と言いまぁくんは
嬉しそうに厨房を覗き込む。
その久しぶりの横顔に
僕はやっぱり見蕩れてしまう。
(まぁくんこそ…笑顔が1番素敵だよ…)
「はい!できたよ。どうぞ!」
あつあつのパスタを2人で頬張る。
「!美味しい~…」
「うま!」
食べている途中で
そっとまぁくんを盗み見ると
思いがけず目が合って微笑み合う。
「こうちゃんのパスタ最高だろ?」
「うん!めちゃ美味しい!」
「ごちそうさま!」
「ごちそうさまでした!
とても美味しかったです!」
そうか、よかった、と糀さん。
「僕、洗い物します!」
再びキッチンに行って
洗い物をさせてもらう。
終わるとテーブル席で
まぁくんが待っていた。
「くーちゃん、洗い物ありがとう。
かえって気をつかわせちゃったな…。」
「ううん。僕がやりたかったの。」
奥からダウンを羽織った
糀さんが出てきて
洗い物ありがとう、と言い。
「………真仁じゃあ、あと頼むな。
紅李翔くんゆっくりしてってね。
ボクちょっと、このあと
打ち合わせがあって出てくるね。
2時間ぐらいで戻るから。」
「あっ!あのっ!
ありがとうございました!
とても楽しかったです!
ごちそうさまでした。
ありがとうございます!」
僕は力一杯お辞儀する。
「ボクも楽しかったよ!またな。」
「はい!ありがとうございます!
また食べに来ます!」
「待ってるよ。……じゃあ。」
糀さんが出ていき
2人きりになって
僕はすごくドキドキしてきて
顔が熱くなりだした。
「くーちゃん。俺。」
まぁくんの瞳がまっすぐ僕を見ていた。
まぁくんとすれ違っても
気がつかないふりをしたり
わざと避けて会わない…
そんな虚ろな日々を過ごした。
冬休みに入り年が明けて
受験シーズンがきて。
奈那美は国立の外国語大学を受験した。
奈那美の様子からは
まぁくんとのつきあいが
まだ続いているのかどうかわからない。
僕にはそれを聞く勇気もなかった。
まぁくん…どうしてるのかな…。
部屋でぼーっとまぁくんとの
ツーショット写真を眺めていると
スマホが鳴る。
目をやるとそこには真仁の文字。
(まぁくん!!!!!!)
僕はあの時から一度も
そこを開けてはいなかった。
震える手でスマホを取り、あける。
[くーちゃん。卒業式終わったら
ここで待ってて。]
次にお店のURLが貼り付けられていた。
(え?なんで……………………?)
ふ、と、自分が書いた
あの時の文章が目に入る。
最後にこう書いてあった。
[また卒業式の日、お守り代わりに
ボタンをください。]
(え???僕こんなの書いてない………)
「やまちゃん…………………。」
中学卒業の時ボタンをもらったこと
やまちゃんには話した。
やまちゃんはあの時………。
僕がまたまぁくんに会えるように
これを付け加えたんだ…。
(やまちゃんのバカ…。
ありがとう…………。)
僕は[わかりました]の
スタンプを送った。
**********************
卒業式の日はあっという間に
やってきて。
卒業生代表が泣きながら
スピーチし、とても感動の
式だったが僕は上の空で…。
そしてやまちゃんは欠席だった。
お兄さんの卒業式も
同じ日だったから。
本人には行くと言っていないそうだ。
そっと、見守るつもりらしい。
(やまちゃん…。恋をすると
強くなるって誰かが言ってた。
僕も強くならなきゃ…。)
感動の涙に包まれる会場の中
僕の頬には違う涙が流れた。
とぼとぼと歩いて店の前まで来る。
そこは有名なイタリアンの
お店。この前星がついたとか…。
(なんか間違いかな…。
シャッターも降りてるし…。)
店の前で戸惑ってうろうろしていると
中から人が出てきた。
「…もしかして紅李翔くん、かな?」
30代ぐらいの男性が微笑んでいる。
「……………っ、はい!
………あの………。」
「真仁に聞いてるよ。どうぞ。」
「え?あ、はい………。
お邪魔しま…うわぁぁ………。」
清潔そうな店内の床は
ピカピカの大理石で
オープンキッチンが広がっていて…。
僕は思わず声をあげた。
「ふふふ。そこ、座って。」
指定されたのはカウンター。
キョロキョロしていると先程の
男性が目の前のキッチンに現れた。
「ボクは隅坂糀。
真仁の従兄だよ。
ここの料理長をしてる。」
「は、はじめまして。
榊紅李翔です。」
「真仁がお世話になっています。
ありがとうね。」
「いえ…こちらこそ、デス…。」
「真仁がボクに頼みごとしてくるのなんて
初めてのことだから嬉しくて。
親バカならぬ従兄バカって
いつも言われるんだけどね。ははは!」
なんとなく面影がまぁくんに似てる。
まぁくんが大人になったら
こんな感じかな…。
「ふふふ…。」
僕は思わず笑っていた。
「今日と明日は定休日で
なんもないんだけど
お昼にパスタ作るから食べてって。」
「え…………?なんか申し訳ないです…。
せっかくお休みなのに…。
あ…………うわぁ!
すごいかっこいい包丁!」
「ふふ。紅李翔くんいい子だな。
……この包丁はボクの宝物!
ずっと大切に研いで使ってきたんだ。」
「僕すごい憧れなんです!
いつか自分の包丁欲しいな、って…。」
糀さんは嬉しそうに笑う。
「料理好き?」
その問いに僕は大きく頷いた。
「こっち来て切ってみる?」
「え?………でも。
プロの料理人の包丁は
他人が触るとダメだって聞きました。」
糀さんは破顔して
よく知ってるね、と言い。
「これならいいよ。」
「わぁ!綺麗な包丁!
柄に飾りが入ってますね!」
「ああ。シャツ腕まくりして
そこで手洗って。」
「はい!……………本当に
いいんですか?」
厨房に入るとエプロンを
掛けてくれる糀さん。
「ありがとうございます!」
「じゃあ、これ切ってー。薄切りね。」
はい、と返事して僕は
渡された玉ねぎを切っていく。
「すごくよく切れますー!」
僕は興奮ぎみに言う。
「お、手つきがいいなぁ!」
糀さんは感心したように言ってくれて。
僕は久しぶりに心から笑っていた。
「お、真仁!いつからいたんだ?」
はっとしてみると入り口に
寄りかかって微笑んで
こちらを見ているまぁくん。
「まぁくん………。」
「ふふ…結構前から。」
「えっ?」
「やっぱ笑ってるくーちゃんが
いいね。………あ、こうちゃん
ワガママ聞いてくれてありがとね。」
僕は真っ赤になって俯いた。
「ボクを頼ってくれて嬉しいよ。
よし。紅李翔くんありがとう。
ここからはボクの腕の見せ所!
そっちで見てて。
エプロンそこかけといて。」
「はい!ありがとうございました!」
急いでカウンターにまわると
隣の席にまぁくんがいる。
「まぁくん………。
卒業おめでとう。
今日は…ありがとう………。」
「うん。
…………やっぱくーちゃんの隣は
落ち着く、な。
………あ!いい匂い!
俺の好きなやつだ!
こうちゃんありがとう!」
「ああ、こうちゃん特製
きのこのペペロンチーノだよ。
よく作ってやったよなぁ~」
うんうん、と言いまぁくんは
嬉しそうに厨房を覗き込む。
その久しぶりの横顔に
僕はやっぱり見蕩れてしまう。
(まぁくんこそ…笑顔が1番素敵だよ…)
「はい!できたよ。どうぞ!」
あつあつのパスタを2人で頬張る。
「!美味しい~…」
「うま!」
食べている途中で
そっとまぁくんを盗み見ると
思いがけず目が合って微笑み合う。
「こうちゃんのパスタ最高だろ?」
「うん!めちゃ美味しい!」
「ごちそうさま!」
「ごちそうさまでした!
とても美味しかったです!」
そうか、よかった、と糀さん。
「僕、洗い物します!」
再びキッチンに行って
洗い物をさせてもらう。
終わるとテーブル席で
まぁくんが待っていた。
「くーちゃん、洗い物ありがとう。
かえって気をつかわせちゃったな…。」
「ううん。僕がやりたかったの。」
奥からダウンを羽織った
糀さんが出てきて
洗い物ありがとう、と言い。
「………真仁じゃあ、あと頼むな。
紅李翔くんゆっくりしてってね。
ボクちょっと、このあと
打ち合わせがあって出てくるね。
2時間ぐらいで戻るから。」
「あっ!あのっ!
ありがとうございました!
とても楽しかったです!
ごちそうさまでした。
ありがとうございます!」
僕は力一杯お辞儀する。
「ボクも楽しかったよ!またな。」
「はい!ありがとうございます!
また食べに来ます!」
「待ってるよ。……じゃあ。」
糀さんが出ていき
2人きりになって
僕はすごくドキドキしてきて
顔が熱くなりだした。
「くーちゃん。俺。」
まぁくんの瞳がまっすぐ僕を見ていた。
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