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君の視線の向かう先は《その後》①
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「んぎゃー!」
「わ!ちょっとタカくん
ヨダレつけないでっ!
これから披露宴なんだからっ!
う、わ!ちょい!」
「ヤスくんちょっと!
マサがおしっこ、って……。
ま、待て!待って!
ちょっとだけ我慢!な、……え!」
僕は微笑ましい親子の光景を
目を細めて見ている。
「皇教さん、僕連れていきましょうか?」
「ああ、紅李翔くん……。悪い。頼めるかな?」
「はい。任せてください。
よし、マサくん行こうか。」
「くーたん!ありがと!だっこ!」
「あはは!はい!
……あぁ早く行こう。」
僕は小さい男の子を抱きしめる。
ちらっと所在なげに座っている
まぁくんを見ると騒がしい室内に
苦笑いしていた。
「ちょっと真仁さんっ!ヘルプ!
この子抱っこしててください!」
「ちょ、弟くん無茶言わないで!
俺抱っことかしたことな……えっ!
ええええ!ちょっと!怖いって!
……う、わ………………。
わぁ……可愛いなぁ……。
お、泣き止んだぞ~。」
「真仁さん抱っこうまいじゃないですか!
これから真仁さんに頼もう!」
「う!ええ……か、勘弁してよ!
……ん、でも可愛いな……。
よしよしタカくーん……ん?
笑ったよ!俺を見て笑った!」
苦笑いからすっかり上機嫌に変わり
ほっぺをぷにぷにと触っている
まぁくんを見届けて僕は
マサくんを抱き上げて
トイレへと急いだ。
あれから5年……。
今ここには幸せが満ち溢れている。
これから隅坂家と大和家の
合同披露宴が行われるのだ。
僕と真仁。
それからやまちゃんと皇教さんには
2人の子供が出来た。
もうすぐ4歳になる皇優くん
今年生まれた弟が皇誉くん。
僕とまぁくんがロサンゼルスから
帰ったらやまちゃんたちは
僕らの住んでるマンションの
近くのタワーマンションに
引っ越してきていた。
どうしてもマサくんを通わせたい
学校がこの近くだったらしい。
だから僕達は前よりも
頻繁に行き来していた。
やまちゃんたちに2人目ができたのが
大きく関係してさらに仲良くなって。
今回の合同披露宴、という話に
なったのだった。
まぁくんはあれから
とても元気になって体重も戻って。
服も少し買いなおしたけれど
もうそれも入らなくなった。
仕事のほうもスムーズに
復帰出来たようで日本に帰ると
また上の試験に受かり昇格して
更に責任があるようだけど
とても充実した顔をしている。
僕は、というと今は空港内の
イタリアンレストランで働いていて
雇われだけどトップとして
お店を仕切っている。
マスコミにも取り上げてもらって
なかなかの評判だ。
やまちゃんのお兄さん
皇教さんの会社は
更に大きくなって
一流企業に名乗りをあげて
順調にいっているようで。
そしてやまちゃんは
子育てに追われていた。
長男、皇優くんはもうやんちゃで
手に負えない。
僕のことはくーたん、と
呼んで懐いてくれてる。
なぜかまぁくんのことは怖いみたいで
あまり近寄りたがらない。
まぁくん自体があまり子供に
慣れていないせいかもしれない。
でも弟の皇誉くんは
なんだか懐いてくれそうな予感。
やまちゃんたちのおかげで僕達も
親気分を味あわせてもらってる。
披露宴は僕とまぁくんの両親
姉の奈那美の家族
(和の下に双子の姉妹が生まれて
さらに家族が増えた。)
まぁくんのお姉さんの家族。
糀さんと最近婚約した彼女さん。
そしてまぁくんの会社の方々。
深見さんご夫妻。
皇教さんの会社の方々。
弁護士の葛城さんご夫夫
精神科医と指圧師の丸山兄弟。
総勢30人ぐらいが集まってくれた。
会場の扉を僕達4人が開けて入ると
割れんばかりの拍手が起こる。
僕とまぁくんは白のタキシード
やまちゃんと皇教さんは紋付袴。
4人お揃いのタキシードを
着ようと思ったのに
やまちゃんが譲らなかった。
「俺、紋付袴が夢だったの!
だって!ノリくん絶対似合うもん!」
「僕は真仁に白のタキシード着せたいの!」
という2人の不毛な争いを見ていた
真仁によってそれはそれぞれで
いいんじゃない?との
結論に至っての今だ。
改めまして、の指輪の交換には
皇優くんが
リングボーイをやってくれた。
ピローを持ってちょこちょこと
歩く姿はもう天使そのもので
羽が生えてるように見える。
「くーたん、ま、くん、ノリぱぁ
ヤスぱぁ、おめでと!」
舌っ足らずな皇優くんの祝福が
くすぐったく嬉しかった。
「ありがとうね、マサくん。」
僕は頭を撫でてそっとその手を握り
そばの椅子に座らせる。
まぁくんから僕へ
僕からまぁくんへ。
皇教さんからやまちゃんへ。
やまちゃんから皇教さんへ。
指輪の交換が行われた。
そのあとはワイワイと
みんなとお酒を飲んで
いろいろ話して盛り上がり
あっという間に楽しい時間は
過ぎて会はお開きになって。
帰り道。
僕はまぁくんと手を繋いで
家へと歩いていた。
「なぁ、紅李翔。今日、幸せだったな…。
みんなに祝ってもらってさ。
大和たちも幸せそうだったなぁ…。」
「まぁくん…。ほんとに。
本当にそうだよね…。
まぁくんを好きになってから
こんな幸せな未来が待ってるなんて
想像もできなかった。
ありがとうね。真仁。」
「こちらこそ。
くーちゃんありがとな。
俺を…包んでくれて。
導いてくれて。愛してくれて。
今日、さ。
初めて両親におめでとう、って
言われて抱きしめられた。
俺…。小さな頃からあまり
愛されてないと思ってたけど…。
俺が勝手に拗ねてただけだった。
違ったんだな。ちゃんと愛されてた。
それが今日実感できた。
くーちゃんのおかげだよ。
毎年俺の両親にまで
母の日や父の日にプレゼントに
手紙まで添えて
送ってくれてたんだって?
俺知らなくて…。ありがとう。
おまえが選んだ人は
間違いない、って父が言ってた。
その言葉がとても嬉しかったよ。
本当にありがとうな。」
目に光るものを見つけ
僕はそっとまぁくんの目尻を拭った。
「まぁくん…。父の日や母の日の
プレゼントは僕がしたかったから
なんだよ。
それにまぁくんの近況も
伝えたかった。
僕の愛する人をこの世に
産み出してくれたお2人なんだもん。
どんなに感謝してもしきれない。
僕もね、今日お義母さんと話したよ。
家を離れてからの真仁のこと
教えてくれて
本当にありがとうって言ってくれて
とても嬉しかったんだよ。」
「紅李翔…。本当にありがとうな。」
「んふふ…まぁくん!
これからも一緒に楽しく
生きていこうね!」
「そうだな…。あ!そういえば
こうちゃんの彼女さんが
俺たちや大和たちに
めちゃめちゃ萌えてたらしいよ?
あはは!」
「も、萌え…?」
「なんだかBLの漫画を
描いてる人らしい。
参考資料にインタビューしたいから
今度是非!ってお願いされた。」
「び、BL?
ささささ参考資料って…。
糀さん、彼女さんとどこで出会ったの?」
「それがお客さんらしくて。
こうちゃんをひと目見てすぐ
ターゲットにしたんだって!」
僕は頭の中がハテナで
いっぱいになった。
「たぁげっと?」
「紅李翔…可愛いなぁ…。
俺のパートナーは最高に可愛い!」
「ま、まぁくん!?も、もう!
僕もうすぐ30だよ?」
真っ赤になって叫ぶ。
「いくつになったって
俺の可愛い紅李翔は可愛いんだ。」
道の真ん中でぎゅうぎゅうと
抱きついてくるまぁくんを
照れ笑いで抱きかえした。
「ねぇ、それで?
糀さんがターゲットって?」
「彼女さん、漫画のネタに
困ってたらしくてね。
たまたまご飯食べに行った時に
こうちゃんに会って
次の作品は絶対に
『努力でのし上がった
秀才シェフ攻め×
絶対味覚気弱色白男子受け』だ!
ってなって、こうちゃんに取材を
申し込んで今に至るらしいよ。」
「んぐっ!あ、はは…。
そ、そうなんだねぇ…」
「今度休みの時俺たちを
取材したいって。」
「や、やだよ!恥ずいじゃん…。」
「こうちゃん命令だよ。あはは!」
「……うー。それは断れない………。
んふふ!」
笑いあって今度こうちゃんとこ
ディナー食べに行こうな。
大和たちも誘おうか、と
ニコニコと言うまぁくんに
僕も笑って頷いた。
「わ!ちょっとタカくん
ヨダレつけないでっ!
これから披露宴なんだからっ!
う、わ!ちょい!」
「ヤスくんちょっと!
マサがおしっこ、って……。
ま、待て!待って!
ちょっとだけ我慢!な、……え!」
僕は微笑ましい親子の光景を
目を細めて見ている。
「皇教さん、僕連れていきましょうか?」
「ああ、紅李翔くん……。悪い。頼めるかな?」
「はい。任せてください。
よし、マサくん行こうか。」
「くーたん!ありがと!だっこ!」
「あはは!はい!
……あぁ早く行こう。」
僕は小さい男の子を抱きしめる。
ちらっと所在なげに座っている
まぁくんを見ると騒がしい室内に
苦笑いしていた。
「ちょっと真仁さんっ!ヘルプ!
この子抱っこしててください!」
「ちょ、弟くん無茶言わないで!
俺抱っことかしたことな……えっ!
ええええ!ちょっと!怖いって!
……う、わ………………。
わぁ……可愛いなぁ……。
お、泣き止んだぞ~。」
「真仁さん抱っこうまいじゃないですか!
これから真仁さんに頼もう!」
「う!ええ……か、勘弁してよ!
……ん、でも可愛いな……。
よしよしタカくーん……ん?
笑ったよ!俺を見て笑った!」
苦笑いからすっかり上機嫌に変わり
ほっぺをぷにぷにと触っている
まぁくんを見届けて僕は
マサくんを抱き上げて
トイレへと急いだ。
あれから5年……。
今ここには幸せが満ち溢れている。
これから隅坂家と大和家の
合同披露宴が行われるのだ。
僕と真仁。
それからやまちゃんと皇教さんには
2人の子供が出来た。
もうすぐ4歳になる皇優くん
今年生まれた弟が皇誉くん。
僕とまぁくんがロサンゼルスから
帰ったらやまちゃんたちは
僕らの住んでるマンションの
近くのタワーマンションに
引っ越してきていた。
どうしてもマサくんを通わせたい
学校がこの近くだったらしい。
だから僕達は前よりも
頻繁に行き来していた。
やまちゃんたちに2人目ができたのが
大きく関係してさらに仲良くなって。
今回の合同披露宴、という話に
なったのだった。
まぁくんはあれから
とても元気になって体重も戻って。
服も少し買いなおしたけれど
もうそれも入らなくなった。
仕事のほうもスムーズに
復帰出来たようで日本に帰ると
また上の試験に受かり昇格して
更に責任があるようだけど
とても充実した顔をしている。
僕は、というと今は空港内の
イタリアンレストランで働いていて
雇われだけどトップとして
お店を仕切っている。
マスコミにも取り上げてもらって
なかなかの評判だ。
やまちゃんのお兄さん
皇教さんの会社は
更に大きくなって
一流企業に名乗りをあげて
順調にいっているようで。
そしてやまちゃんは
子育てに追われていた。
長男、皇優くんはもうやんちゃで
手に負えない。
僕のことはくーたん、と
呼んで懐いてくれてる。
なぜかまぁくんのことは怖いみたいで
あまり近寄りたがらない。
まぁくん自体があまり子供に
慣れていないせいかもしれない。
でも弟の皇誉くんは
なんだか懐いてくれそうな予感。
やまちゃんたちのおかげで僕達も
親気分を味あわせてもらってる。
披露宴は僕とまぁくんの両親
姉の奈那美の家族
(和の下に双子の姉妹が生まれて
さらに家族が増えた。)
まぁくんのお姉さんの家族。
糀さんと最近婚約した彼女さん。
そしてまぁくんの会社の方々。
深見さんご夫妻。
皇教さんの会社の方々。
弁護士の葛城さんご夫夫
精神科医と指圧師の丸山兄弟。
総勢30人ぐらいが集まってくれた。
会場の扉を僕達4人が開けて入ると
割れんばかりの拍手が起こる。
僕とまぁくんは白のタキシード
やまちゃんと皇教さんは紋付袴。
4人お揃いのタキシードを
着ようと思ったのに
やまちゃんが譲らなかった。
「俺、紋付袴が夢だったの!
だって!ノリくん絶対似合うもん!」
「僕は真仁に白のタキシード着せたいの!」
という2人の不毛な争いを見ていた
真仁によってそれはそれぞれで
いいんじゃない?との
結論に至っての今だ。
改めまして、の指輪の交換には
皇優くんが
リングボーイをやってくれた。
ピローを持ってちょこちょこと
歩く姿はもう天使そのもので
羽が生えてるように見える。
「くーたん、ま、くん、ノリぱぁ
ヤスぱぁ、おめでと!」
舌っ足らずな皇優くんの祝福が
くすぐったく嬉しかった。
「ありがとうね、マサくん。」
僕は頭を撫でてそっとその手を握り
そばの椅子に座らせる。
まぁくんから僕へ
僕からまぁくんへ。
皇教さんからやまちゃんへ。
やまちゃんから皇教さんへ。
指輪の交換が行われた。
そのあとはワイワイと
みんなとお酒を飲んで
いろいろ話して盛り上がり
あっという間に楽しい時間は
過ぎて会はお開きになって。
帰り道。
僕はまぁくんと手を繋いで
家へと歩いていた。
「なぁ、紅李翔。今日、幸せだったな…。
みんなに祝ってもらってさ。
大和たちも幸せそうだったなぁ…。」
「まぁくん…。ほんとに。
本当にそうだよね…。
まぁくんを好きになってから
こんな幸せな未来が待ってるなんて
想像もできなかった。
ありがとうね。真仁。」
「こちらこそ。
くーちゃんありがとな。
俺を…包んでくれて。
導いてくれて。愛してくれて。
今日、さ。
初めて両親におめでとう、って
言われて抱きしめられた。
俺…。小さな頃からあまり
愛されてないと思ってたけど…。
俺が勝手に拗ねてただけだった。
違ったんだな。ちゃんと愛されてた。
それが今日実感できた。
くーちゃんのおかげだよ。
毎年俺の両親にまで
母の日や父の日にプレゼントに
手紙まで添えて
送ってくれてたんだって?
俺知らなくて…。ありがとう。
おまえが選んだ人は
間違いない、って父が言ってた。
その言葉がとても嬉しかったよ。
本当にありがとうな。」
目に光るものを見つけ
僕はそっとまぁくんの目尻を拭った。
「まぁくん…。父の日や母の日の
プレゼントは僕がしたかったから
なんだよ。
それにまぁくんの近況も
伝えたかった。
僕の愛する人をこの世に
産み出してくれたお2人なんだもん。
どんなに感謝してもしきれない。
僕もね、今日お義母さんと話したよ。
家を離れてからの真仁のこと
教えてくれて
本当にありがとうって言ってくれて
とても嬉しかったんだよ。」
「紅李翔…。本当にありがとうな。」
「んふふ…まぁくん!
これからも一緒に楽しく
生きていこうね!」
「そうだな…。あ!そういえば
こうちゃんの彼女さんが
俺たちや大和たちに
めちゃめちゃ萌えてたらしいよ?
あはは!」
「も、萌え…?」
「なんだかBLの漫画を
描いてる人らしい。
参考資料にインタビューしたいから
今度是非!ってお願いされた。」
「び、BL?
ささささ参考資料って…。
糀さん、彼女さんとどこで出会ったの?」
「それがお客さんらしくて。
こうちゃんをひと目見てすぐ
ターゲットにしたんだって!」
僕は頭の中がハテナで
いっぱいになった。
「たぁげっと?」
「紅李翔…可愛いなぁ…。
俺のパートナーは最高に可愛い!」
「ま、まぁくん!?も、もう!
僕もうすぐ30だよ?」
真っ赤になって叫ぶ。
「いくつになったって
俺の可愛い紅李翔は可愛いんだ。」
道の真ん中でぎゅうぎゅうと
抱きついてくるまぁくんを
照れ笑いで抱きかえした。
「ねぇ、それで?
糀さんがターゲットって?」
「彼女さん、漫画のネタに
困ってたらしくてね。
たまたまご飯食べに行った時に
こうちゃんに会って
次の作品は絶対に
『努力でのし上がった
秀才シェフ攻め×
絶対味覚気弱色白男子受け』だ!
ってなって、こうちゃんに取材を
申し込んで今に至るらしいよ。」
「んぐっ!あ、はは…。
そ、そうなんだねぇ…」
「今度休みの時俺たちを
取材したいって。」
「や、やだよ!恥ずいじゃん…。」
「こうちゃん命令だよ。あはは!」
「……うー。それは断れない………。
んふふ!」
笑いあって今度こうちゃんとこ
ディナー食べに行こうな。
大和たちも誘おうか、と
ニコニコと言うまぁくんに
僕も笑って頷いた。
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感想をいただいたの初めてで…。めちゃめちゃ感動してます!ありがとうございます🙏✨✨これからも続きますのでよかったら読んでください💓紅李翔は必ず幸せにします🙏💓