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涙雨
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とある高層マンションの36階に
栄醐の部屋はあった。
ワンフロア1室で地下駐車場からの
エレベーターを降りるとすぐに
玄関のドアがある。
その前で栄醐は横抱きにした
星斗を降ろそうとした。
しかし足を降ろしたものの
星斗は離れようとしない。
『どうしたの?もう大丈夫だよ?』
「………やだぁ。」
『ふふ…。なに?甘えっ子モードかな?』
首をふりさらにきつく首に巻きつく星斗。
『わかったよ。ほら、このまま入ろう。』
また星斗を横抱きにして
部屋に入った栄醐は
窓際のソファに星斗を座らせた。
『俺の天使…。思う存分たくさん
甘えていいよ。どうしたい?』
「キス…。」
栄醐は星斗に軽いキスをした。
チュ、チュ、と音をたてながら
啄むように繰り返す。
星斗はうっとりと目を瞑った。
そしてどんどん深くなってゆく
キスに息を弾ませる。
「ん、ぅん……んはぁ…ん…
んぅ……はぁはぁ…んっ…」
『星斗…。愛してるよ。』
星斗は栄醐の膝に
跨がるように座った。
「もっと…。キスして…。」
栄醐はまたキスを繰り返す。
熱い吐息を漏らしながら星斗は
キスを強請り続けた。
「んぅ…え…ご………。」
『なに?』
「えぇご…キスすき………。」
『うん。』
またキスを強請る星斗の体を
ぐっと抱き寄せて栄醐が
深くキスをし舌を絡めて
吸い上げるとこたえる舌が
とてもいじらしく扇情的で
栄醐は思わず星斗を押し倒して
ソファに両手を縫いとめた。
「………。え…ご?」
『星斗…。愛してるから…
甘えていいよ。俺が満たしてやる。
おまえの心を。俺の愛で。だから…』
栄醐の瞳から無数の涙が落ちる。
「なんで?なんで、え…ごが泣くの?」
『うぅぅ…せい…と………。』
「えぇご泣かないで…僕ちゃんとする…」
『違うんだ…星斗。』
「でも…僕のことで泣いてるんでしょ…」
『違う…。』
ポタポタと涙が零れて星斗の顔に降る。
「涙の雨…僕を包んでくれていたのは
栄醐の涙雨かな…」
『…?なに?』
「ううん…なんでもない。栄醐…。」
星斗は手を縫いとめられたまま
少し頭をあげて栄醐にキスをした。
『星斗…。』
手を離し星斗を抱き上げて
また膝に座らせる。
「栄醐。僕…。栄醐と
一緒にいて本当にいいの?
僕はツイてないから…
栄醐のツキもなくしちゃうかも。
迷惑いっぱいかけるかも…
栄醐の仕事を休ませてまで
僕は栄醐といていいの?
僕なんかのために泣かせて…
本当にいいの?栄醐…。」
『ああ。俺が星斗といたいんだ。
どんな地獄だっていい。一緒なら。』
「なん、で?」
『さあな…ふふふ……。
わからないけど…でも俺は 星斗と一緒にいたい。
数日前に会ったばかりだし
星斗のことも
なにも知らない。
でもそんなこと関係ない。
これだけははっきり言える。
愛してるんだ。どんな星斗でも。
理由はない、んだよ…』
「栄醐…。僕は…よくわからない。
でも栄醐とキスするの
気持ちいい…。すき。」
『それでじゅうぶん。』
「栄醐…。」
『いっぱいしよ…ん、むぅ…んっ…』
星斗は栄醐の唇に
むしゃぶりついた。
また栄醐の瞳から
涙が流れる。
その涙を星斗は指で何度も拭った。
「泣かないで…」
『ごめ…だめだ…涙が止まらない…。』
「僕のせいで…」
『ぐずっ…もう…違うって。
俺、幸せなんだって。』
「えっ…」
『星斗に出会えて
幸せなんだって…だから…
これはいい涙。』
「栄醐…。」
星斗は栄醐の胸に
頭をあずけた。
『星斗…?』
「僕、人殺しなんだ…」
『え?』
「それでも愛せる?」
栄醐の部屋はあった。
ワンフロア1室で地下駐車場からの
エレベーターを降りるとすぐに
玄関のドアがある。
その前で栄醐は横抱きにした
星斗を降ろそうとした。
しかし足を降ろしたものの
星斗は離れようとしない。
『どうしたの?もう大丈夫だよ?』
「………やだぁ。」
『ふふ…。なに?甘えっ子モードかな?』
首をふりさらにきつく首に巻きつく星斗。
『わかったよ。ほら、このまま入ろう。』
また星斗を横抱きにして
部屋に入った栄醐は
窓際のソファに星斗を座らせた。
『俺の天使…。思う存分たくさん
甘えていいよ。どうしたい?』
「キス…。」
栄醐は星斗に軽いキスをした。
チュ、チュ、と音をたてながら
啄むように繰り返す。
星斗はうっとりと目を瞑った。
そしてどんどん深くなってゆく
キスに息を弾ませる。
「ん、ぅん……んはぁ…ん…
んぅ……はぁはぁ…んっ…」
『星斗…。愛してるよ。』
星斗は栄醐の膝に
跨がるように座った。
「もっと…。キスして…。」
栄醐はまたキスを繰り返す。
熱い吐息を漏らしながら星斗は
キスを強請り続けた。
「んぅ…え…ご………。」
『なに?』
「えぇご…キスすき………。」
『うん。』
またキスを強請る星斗の体を
ぐっと抱き寄せて栄醐が
深くキスをし舌を絡めて
吸い上げるとこたえる舌が
とてもいじらしく扇情的で
栄醐は思わず星斗を押し倒して
ソファに両手を縫いとめた。
「………。え…ご?」
『星斗…。愛してるから…
甘えていいよ。俺が満たしてやる。
おまえの心を。俺の愛で。だから…』
栄醐の瞳から無数の涙が落ちる。
「なんで?なんで、え…ごが泣くの?」
『うぅぅ…せい…と………。』
「えぇご泣かないで…僕ちゃんとする…」
『違うんだ…星斗。』
「でも…僕のことで泣いてるんでしょ…」
『違う…。』
ポタポタと涙が零れて星斗の顔に降る。
「涙の雨…僕を包んでくれていたのは
栄醐の涙雨かな…」
『…?なに?』
「ううん…なんでもない。栄醐…。」
星斗は手を縫いとめられたまま
少し頭をあげて栄醐にキスをした。
『星斗…。』
手を離し星斗を抱き上げて
また膝に座らせる。
「栄醐。僕…。栄醐と
一緒にいて本当にいいの?
僕はツイてないから…
栄醐のツキもなくしちゃうかも。
迷惑いっぱいかけるかも…
栄醐の仕事を休ませてまで
僕は栄醐といていいの?
僕なんかのために泣かせて…
本当にいいの?栄醐…。」
『ああ。俺が星斗といたいんだ。
どんな地獄だっていい。一緒なら。』
「なん、で?」
『さあな…ふふふ……。
わからないけど…でも俺は 星斗と一緒にいたい。
数日前に会ったばかりだし
星斗のことも
なにも知らない。
でもそんなこと関係ない。
これだけははっきり言える。
愛してるんだ。どんな星斗でも。
理由はない、んだよ…』
「栄醐…。僕は…よくわからない。
でも栄醐とキスするの
気持ちいい…。すき。」
『それでじゅうぶん。』
「栄醐…。」
『いっぱいしよ…ん、むぅ…んっ…』
星斗は栄醐の唇に
むしゃぶりついた。
また栄醐の瞳から
涙が流れる。
その涙を星斗は指で何度も拭った。
「泣かないで…」
『ごめ…だめだ…涙が止まらない…。』
「僕のせいで…」
『ぐずっ…もう…違うって。
俺、幸せなんだって。』
「えっ…」
『星斗に出会えて
幸せなんだって…だから…
これはいい涙。』
「栄醐…。」
星斗は栄醐の胸に
頭をあずけた。
『星斗…?』
「僕、人殺しなんだ…」
『え?』
「それでも愛せる?」
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