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第四部
甥夫婦の帰都
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査問会の翌日、装飾は控えめだけど頑強な大型馬車がゾルガーの騎士に囲まれたまま屋敷の門を潜った。
「アンゼル! ミーナ!」
「ロアルド、急に走ったら危ないぞ」
東棟の入口でティオやスージー、ロッテたちと共に彼らを迎える。先にフレディが馬車から降り、続いてロアルドが元気よく飛び降りるとアンゼルたちの下へと一目散に駆けた。それを出迎えるのはアンゼルとミーナ、そしてエリーゼ。ゾルガーの子どもたちは久しぶりの再会に手を取り合って声を弾ませた。子どもたちの様子を伺いながらフレディが馬車の方に手を向けると、その手を借りてザーラがゆっくりと降りてきた。子が出来たと判明してから二月ほど経ったかしら? ゆったりとしたドレスを着ているけれど、まだお腹は目立たない。それでも顔色はよく表情も明るいことにほっと胸を撫で下ろした。
「ザーラ、無事だったのね」
「イルーゼ、その言い方は酷いな。これでも随分気を付けて来たんだぞ」
「こんな情勢なのに妊婦を連れて来るなんてどうかと思うわ」
我が家を襲った者たちは捕らえられたけれど、これで安心とはまだ言い切れない。それなのにフレディは私たちが止めるのも聞かずに王都へとやって来た。
「だって叔父上の一大事だろう」
「心配しなくても何もなかったわよ。こんな時にザーラを連れてくるなんて」
「一人で置いておく方が心配だろ。それに、領邸より王都の屋敷の方が警備は厳しいんだ。ちょうど騎士の入れ替わりの時期だったし」
そりゃあ、ゾルガーは定期的に王都と領地の騎士を入れ替えるし、ちょうどその時期に当たったから多くの騎士が同行したけれど。でも、もう少し落ち着いてからでよかったのに。
「これで王都の騎士の数が倍だぞ。ちょうどいいだろう?」
得意げにフレディが悪い笑みを浮かべた。確かに落ち着くまで騎士を帰さずにおくのも手だけど。
「ザーラ、フレディが無理を言っていない?」
「大丈夫ですわ」
「ほら、問題ないだろう」
得意げに言うフレディだけど、こっちはつい先日まで大変だったのよ。幸い相手が自滅したから事なきを得たけれど、もしかしたらまだ査問会が続いていてヴォルフ様が窮地に立たれていたかもしれないのに。
「叔父上、戻りました」
「ああ」
数歩後ろで様子を見守っていたヴォルフ様の下にフレディとザーラが進み出て挨拶をした。妊娠が判明した時は取り乱していたのはフレディなのに、随分落ち着いたのね。
「さぁさ、皆様、お話は中でいたしましょう。湯浴みの準備が出来ております。ゆっくりなさってください」
ティオがそういうので屋敷に入った。ザーラを伴ってフレディが部屋へ向かい、子どもたちは手を繋ぎながらアンゼルの部屋へと向かった。ロアルドはまた背が伸びたわね。さすがに一つ違いのアンゼルよりは小さいけれどエリーゼよりも高いわ。
ヴォルフ様と共に執務室へと向かった。あれからヴォルフ様に毒の症状が出るのではと心配したけれど、幸いにも恐れていたことは何も起きなかった。その日は陛下からの呼び出しもなさそうだからと夕刻には屋敷に帰ると、フレディたちが翌日到着するとの連絡が届いていたのだ。情報交換は重要だからと、連日彼にはこちらの様子を知らせていたのだけど、襲撃の知らせを受けた彼は騎士を連れて王都に向かうと一方的に宣言して出立していた。
「無事でよかったですわ」
「ああ。ちょうどいい。話したいこともある」
その言葉が何を指しているのかを察して胸が騒めく。
「では、あのお話を?」
「ああ」
一連の、いえ、これまでの経緯からヴォルフ様が導き出されたこれからのこと。私は昨夜そのお話をヴォルフ様から相談された。私としてはヴォルフ様がそうお望みになるのなら異論はないけれど、フレディにも関係することだから話をしないわけにはいかない。どちらにしてもザーラが妊娠中だから今すぐ動くことも出来ないけれど。
「お前はいいのか?」
「ヴォルフ様が私たちのことを考えてお決めになったことに異論はありませんわ」
それは私たちのためでもあるし、国のためでもあるわ。それに何があっても妻としてヴォルフ様を支えると決めたのだから。
暫くすると湯浴みを終えたフレディがやって来た。簡素な騎士服に身を包んだフレディ。日に焼けたし、筋肉の量も増えたわ。ヴォルフ様には及ばないけれど身体の厚みが増して学生だった頃とは別人のよう。それは表情にもよく表れているわ。以前は伏せ目がちだったけれど、今は目にも力があるし顔にも自信が現れている。領地で堅実に積み重ねた実績が彼を支えているのね。そしてザーラの存在も。
「叔父上、よくご無事で」
「ああ、心配をかけたな」
「叔父上のことですから心配はしておりませんでしたよ。イルーゼもいますし」
そう言ってちらっとこちらに視線を向けた。それって……
「誉め言葉だと思っていいのかしら?」
「当たり前だろう。報告書にも書かれていたよ。君が果敢にも屋敷を守ったってね」
「その内容が気になるわね」
誰がどう書いたのかしら? 実のところそんなに大したことはしていないわ。殆どヴォルフ様がお膳立てしてくれたものだし、ヴィムも動いていたのだから。
「ははっ、自覚がないのか。ゾルガー侯爵夫人は襲撃者にも怯まぬ恐れ知らずの女傑だと領地でも大層な人気だよ」
「なんなの、それ……」
あまり褒められているようには思えないのだけど。無鉄砲だったのは学生だった頃よ。婚姻してからは臆病になったと思っていたのに。もういいわ、この話は。
「それで、ザーラの様子はどうなの?」
「ああ、順調だよ。拍子抜けするくらいに。悪阻もないし」
「そう、よかったわ」
気がかりだったことがまた一つ消えたわ。いえ、ザーラは産後の肥立ちが悪く長く患っただけに、出産を終えても安心出来そうにないわ。今は無事を祈るしか出来ない。
「それで、叔父上、いったいどうなっているのですか?」
フレディが表情を改めて尋ねてきた。毎日のように報告を送っていたけれど、手紙では落とした時のことを考えて大事なことは書かずに使者の口頭での報告に留めていた。改めてこれまでのことをフレディに説明した。フレディは話が進むにつれて段々表情が険しく、眉間の皺も深くなっていったわ。彼が敬愛するヴォルフ様を悪し様に言う者たちへの憤りは静かな怒りとなって彼の中に積もっていくように見えた。
「それで、彼らの処分は……」
「王を中心に協議中だ。ノイラートに関しては取り調べが始まったばかりだしな」
「そうですか。ですが、これだけのことなら軽い処分では済まされないでしょう」
「ああ。俺が簒奪を企てているとの噂が消えなかったこともあって王が憤っている。処分は重くなるだろう。サザールの公子も絡んでいるしな」
イステルに関しては、陛下と王子殿下の襲撃に関わっていただけに極刑は免れない。当主夫妻とその子息、更には当主の弟のオスヴィン様も既に拘束され、今は厳しい取り調べが行われていると聞く。ここで甘い処分で終わらせれば悪しき前例になるだろうと、騎士団長を始めとした重鎮の態度は険しいとか。私としてもヴォルフ様への冤罪を許すことは出来ないわ。誰よりも王位を望んでいない方なのだから。
オスヴィン様に関しては兄様の証言から彼の暗躍が次々と明るみになっていた。兄様はあの後自ら取り調べを受けたいと申し出て、私の取り成しで迎えに来た王家の騎士と共にこの屋敷を去った。サザールの動きを始めとして、取り調べには積極的に協力しているという。
「それにしても、六侯爵家の二家が同時に問題を起こすとは……」
「暫くは荒れるだろうな」
呻くようなフレディの呟きにヴォルフ様が淡々と返した。陛下が即位されて四年になる。その治世は盤石だと思われていただけに残念だし、騒ぎを起こした彼らに怒りしかない。それはフレディも同じのようね。
「ノイラートのギュンターがイステルの後ろで糸を引いているかと思っていたが、実際はサザールだったってことか」
フレディが腕を組み、顔を顰めながら重く息を吐いた。
「ええ。大公夫妻が長子である公子様を亡き者にしようと企んでいたそうよ」
「信じられない……親が実子を排除しようなんて……」
「ええ、同感だわ」
子を持ってからそんな考えは一層受け入れ難く思うようになったわ。兄弟姉妹で差をつけることも。フレディも子煩悩な父親だし、アンゼルやエリーゼも可愛がってくれる。
「明日、五侯爵家の会議がある」
「今回の件で?」
「ああ。そこで俺は筆頭侯爵の地位をお前に譲ると王に奏上するつもりだ」
「叔父上っ!?」
淡々と告げられた言葉にフレディが悲鳴じみた声を上げた。
「アンゼル! ミーナ!」
「ロアルド、急に走ったら危ないぞ」
東棟の入口でティオやスージー、ロッテたちと共に彼らを迎える。先にフレディが馬車から降り、続いてロアルドが元気よく飛び降りるとアンゼルたちの下へと一目散に駆けた。それを出迎えるのはアンゼルとミーナ、そしてエリーゼ。ゾルガーの子どもたちは久しぶりの再会に手を取り合って声を弾ませた。子どもたちの様子を伺いながらフレディが馬車の方に手を向けると、その手を借りてザーラがゆっくりと降りてきた。子が出来たと判明してから二月ほど経ったかしら? ゆったりとしたドレスを着ているけれど、まだお腹は目立たない。それでも顔色はよく表情も明るいことにほっと胸を撫で下ろした。
「ザーラ、無事だったのね」
「イルーゼ、その言い方は酷いな。これでも随分気を付けて来たんだぞ」
「こんな情勢なのに妊婦を連れて来るなんてどうかと思うわ」
我が家を襲った者たちは捕らえられたけれど、これで安心とはまだ言い切れない。それなのにフレディは私たちが止めるのも聞かずに王都へとやって来た。
「だって叔父上の一大事だろう」
「心配しなくても何もなかったわよ。こんな時にザーラを連れてくるなんて」
「一人で置いておく方が心配だろ。それに、領邸より王都の屋敷の方が警備は厳しいんだ。ちょうど騎士の入れ替わりの時期だったし」
そりゃあ、ゾルガーは定期的に王都と領地の騎士を入れ替えるし、ちょうどその時期に当たったから多くの騎士が同行したけれど。でも、もう少し落ち着いてからでよかったのに。
「これで王都の騎士の数が倍だぞ。ちょうどいいだろう?」
得意げにフレディが悪い笑みを浮かべた。確かに落ち着くまで騎士を帰さずにおくのも手だけど。
「ザーラ、フレディが無理を言っていない?」
「大丈夫ですわ」
「ほら、問題ないだろう」
得意げに言うフレディだけど、こっちはつい先日まで大変だったのよ。幸い相手が自滅したから事なきを得たけれど、もしかしたらまだ査問会が続いていてヴォルフ様が窮地に立たれていたかもしれないのに。
「叔父上、戻りました」
「ああ」
数歩後ろで様子を見守っていたヴォルフ様の下にフレディとザーラが進み出て挨拶をした。妊娠が判明した時は取り乱していたのはフレディなのに、随分落ち着いたのね。
「さぁさ、皆様、お話は中でいたしましょう。湯浴みの準備が出来ております。ゆっくりなさってください」
ティオがそういうので屋敷に入った。ザーラを伴ってフレディが部屋へ向かい、子どもたちは手を繋ぎながらアンゼルの部屋へと向かった。ロアルドはまた背が伸びたわね。さすがに一つ違いのアンゼルよりは小さいけれどエリーゼよりも高いわ。
ヴォルフ様と共に執務室へと向かった。あれからヴォルフ様に毒の症状が出るのではと心配したけれど、幸いにも恐れていたことは何も起きなかった。その日は陛下からの呼び出しもなさそうだからと夕刻には屋敷に帰ると、フレディたちが翌日到着するとの連絡が届いていたのだ。情報交換は重要だからと、連日彼にはこちらの様子を知らせていたのだけど、襲撃の知らせを受けた彼は騎士を連れて王都に向かうと一方的に宣言して出立していた。
「無事でよかったですわ」
「ああ。ちょうどいい。話したいこともある」
その言葉が何を指しているのかを察して胸が騒めく。
「では、あのお話を?」
「ああ」
一連の、いえ、これまでの経緯からヴォルフ様が導き出されたこれからのこと。私は昨夜そのお話をヴォルフ様から相談された。私としてはヴォルフ様がそうお望みになるのなら異論はないけれど、フレディにも関係することだから話をしないわけにはいかない。どちらにしてもザーラが妊娠中だから今すぐ動くことも出来ないけれど。
「お前はいいのか?」
「ヴォルフ様が私たちのことを考えてお決めになったことに異論はありませんわ」
それは私たちのためでもあるし、国のためでもあるわ。それに何があっても妻としてヴォルフ様を支えると決めたのだから。
暫くすると湯浴みを終えたフレディがやって来た。簡素な騎士服に身を包んだフレディ。日に焼けたし、筋肉の量も増えたわ。ヴォルフ様には及ばないけれど身体の厚みが増して学生だった頃とは別人のよう。それは表情にもよく表れているわ。以前は伏せ目がちだったけれど、今は目にも力があるし顔にも自信が現れている。領地で堅実に積み重ねた実績が彼を支えているのね。そしてザーラの存在も。
「叔父上、よくご無事で」
「ああ、心配をかけたな」
「叔父上のことですから心配はしておりませんでしたよ。イルーゼもいますし」
そう言ってちらっとこちらに視線を向けた。それって……
「誉め言葉だと思っていいのかしら?」
「当たり前だろう。報告書にも書かれていたよ。君が果敢にも屋敷を守ったってね」
「その内容が気になるわね」
誰がどう書いたのかしら? 実のところそんなに大したことはしていないわ。殆どヴォルフ様がお膳立てしてくれたものだし、ヴィムも動いていたのだから。
「ははっ、自覚がないのか。ゾルガー侯爵夫人は襲撃者にも怯まぬ恐れ知らずの女傑だと領地でも大層な人気だよ」
「なんなの、それ……」
あまり褒められているようには思えないのだけど。無鉄砲だったのは学生だった頃よ。婚姻してからは臆病になったと思っていたのに。もういいわ、この話は。
「それで、ザーラの様子はどうなの?」
「ああ、順調だよ。拍子抜けするくらいに。悪阻もないし」
「そう、よかったわ」
気がかりだったことがまた一つ消えたわ。いえ、ザーラは産後の肥立ちが悪く長く患っただけに、出産を終えても安心出来そうにないわ。今は無事を祈るしか出来ない。
「それで、叔父上、いったいどうなっているのですか?」
フレディが表情を改めて尋ねてきた。毎日のように報告を送っていたけれど、手紙では落とした時のことを考えて大事なことは書かずに使者の口頭での報告に留めていた。改めてこれまでのことをフレディに説明した。フレディは話が進むにつれて段々表情が険しく、眉間の皺も深くなっていったわ。彼が敬愛するヴォルフ様を悪し様に言う者たちへの憤りは静かな怒りとなって彼の中に積もっていくように見えた。
「それで、彼らの処分は……」
「王を中心に協議中だ。ノイラートに関しては取り調べが始まったばかりだしな」
「そうですか。ですが、これだけのことなら軽い処分では済まされないでしょう」
「ああ。俺が簒奪を企てているとの噂が消えなかったこともあって王が憤っている。処分は重くなるだろう。サザールの公子も絡んでいるしな」
イステルに関しては、陛下と王子殿下の襲撃に関わっていただけに極刑は免れない。当主夫妻とその子息、更には当主の弟のオスヴィン様も既に拘束され、今は厳しい取り調べが行われていると聞く。ここで甘い処分で終わらせれば悪しき前例になるだろうと、騎士団長を始めとした重鎮の態度は険しいとか。私としてもヴォルフ様への冤罪を許すことは出来ないわ。誰よりも王位を望んでいない方なのだから。
オスヴィン様に関しては兄様の証言から彼の暗躍が次々と明るみになっていた。兄様はあの後自ら取り調べを受けたいと申し出て、私の取り成しで迎えに来た王家の騎士と共にこの屋敷を去った。サザールの動きを始めとして、取り調べには積極的に協力しているという。
「それにしても、六侯爵家の二家が同時に問題を起こすとは……」
「暫くは荒れるだろうな」
呻くようなフレディの呟きにヴォルフ様が淡々と返した。陛下が即位されて四年になる。その治世は盤石だと思われていただけに残念だし、騒ぎを起こした彼らに怒りしかない。それはフレディも同じのようね。
「ノイラートのギュンターがイステルの後ろで糸を引いているかと思っていたが、実際はサザールだったってことか」
フレディが腕を組み、顔を顰めながら重く息を吐いた。
「ええ。大公夫妻が長子である公子様を亡き者にしようと企んでいたそうよ」
「信じられない……親が実子を排除しようなんて……」
「ええ、同感だわ」
子を持ってからそんな考えは一層受け入れ難く思うようになったわ。兄弟姉妹で差をつけることも。フレディも子煩悩な父親だし、アンゼルやエリーゼも可愛がってくれる。
「明日、五侯爵家の会議がある」
「今回の件で?」
「ああ。そこで俺は筆頭侯爵の地位をお前に譲ると王に奏上するつもりだ」
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淡々と告げられた言葉にフレディが悲鳴じみた声を上げた。
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