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第四部
甥夫婦の決断
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そんなことをぼんやり思い出している間も、目の前ではヴォルフ様とフレディの問答が続いていた。
「叔父上が筆頭侯爵である悪影響とは……この国がここまで力を取り戻したのは叔父上の尽力あってのことではありませんか」
ヴォルフ様を敬愛しているフレディにとっても、ヴォルフ様の指摘は見過ごせなかったのね。気持ちはわかるわ、私だって理由を聞かされた今でも理不尽だと思うもの。
「王は俺を頼りすぎる。五侯爵家の当主もだ」
「そ、それは、そうかもしれませんが……」
「過剰に特定の者に頼る弊害はわかるだろう? 貴族家の一つなら許されるが国となれば危険だ。俺がいなくなった時の弊害が大きすぎる」
「ですが……」
フレディがはっと目を大きく見開いた。彼もその弊害は理解出来るのでしょうね。
「俺は不老不死ではない。生身の人間だ。今回の容疑は晴れたが、次もそうとは限らない」
フレディが息を呑み、瞬きを二度繰り返した後で大きく息を吐いて額に手を当てた。ヴォルフ様の仰る意味を理解したのね。
「ですが、俺に当主の器は……」
「お前には引き取った時から当主となるべく教育もしていて、その期間は俺の倍だ。それに俺が当主代行になったのは十九、正式に引き継いだのは二十七の時。早すぎることはない」
今フレディは私と同じ二十五。フレディがゾルガー家に引き取られたのは三歳の時だったかしら。既に領地経営は彼が担っているからそこは問題ないわよね。
「しかし、領地経営はまだしも筆頭侯爵の務めは……」
「エーリックもベルトラムもお前と年が変わらないがやっている」
「それは、そうですが……」
お二人の名を出されると辛いわよね。エーリック様は一つ上、ベルトラムのエルマ様は同じ年。どちらも五侯爵家の当主としての教育を受けたのはわずかな期間だけど、それなりにこなしていらっしゃる。それはヴォルフ様の方針に追従している部分も大きいけれど、エーリック様はともかくエルマ様はご自身で考えて異を唱えることもあると聞く。
「何も今すぐというわけではない。ザーラの出産も近いし、準備期間も相応に設ける」
「しかし……」
それでも抵抗するのね。彼は一度嫡男の地位を辞しているから今更当主になれと言われて混乱する気持ちはわからなくもないわ。
「国のためだ」
「……俺に、決定権はないということですか」
「無理強いはしたくない」
力なく向けられた笑顔は今にも泣きそうなものだった。彼にも現状の危うさはわかっているから。そしてヴォルフ様が意図されるところも。それでも抵抗してしまうのは彼の性格のせいかしら。でも、エーリック様やエルマ様の名を出されると強く拒絶も出来ないわよね。
「……少し、考える時間を。ザーラにも相談してみないと……」
「わかった」
そうね、ザーラの意見も大事よね。フレディはザーラと話をすると言って執務室を出ていった。
「大丈夫でしょうか?」
「どうだろうな」
途端に精彩を欠いたフレディに不安を感じた。さっきまでは精悍さが見えたけれど、また昔のフレディに戻ったよう。だけど、現状を思うと彼が当主になるのが最善なのよね。ヴォルフ様がこの先も簒奪を疑われれば、いつかは躱し切れなくなって最悪の事態になる可能性もあるから。それはゾルガー家の滅亡に関わる可能性もある。子どもたちのためにもそんな未来は容認出来ないわ。
翌日。ヴォルフ様は五侯爵会議のため王宮へと向かわれた。凛々しい正装がいつもと違って見えるのは、大きな決断を提案するとわかっているからかしら? 筆頭侯爵を下りると宣言されれば、きっと会議は荒れるわ。特に陛下は絶対に反対されるわよね。エーリック様も。だけど、ヴォルフ様に頼りきりの現状は危険だし、私たちの穏やかな生活のためにも何とか受け入れていただきたいわ。
ヴォルフ様を見送り、アンゼルたちの様子を見に子どもたちの部屋に向かった。ロアルドが加わって一層賑やかになったでしょうね。特にアンゼルはエドゼルが実家に戻ってしまって同性の遊び相手がいなくなってつまらなそうだったから。
子どもたちの部屋に入ると、アンゼルとロアルド、ミーナが着替えをしているところだった。これから庭に出るという。子どもたちも天気がいい日は外がいいようね。まだ乳飲み子のアリーゼは一緒には遊べないけれど、乳母に抱かれて庭の空気を感じに行く。私も一緒に行こうと思っていたけれど、ティオがやってきてフレディが呼んでいるという。どうかしたのかしら? 昨夜の話の答えが出たのかもしれないわね。ティオと共にフレディの部屋に向かった。
フレディたちの部屋は私たちとは別の階にある。若夫婦たち用の部屋は私たちのそれと間取りなどはほとんど同じで、呼ばれたのは彼の執務室だった。
「珍しいわね、あなたが私を呼ぶなんて。どうかして?」
部屋に入るとフレディがザーラと並んでソファに座していた。逆光で見えなかった二人の表情は近づくといつもの快活さはなく、強張っているように見えた。これって、もしかして……
彼らがこんなに憔悴する原因なんてたった一つ。当主交代の件ね。だったら……
「イルーゼ、ごめんなさい、呼びつけたりして」
「いいのよ、ザーラは大事な身体だもの。気にしないで」
「ありがとう」
申し訳なさそうにザーラがそう言ったけれど、それならフレディが呼んだのね。過保護っぷりがまた増しているわ。いえ、夫婦仲がいいのはいい傾向だけど。
「イルーゼ、やっぱり叔父上の申し出だけど……辞退するよ」
フレディが意を決したように表情を固くしてそう告げた。やっぱりそうなったわね。
だけど、これは今のままでは陛下にも他の五侯爵家の当主にも、巡り巡って国のためによくないとヴォルフ様が出されての提案。今日の会議でそう奏上すると仰っていたから、簡単にわかったとは言えないわ。
「どうしても無理? 我が国の未来がかかっていても?」
彼らの心情もわからなくはないけれど、考え直してほしいとの思いを込めてそう告げた。いえ、彼らにとっては不意打ちを食らったようで受け入れ難いのはわかるけれど。
「それ、は……」
さすがに国に関わることになると二人とも口を噤んだ。優秀な二人だからその懸念がどんなものかわかってくれるはず。
「フレディは随分変わったわ。今じゃヴォルフ様の代わりを務めることに不安はないほどに。それにエーリック様だってミュンターの当主を兼ねているけれど卒なくこなされているわ。エルマ様もそう。彼女が受けた当主教育はフレディの三分の一に満たないわ」
エルマ様は二年前から当主代理として五侯爵家の会議にも出ている。爵位継承の手続き中で今年中には終わる予定。彼女に出来るのならフレディも出来ると思うわ。
「それに、ザーラは私なんかよりもずっと優秀だわ。実家のフェルヒ伯爵家も堅実で世間の評判も申し分ないし」
「そりゃあ、ザーラは優秀だし、君よりもずっと立派に侯爵夫人の務めを果たせると思う」
「フレディ?」
フレディがきっぱりそう言い切った。その横でザーラが夫を見上げて抗議の声を上げてくれたけれど、その言い方ってちょっと酷くない? いえ、ザーラが優秀なのは事実だけど。
「でも、ザーラは君と違って繊細なんだよ。それに着飾って社交界に出たら絶対に変な虫が寄って来るじゃないか。ザーラは控えめでお淑やかだから、イルーゼみたいに言い返すなんて出来な……」
「ちょっと! フレディ!」
暴走し始めたフレディを止めたのは、ザーラだった。いえ、本当のことなのだけど、だからってそこまではっきり言わなくてもいいわよね。
「さっきから失礼よ!」
「え? あ、ああ、すまない。つい……」
ザーラの剣幕にフレディも冷静になったのか謝ってきたけれど……ついってことは、普段からそう思っているってことよね。いえ、悔しいことに否定出来ないのだけど。
「ごめんなさい、イルーゼ。でも、私、やっぱり筆頭侯爵夫人には……」
そう言うとザーラが俯いてしまった。不安げな様子が妙に艶めいて見えた。美人は憂い顔まで美人よね。羨ましい……じゃなくて。
「イルーゼ、お願いだ。叔父上に思い留まるよう言ってくれ。それでなくてもザーラは子が出来ていつも以上に弱気になっているんだ」
そう言われてしまうと何も言えないわ。継承には時間がかかるけれど、それをここで言ってもザーラの負担になるのは変わらないし……
「わかったわ、フレディ。そうよね、今そんな話をするべきじゃなかったわ」
これは私の落ち度ね。つい自由な生活に目が眩んでザーラたちの負担を考えていなかった。いえ、この地位を私が負担だと思っていなかった、という方が正しいかしら? 無我夢中でここまで来たのもあるし、ヴォルフ様が守ってくださったから負担だと感じることが少なかったから。だけどフレディが夫だったら……不安になるのも、わからなくもないわね……それにしてもどうしたものかしら? ヴォルフ様は今日、陛下にそう奏上すると仰っていた。フレディ夫妻が拒んでいることをご存じないわ。どうしよう、王宮に早馬を遣った方がいいのかしら?
♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎
更新が滞って申し訳ありませんでした。
皆様からの心配や励ましのお言葉をたくさんいただき、嬉しくて泣きそうになりました。
また、この作品を楽しみに待っていてくださる方に心からお礼申し上げます。
幸い熱も上がらなかったので、某感染症の可能性は消えたかと思います。
多分、雪かきで汗をかいたのを放置したのが原因かと…(幸い雪はそこまで酷くないのですが)
ただ、相変わらず頭痛があり、また咳が酷くなりつつあります(気管支が弱くいつものパターン)
この週末はしっかり休んで、来週に備えたいと思います。
コメントのレスも今しばらくお待ちください。
寒い日が続きますが、皆様もどうか体調に気を付けてお過ごしくださいね。
「叔父上が筆頭侯爵である悪影響とは……この国がここまで力を取り戻したのは叔父上の尽力あってのことではありませんか」
ヴォルフ様を敬愛しているフレディにとっても、ヴォルフ様の指摘は見過ごせなかったのね。気持ちはわかるわ、私だって理由を聞かされた今でも理不尽だと思うもの。
「王は俺を頼りすぎる。五侯爵家の当主もだ」
「そ、それは、そうかもしれませんが……」
「過剰に特定の者に頼る弊害はわかるだろう? 貴族家の一つなら許されるが国となれば危険だ。俺がいなくなった時の弊害が大きすぎる」
「ですが……」
フレディがはっと目を大きく見開いた。彼もその弊害は理解出来るのでしょうね。
「俺は不老不死ではない。生身の人間だ。今回の容疑は晴れたが、次もそうとは限らない」
フレディが息を呑み、瞬きを二度繰り返した後で大きく息を吐いて額に手を当てた。ヴォルフ様の仰る意味を理解したのね。
「ですが、俺に当主の器は……」
「お前には引き取った時から当主となるべく教育もしていて、その期間は俺の倍だ。それに俺が当主代行になったのは十九、正式に引き継いだのは二十七の時。早すぎることはない」
今フレディは私と同じ二十五。フレディがゾルガー家に引き取られたのは三歳の時だったかしら。既に領地経営は彼が担っているからそこは問題ないわよね。
「しかし、領地経営はまだしも筆頭侯爵の務めは……」
「エーリックもベルトラムもお前と年が変わらないがやっている」
「それは、そうですが……」
お二人の名を出されると辛いわよね。エーリック様は一つ上、ベルトラムのエルマ様は同じ年。どちらも五侯爵家の当主としての教育を受けたのはわずかな期間だけど、それなりにこなしていらっしゃる。それはヴォルフ様の方針に追従している部分も大きいけれど、エーリック様はともかくエルマ様はご自身で考えて異を唱えることもあると聞く。
「何も今すぐというわけではない。ザーラの出産も近いし、準備期間も相応に設ける」
「しかし……」
それでも抵抗するのね。彼は一度嫡男の地位を辞しているから今更当主になれと言われて混乱する気持ちはわからなくもないわ。
「国のためだ」
「……俺に、決定権はないということですか」
「無理強いはしたくない」
力なく向けられた笑顔は今にも泣きそうなものだった。彼にも現状の危うさはわかっているから。そしてヴォルフ様が意図されるところも。それでも抵抗してしまうのは彼の性格のせいかしら。でも、エーリック様やエルマ様の名を出されると強く拒絶も出来ないわよね。
「……少し、考える時間を。ザーラにも相談してみないと……」
「わかった」
そうね、ザーラの意見も大事よね。フレディはザーラと話をすると言って執務室を出ていった。
「大丈夫でしょうか?」
「どうだろうな」
途端に精彩を欠いたフレディに不安を感じた。さっきまでは精悍さが見えたけれど、また昔のフレディに戻ったよう。だけど、現状を思うと彼が当主になるのが最善なのよね。ヴォルフ様がこの先も簒奪を疑われれば、いつかは躱し切れなくなって最悪の事態になる可能性もあるから。それはゾルガー家の滅亡に関わる可能性もある。子どもたちのためにもそんな未来は容認出来ないわ。
翌日。ヴォルフ様は五侯爵会議のため王宮へと向かわれた。凛々しい正装がいつもと違って見えるのは、大きな決断を提案するとわかっているからかしら? 筆頭侯爵を下りると宣言されれば、きっと会議は荒れるわ。特に陛下は絶対に反対されるわよね。エーリック様も。だけど、ヴォルフ様に頼りきりの現状は危険だし、私たちの穏やかな生活のためにも何とか受け入れていただきたいわ。
ヴォルフ様を見送り、アンゼルたちの様子を見に子どもたちの部屋に向かった。ロアルドが加わって一層賑やかになったでしょうね。特にアンゼルはエドゼルが実家に戻ってしまって同性の遊び相手がいなくなってつまらなそうだったから。
子どもたちの部屋に入ると、アンゼルとロアルド、ミーナが着替えをしているところだった。これから庭に出るという。子どもたちも天気がいい日は外がいいようね。まだ乳飲み子のアリーゼは一緒には遊べないけれど、乳母に抱かれて庭の空気を感じに行く。私も一緒に行こうと思っていたけれど、ティオがやってきてフレディが呼んでいるという。どうかしたのかしら? 昨夜の話の答えが出たのかもしれないわね。ティオと共にフレディの部屋に向かった。
フレディたちの部屋は私たちとは別の階にある。若夫婦たち用の部屋は私たちのそれと間取りなどはほとんど同じで、呼ばれたのは彼の執務室だった。
「珍しいわね、あなたが私を呼ぶなんて。どうかして?」
部屋に入るとフレディがザーラと並んでソファに座していた。逆光で見えなかった二人の表情は近づくといつもの快活さはなく、強張っているように見えた。これって、もしかして……
彼らがこんなに憔悴する原因なんてたった一つ。当主交代の件ね。だったら……
「イルーゼ、ごめんなさい、呼びつけたりして」
「いいのよ、ザーラは大事な身体だもの。気にしないで」
「ありがとう」
申し訳なさそうにザーラがそう言ったけれど、それならフレディが呼んだのね。過保護っぷりがまた増しているわ。いえ、夫婦仲がいいのはいい傾向だけど。
「イルーゼ、やっぱり叔父上の申し出だけど……辞退するよ」
フレディが意を決したように表情を固くしてそう告げた。やっぱりそうなったわね。
だけど、これは今のままでは陛下にも他の五侯爵家の当主にも、巡り巡って国のためによくないとヴォルフ様が出されての提案。今日の会議でそう奏上すると仰っていたから、簡単にわかったとは言えないわ。
「どうしても無理? 我が国の未来がかかっていても?」
彼らの心情もわからなくはないけれど、考え直してほしいとの思いを込めてそう告げた。いえ、彼らにとっては不意打ちを食らったようで受け入れ難いのはわかるけれど。
「それ、は……」
さすがに国に関わることになると二人とも口を噤んだ。優秀な二人だからその懸念がどんなものかわかってくれるはず。
「フレディは随分変わったわ。今じゃヴォルフ様の代わりを務めることに不安はないほどに。それにエーリック様だってミュンターの当主を兼ねているけれど卒なくこなされているわ。エルマ様もそう。彼女が受けた当主教育はフレディの三分の一に満たないわ」
エルマ様は二年前から当主代理として五侯爵家の会議にも出ている。爵位継承の手続き中で今年中には終わる予定。彼女に出来るのならフレディも出来ると思うわ。
「それに、ザーラは私なんかよりもずっと優秀だわ。実家のフェルヒ伯爵家も堅実で世間の評判も申し分ないし」
「そりゃあ、ザーラは優秀だし、君よりもずっと立派に侯爵夫人の務めを果たせると思う」
「フレディ?」
フレディがきっぱりそう言い切った。その横でザーラが夫を見上げて抗議の声を上げてくれたけれど、その言い方ってちょっと酷くない? いえ、ザーラが優秀なのは事実だけど。
「でも、ザーラは君と違って繊細なんだよ。それに着飾って社交界に出たら絶対に変な虫が寄って来るじゃないか。ザーラは控えめでお淑やかだから、イルーゼみたいに言い返すなんて出来な……」
「ちょっと! フレディ!」
暴走し始めたフレディを止めたのは、ザーラだった。いえ、本当のことなのだけど、だからってそこまではっきり言わなくてもいいわよね。
「さっきから失礼よ!」
「え? あ、ああ、すまない。つい……」
ザーラの剣幕にフレディも冷静になったのか謝ってきたけれど……ついってことは、普段からそう思っているってことよね。いえ、悔しいことに否定出来ないのだけど。
「ごめんなさい、イルーゼ。でも、私、やっぱり筆頭侯爵夫人には……」
そう言うとザーラが俯いてしまった。不安げな様子が妙に艶めいて見えた。美人は憂い顔まで美人よね。羨ましい……じゃなくて。
「イルーゼ、お願いだ。叔父上に思い留まるよう言ってくれ。それでなくてもザーラは子が出来ていつも以上に弱気になっているんだ」
そう言われてしまうと何も言えないわ。継承には時間がかかるけれど、それをここで言ってもザーラの負担になるのは変わらないし……
「わかったわ、フレディ。そうよね、今そんな話をするべきじゃなかったわ」
これは私の落ち度ね。つい自由な生活に目が眩んでザーラたちの負担を考えていなかった。いえ、この地位を私が負担だと思っていなかった、という方が正しいかしら? 無我夢中でここまで来たのもあるし、ヴォルフ様が守ってくださったから負担だと感じることが少なかったから。だけどフレディが夫だったら……不安になるのも、わからなくもないわね……それにしてもどうしたものかしら? ヴォルフ様は今日、陛下にそう奏上すると仰っていた。フレディ夫妻が拒んでいることをご存じないわ。どうしよう、王宮に早馬を遣った方がいいのかしら?
♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎
更新が滞って申し訳ありませんでした。
皆様からの心配や励ましのお言葉をたくさんいただき、嬉しくて泣きそうになりました。
また、この作品を楽しみに待っていてくださる方に心からお礼申し上げます。
幸い熱も上がらなかったので、某感染症の可能性は消えたかと思います。
多分、雪かきで汗をかいたのを放置したのが原因かと…(幸い雪はそこまで酷くないのですが)
ただ、相変わらず頭痛があり、また咳が酷くなりつつあります(気管支が弱くいつものパターン)
この週末はしっかり休んで、来週に備えたいと思います。
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寒い日が続きますが、皆様もどうか体調に気を付けてお過ごしくださいね。
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