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労わられました…!
エルネスト様とアネット様がアゼマ夫人に連れられて会場から出ていくと、会場内にはホッとした空気が流れました。あのお二人、あれで私の一つ年上なのですよね…もうすぐ学園を卒業して一人前に扱われるのですから、もう少し…いえ、盛大にしっかりして欲しいですわ。
「…相変わらずねぇ」
「全くですわ…」
ベルティーユ様の呟きに思わずそう返しましたが、もうコメントする価値もないですわね。臣籍降下するなら、どこか辺境の領地にでも追いやって欲しいですわ。でも、それだと領民が苦労するのでダメですわね。こうなってくると粗大ごみの方がまだリサイクル出来る分、利用価値があるような気がしますわ。
「大丈夫ですか、レティ…」
何だか凄く疲れた気がしてほうっと息を吐くと、リシャール様が私の手を取ってそう尋ねてきました。
(なっ…!リ、リシャール様が心配して下さるなんて…!)
人生、頑張って生きていればいい事って本当にあるのですね!何か取り憑いているのかしら?と思うほど肩が重く感じたのに、一瞬で霧散するのを感じました。さすがはリシャール様、癒しのお力もおありだったなんて…!何て素晴らしいのでしょう!
「あ、ありがとうございます。大丈夫ですわ」
「いえ…私の方こそ何のお力にもなれず…」
「いいえ、リシャール様のせいではありませんわ。私が力不足だったからです」
ああ、何て尊いのでしょうか…!リシャール様が私を心配して下さっています。それどころかご自身を責めていらっしゃるなんて…でもリシャール様は全く悪くありませんわ!これは今までの私の甘さが招いた結果です。どうでもいいなんて思わずに、エルネスト様に言いたい事ははっきりと言っておくべきでした。
でも…これまでエルネスト様にこんな風に気遣われた事がなかったので、リシャール様の労わりのお言葉が余計に心に沁み込んで、荒れ野に緑が広がり花開くような感じさえします。
そういえば…あんなにエルネスト様のために骨を折ったのに、お礼を言われた事もありませんでした。今にして思えば、なんて無駄な時間だったのでしょうか…でも、そのお陰でリシャール様とも出会えましたし、色々と勉強にはなったので今は良しとするべきなのでしょうね。
その後は王宮自慢のスイーツを頂いたり、夕刻から夜にかけての庭園の幻想的な美しさを眺めたりしながら、この日の舞踏会を楽しみました。パートナーが違うだけでこんなにも楽しく幸せに感じるものなのかと、私はこれまでとのあまりにも大きな差に驚きの連続でした。わくわくした気分が最後まで残り、リシャール様と別れるのが寂しくて、帰りたくないと思ったのも初めて…ですわね。
(はぁ…一緒に住むのはまだまだ先なのよね…)
そうです、一緒に住むのはきっと結婚してからになるのでしょう。そうなると…早くても学園を卒業する一年後です。結婚式の準備を考えれば妥当な期間ではありますが…リシャール様が素敵過ぎて誰かに狙われないか心配でたまらないので、今すぐにでも結婚したいくらいですわ。今日だって伯爵家の後継になったと知ったせいか、何人かの令嬢がリシャール様を熱心に見つめていましたもの。ええ、彼女達とは今後のお付き合いを考え直す予定です。どんな手を使っても側には寄らせませんし、出来ればリシャール様の視界にも入れたくありませんもの。
(リシャール様を閉じ込めておけたらいいのに…)
そんな事をしたら確実に嫌われてしまうでしょうからやりませんが、本音を言えば誰にも見せたくないし、見て欲しくもないのですよね。こんなに自分が焼きもち焼きだったとは思いませんでしたわ…とにかくリシャール様に女狐を近づけないよう、影の皆さんにお願いしておかなくちゃいけませんわね。
「…相変わらずねぇ」
「全くですわ…」
ベルティーユ様の呟きに思わずそう返しましたが、もうコメントする価値もないですわね。臣籍降下するなら、どこか辺境の領地にでも追いやって欲しいですわ。でも、それだと領民が苦労するのでダメですわね。こうなってくると粗大ごみの方がまだリサイクル出来る分、利用価値があるような気がしますわ。
「大丈夫ですか、レティ…」
何だか凄く疲れた気がしてほうっと息を吐くと、リシャール様が私の手を取ってそう尋ねてきました。
(なっ…!リ、リシャール様が心配して下さるなんて…!)
人生、頑張って生きていればいい事って本当にあるのですね!何か取り憑いているのかしら?と思うほど肩が重く感じたのに、一瞬で霧散するのを感じました。さすがはリシャール様、癒しのお力もおありだったなんて…!何て素晴らしいのでしょう!
「あ、ありがとうございます。大丈夫ですわ」
「いえ…私の方こそ何のお力にもなれず…」
「いいえ、リシャール様のせいではありませんわ。私が力不足だったからです」
ああ、何て尊いのでしょうか…!リシャール様が私を心配して下さっています。それどころかご自身を責めていらっしゃるなんて…でもリシャール様は全く悪くありませんわ!これは今までの私の甘さが招いた結果です。どうでもいいなんて思わずに、エルネスト様に言いたい事ははっきりと言っておくべきでした。
でも…これまでエルネスト様にこんな風に気遣われた事がなかったので、リシャール様の労わりのお言葉が余計に心に沁み込んで、荒れ野に緑が広がり花開くような感じさえします。
そういえば…あんなにエルネスト様のために骨を折ったのに、お礼を言われた事もありませんでした。今にして思えば、なんて無駄な時間だったのでしょうか…でも、そのお陰でリシャール様とも出会えましたし、色々と勉強にはなったので今は良しとするべきなのでしょうね。
その後は王宮自慢のスイーツを頂いたり、夕刻から夜にかけての庭園の幻想的な美しさを眺めたりしながら、この日の舞踏会を楽しみました。パートナーが違うだけでこんなにも楽しく幸せに感じるものなのかと、私はこれまでとのあまりにも大きな差に驚きの連続でした。わくわくした気分が最後まで残り、リシャール様と別れるのが寂しくて、帰りたくないと思ったのも初めて…ですわね。
(はぁ…一緒に住むのはまだまだ先なのよね…)
そうです、一緒に住むのはきっと結婚してからになるのでしょう。そうなると…早くても学園を卒業する一年後です。結婚式の準備を考えれば妥当な期間ではありますが…リシャール様が素敵過ぎて誰かに狙われないか心配でたまらないので、今すぐにでも結婚したいくらいですわ。今日だって伯爵家の後継になったと知ったせいか、何人かの令嬢がリシャール様を熱心に見つめていましたもの。ええ、彼女達とは今後のお付き合いを考え直す予定です。どんな手を使っても側には寄らせませんし、出来ればリシャール様の視界にも入れたくありませんもの。
(リシャール様を閉じ込めておけたらいいのに…)
そんな事をしたら確実に嫌われてしまうでしょうからやりませんが、本音を言えば誰にも見せたくないし、見て欲しくもないのですよね。こんなに自分が焼きもち焼きだったとは思いませんでしたわ…とにかくリシャール様に女狐を近づけないよう、影の皆さんにお願いしておかなくちゃいけませんわね。
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