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奇天烈姫とエスコート役
セレスティーヌ様がお兄様のエスコートで会場に入った後、今度は反対側の扉から現れたのはエスネスト様にエスコートされたアドリエンヌ様でした。
(ええっ?アドリエンヌ様のエスコートが…エルネスト様?)
さすがにこの組み合わせは想定外でしたわ。てっきりエルネスト様はアネット様とお出ましになると思っていたからです。でも…アネット様は先日の建国祭で失敗していましたし、こうなると王妃様に出席を止められた可能性がありますわね。そう言えば姿が見えませんし、エルネスト様のパートナーでなければ男爵家のアネット様は今日は欠席でしょうか。
アドリエンヌ様、綺麗な金の髪と翡翠のような瞳の見た目だけなら大変愛らしい方で、黙ってさえいれば王子様然としたエルネスト様とお似合いですわね。今日は青色のドレスで色的にはエルネスト様の瞳の色とも言えますが…差し色が金色ではなく銀色なので、誰を想定してかは一目瞭然です。
「お父様、これは?」
「ああ、あの王女もエスコート役がいなくては夜会に出れぬからな。だがレアンドルは王太子殿下のエスコート役で、夜会に出たければそれを容認するのが条件。夜会に出たければ他の者で我慢するしかないだろう?」
なるほど、どうしても夜会に出たいアドリエンヌ様は、お兄様がセレスティーヌ様のエスコートをするのを認めるしかなかった、それで同等の身分のエルネスト様で、という事ですのね。でも、あの王女がそれを容認したのは意外でしたわ。それくらいなら夜会に出ないと言うと思っていましたから。
でも…我が国の王子が他国の王女をエスコートし、しかもその色が王子の瞳の色となれば…多くの方はお二人の仲を詮索するでしょうに。特にエルネスト様はアネット様の教育が進まず、結局卒業しても婚約出来ませんでしたから。
「もしかして、陛下はあの二人を?」
「それはないだろう。互いに興味がないし、王妃が許さんからな」
確かにエルネスト様を溺愛している王妃様です。アドリエンヌ様は自国で伯爵位を得たと聞きますし、となれば婿を迎えるおつもりなのでしょうから、エルネスト様がエストレ国に行く事になってしまいます。確かにそれは王妃様が許さないでしょうね。
「でも、よくお兄様のエスコートを諦めましたね」
そうです、あの王女の事ですから、いくら夜会に出る条件としてもお兄様が他の女性のエスコートなど絶対に容認しないと思っていたので意外でしかありません。
「どうだろうな」
「…では、何か企んでいると?」
「その可能性の方が高いと思わないか?」
お父様、それって絶対に何か起きると踏んでいますわね?それとも、何か起きて欲しいと思っているのでしょうか。
「わかりました。その前提で動きますわ」
こうなると、大人しくお兄様のエスコートを王太子殿下に譲ったアドリエンヌ様が、何か企んでいると考えてよさそうです。と言うか、そうとしか思えませんわね。一体何を企んでいるのでしょうか。ここで騒ぎを起こせばそのまま退場して謹慎、その後この国に来る事は二度と叶わないのです。その上で何かを企んでいるとなると…その先を考えようとしましたが、今のところこれと言った材料がありませんわ。
(何か怪しい動きがあったかしら?何か手がかりでもあれば予測も出来そうなのだけれど…)
奇天烈姫と名高いアドリエンヌ様ですが、思考は至って直線的なのですよね。あまり回りくどい策略は出来ない方なので、何かを計画しているとなれば協力者がいるのでしょうか。
(ええっ?アドリエンヌ様のエスコートが…エルネスト様?)
さすがにこの組み合わせは想定外でしたわ。てっきりエルネスト様はアネット様とお出ましになると思っていたからです。でも…アネット様は先日の建国祭で失敗していましたし、こうなると王妃様に出席を止められた可能性がありますわね。そう言えば姿が見えませんし、エルネスト様のパートナーでなければ男爵家のアネット様は今日は欠席でしょうか。
アドリエンヌ様、綺麗な金の髪と翡翠のような瞳の見た目だけなら大変愛らしい方で、黙ってさえいれば王子様然としたエルネスト様とお似合いですわね。今日は青色のドレスで色的にはエルネスト様の瞳の色とも言えますが…差し色が金色ではなく銀色なので、誰を想定してかは一目瞭然です。
「お父様、これは?」
「ああ、あの王女もエスコート役がいなくては夜会に出れぬからな。だがレアンドルは王太子殿下のエスコート役で、夜会に出たければそれを容認するのが条件。夜会に出たければ他の者で我慢するしかないだろう?」
なるほど、どうしても夜会に出たいアドリエンヌ様は、お兄様がセレスティーヌ様のエスコートをするのを認めるしかなかった、それで同等の身分のエルネスト様で、という事ですのね。でも、あの王女がそれを容認したのは意外でしたわ。それくらいなら夜会に出ないと言うと思っていましたから。
でも…我が国の王子が他国の王女をエスコートし、しかもその色が王子の瞳の色となれば…多くの方はお二人の仲を詮索するでしょうに。特にエルネスト様はアネット様の教育が進まず、結局卒業しても婚約出来ませんでしたから。
「もしかして、陛下はあの二人を?」
「それはないだろう。互いに興味がないし、王妃が許さんからな」
確かにエルネスト様を溺愛している王妃様です。アドリエンヌ様は自国で伯爵位を得たと聞きますし、となれば婿を迎えるおつもりなのでしょうから、エルネスト様がエストレ国に行く事になってしまいます。確かにそれは王妃様が許さないでしょうね。
「でも、よくお兄様のエスコートを諦めましたね」
そうです、あの王女の事ですから、いくら夜会に出る条件としてもお兄様が他の女性のエスコートなど絶対に容認しないと思っていたので意外でしかありません。
「どうだろうな」
「…では、何か企んでいると?」
「その可能性の方が高いと思わないか?」
お父様、それって絶対に何か起きると踏んでいますわね?それとも、何か起きて欲しいと思っているのでしょうか。
「わかりました。その前提で動きますわ」
こうなると、大人しくお兄様のエスコートを王太子殿下に譲ったアドリエンヌ様が、何か企んでいると考えてよさそうです。と言うか、そうとしか思えませんわね。一体何を企んでいるのでしょうか。ここで騒ぎを起こせばそのまま退場して謹慎、その後この国に来る事は二度と叶わないのです。その上で何かを企んでいるとなると…その先を考えようとしましたが、今のところこれと言った材料がありませんわ。
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