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やらかしてしまいました…
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温かい空気と、滑らかな肌触りに気持ちよく目が覚めた。何だろう…いい匂いもする。私の部屋は引っ越したせいで随分住環境がよくなって、寮のシーツも質がいいものだった。騎士団最高。の筈だったけれど…
(あれぇ…でも、部屋のシーツとは肌触りが違う…?)
違和感に目を開ければ、そこは見知らぬ場所だった。ぼんやりした目に映ったのは、何だか高そうな部屋の壁紙と、高そうなサイドテーブルで…はて、ここはどこだと思ったと同時に、何かの気配を感じた。不審に思ってそっちに視線を向けると…
「*★&□#☆彡@△◎♪…※×Й……?!!」
口から出たのは人語ではない叫びだった…
(な、何で…こ、ここに…こいつ…が…?!!)
私がいるのは寮の三倍はあるだろう大きなベッドの上で、目の前には昨夜一緒に呑んでいた上司がいて、何故か奴は裸だった。それが意味するところは…と自分を見下ろすと…
(は、はっ、はだかぁ―――?!!)
叫ばなかった私を、誰か褒めて。いや、そうじゃなくて、自分も裸だった。どうして、何故、こんな事に…悪寒が全身を包み込んで、部屋が暖かい筈なのに冷たい汗が流れた。わ、私の服は?装備はどこ行った?それにこの状況って…もしかして…
(こ、これが噂の朝チュンってやつ???)
目の前の状況証拠に、一気に目の前が暗くなった。部屋はやけに明るいのに…だ。っていうか、カーテン開きっぱなしだし…って、今はそれどころではない。いくら相手がイケメンで身元が確かとは言え上司なのだ。
(お、落ち着くのよ、私。こ、これはきっと何かの間違いで…いや、もう間違いだからって気にするような年でも立場でもないし…)
思い返すのは昨夜の記憶だけど…昨夜は急ぎの書類を頼まれて、完璧に仕上げてやったら夜食を差し入れされて、更には団長からお礼と称したワインを勝手に飲まされて…
(………ダメ…飲んだ後の記憶が…ない……)
思い返そうにも、昨夜の記憶が全くない。ワイン美味しいなぁと思ったところまでは覚えているけど…どこで何がどうなった…?
「…ぁあ、起きたか…」
後ろから飛び込んできた掠れた声に、私は固まった。しまった、思い出す暇があったら逃げるのが先だった。ここがどこかは知らないけれど…
「ここは俺の家で、昨夜はエリーが酔いつぶれたから連れて帰ったんだ」
私を後ろから抱きしめた体制で、奴はそうほざいた。ちなみに今も二人とも全裸で、私は何とかシーツで蓑虫になって裸を隠してはいる。悔しいかな逃げられなかった…嘘だろう…誰か嘘だと言って…
「寮は男子禁制だし、部屋がどこかもわからなかったからな。それに、あんな夜中に帰ったら寮母さんが怒るだろう?」
確かに夜中に酔いつぶれて帰ったら、寮母さんにしこたま叱られるだろう。大人だから無断外泊したって叱られないが、夜中に騒ぐのは厳禁なのだ。犯罪防止のため、男子立ち入り禁止も以下同文…
「さ、左様ですか…それは大変、ご迷惑を…」
もう冷や汗も流れないし、返す言葉もない。こんな年になって酔いつぶれるだなんて、恥ずかしくて穴があったら埋まってそのまま死にたい気分だ…そして何で愛称呼び?こいつとはそんな仲ではなかったはず。それともあれか?一度寝た女は自分の物だと?
「…そ、それで、昨夜は…」
「ああ、素晴らしい夜だったよ。素のエリーは想像以上に可愛いかったし。まさかこんなに着太りするタイプだったとは思わなかったけどね」
(…っ!)
「こんなに胸があって、ウエストはきゅっと細くて、しかもお尻もいい肉付き具合で。まさにボンキュッポンだよねぇ。それだけじゃない。目はパッチリ大きくてチャーミングで若く見えるし、肌ももっちり最高の手触りだよね」
「……」
「こんなの、知ったら手放せないよね」
(ひぇええええっ!!!)
悪魔に捕まった、と思った瞬間だった。
(あれぇ…でも、部屋のシーツとは肌触りが違う…?)
違和感に目を開ければ、そこは見知らぬ場所だった。ぼんやりした目に映ったのは、何だか高そうな部屋の壁紙と、高そうなサイドテーブルで…はて、ここはどこだと思ったと同時に、何かの気配を感じた。不審に思ってそっちに視線を向けると…
「*★&□#☆彡@△◎♪…※×Й……?!!」
口から出たのは人語ではない叫びだった…
(な、何で…こ、ここに…こいつ…が…?!!)
私がいるのは寮の三倍はあるだろう大きなベッドの上で、目の前には昨夜一緒に呑んでいた上司がいて、何故か奴は裸だった。それが意味するところは…と自分を見下ろすと…
(は、はっ、はだかぁ―――?!!)
叫ばなかった私を、誰か褒めて。いや、そうじゃなくて、自分も裸だった。どうして、何故、こんな事に…悪寒が全身を包み込んで、部屋が暖かい筈なのに冷たい汗が流れた。わ、私の服は?装備はどこ行った?それにこの状況って…もしかして…
(こ、これが噂の朝チュンってやつ???)
目の前の状況証拠に、一気に目の前が暗くなった。部屋はやけに明るいのに…だ。っていうか、カーテン開きっぱなしだし…って、今はそれどころではない。いくら相手がイケメンで身元が確かとは言え上司なのだ。
(お、落ち着くのよ、私。こ、これはきっと何かの間違いで…いや、もう間違いだからって気にするような年でも立場でもないし…)
思い返すのは昨夜の記憶だけど…昨夜は急ぎの書類を頼まれて、完璧に仕上げてやったら夜食を差し入れされて、更には団長からお礼と称したワインを勝手に飲まされて…
(………ダメ…飲んだ後の記憶が…ない……)
思い返そうにも、昨夜の記憶が全くない。ワイン美味しいなぁと思ったところまでは覚えているけど…どこで何がどうなった…?
「…ぁあ、起きたか…」
後ろから飛び込んできた掠れた声に、私は固まった。しまった、思い出す暇があったら逃げるのが先だった。ここがどこかは知らないけれど…
「ここは俺の家で、昨夜はエリーが酔いつぶれたから連れて帰ったんだ」
私を後ろから抱きしめた体制で、奴はそうほざいた。ちなみに今も二人とも全裸で、私は何とかシーツで蓑虫になって裸を隠してはいる。悔しいかな逃げられなかった…嘘だろう…誰か嘘だと言って…
「寮は男子禁制だし、部屋がどこかもわからなかったからな。それに、あんな夜中に帰ったら寮母さんが怒るだろう?」
確かに夜中に酔いつぶれて帰ったら、寮母さんにしこたま叱られるだろう。大人だから無断外泊したって叱られないが、夜中に騒ぐのは厳禁なのだ。犯罪防止のため、男子立ち入り禁止も以下同文…
「さ、左様ですか…それは大変、ご迷惑を…」
もう冷や汗も流れないし、返す言葉もない。こんな年になって酔いつぶれるだなんて、恥ずかしくて穴があったら埋まってそのまま死にたい気分だ…そして何で愛称呼び?こいつとはそんな仲ではなかったはず。それともあれか?一度寝た女は自分の物だと?
「…そ、それで、昨夜は…」
「ああ、素晴らしい夜だったよ。素のエリーは想像以上に可愛いかったし。まさかこんなに着太りするタイプだったとは思わなかったけどね」
(…っ!)
「こんなに胸があって、ウエストはきゅっと細くて、しかもお尻もいい肉付き具合で。まさにボンキュッポンだよねぇ。それだけじゃない。目はパッチリ大きくてチャーミングで若く見えるし、肌ももっちり最高の手触りだよね」
「……」
「こんなの、知ったら手放せないよね」
(ひぇええええっ!!!)
悪魔に捕まった、と思った瞬間だった。
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