異世界親父騒動記

マサカド

文字の大きさ
249 / 325
第五章 親父たちと砂漠

親父たちと、ダンジョン一族との決戦…………の前に探索する!

しおりを挟む
前回までのあらすじ
無事(?)ブドウと合流した親父たち。

 親父たちはブドウと合流した倉庫の中を探索という名の窃盗を行っていた。
「色々とあるもんだな!」
「うむ、旅の役に立ちそうな物もそろっているよ!」
「探索して正解でござる!」
「肯定であります!」
「酒はないのか?」
「「「「………………」」」」
 ブドウの質問に無言になる親父たち。
 全員が心の中で「「「「お前が全部飲みほしたんだろうが(でござる)!!」」」」と言っているのだが、ブドウには心を読む能力はないので、なぜ親父たちが無言になるのかを理解していなかった。
「わしの質問に全員が無言になるんだ?」
 そんなブドウの疑問を無視して、親父たちは使える物を片っ端から回収していった。
 あらかた回収し終えた後、親父たちはまたもやブドウがいない事に気がついた。
「また!ブドウがいないぞ!」
「肯定であります!」
「うむ、困った事になったね!」
「さっきまでその辺りをいたでござる!」
 ブドウが勝手な行動したのかと、親父たちは思ったが、ブドウはすぐに見つかった。
「大変だ!あっちにカンオケがあったぞ!」
「「「カンオケ!」」」
「本当でござるか?」
「本当だ!こっちに来てくれ!」
 そう言って、ブドウは親父たちを誘導した。
 向かった先では……。
「ちっちゃい頃からマルガキで~♪五十で不良と呼ばれたよ~♪」
 マイクを握って気持ちよく歌うブドウ。
「カンオケじゃなく、カラオケかーーーーー!」
「気持ちよく歌っているでござるが、歌詞が間違っているでござる!」
「肯定であります!」
「…………」
 親父たちがツッコミをいれる中、教授はなぜか無言であった。
「どうしたんだ?教授!」
「この場で黙っているなんておかしいでござる!」
「肯定であります!」
「うむ、おかしくないか?」
「何がおかしいんだ?ブドウが歌っている時点で充分おかしいと思うが……」
「その通りでござる!」
「肯定であります!」
「うむ、そう言う意味ではなく、電気もない世界でカラオケの機械があるのがおかしいと言っているのだよ!」
「あ!」
「言われてみればそうでござる!」
「肯定であります!」
「うむ、今歌われている曲から推測すると1980年代に作られたカラオケの機械であることに間違いはないようだ!」
「教授の推測が正しかったとして、なぜ?こんな所にあるんだ?」
「謎でござる!」
「肯定であります!」
 親父たちの疑問をよそにブドウは間違った歌詞を気持ちよく歌い続けた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

交換した性別

廣瀬純七
ファンタジー
幼い頃に魔法で性別を交換した男女の話

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…

アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。 そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!

合成師

あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。 そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...