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第二章 王子殿下の悪徳
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しおりを挟むテウのことを調べようと思ってもなかなかうまくいかない。できれば、私の部屋でくつろぐ二人には知られたくないからだ。特にイルには知られたくなかった。ギスランを殺そうとしたのがテウかもしれないとは軽々には言えない。
二人はトーマに邪魔された次の日、とても殺気だっていた。どんな妨害を食らったのかしらないが、頭にきているようだった。
その日から、すこしずつ『女王陛下の悪徳』を読み聞かせている。全編を読もうとすると長いので、小刻みに区切っている。二人の集中力の問題もあって、毎日、一話か二話、読み終わるぐらいでやめている。
テウを調べるにあたり、引きこもりである自分が疎ましい。あまり部屋から出ない生活をしていたせいで、噂話を聞きに行こうにも二人が理由を尋ねてくる。
毎日、誤魔化しながら外に出ているが、訝し気にしていることに気が付いていた。
テウの噂話もうまく収集できず、お手上げ状態だ。次のトーマとの探検の合間にどうにか集められないものだろうか。
「うーん。やっぱり分からない」
イルは頭を本で覆いながら唸っていた。
イルとリュウは集中すれば本を読むことができるらしいが、それでも、読み込むのに多くの時間がかかる。それならば、読んでもらった方が楽だ、と言っていた。
たまに気に入ったところや興味が湧いた部分が出来たら、手にとって読んでいる。
彼らはなんだかんだと言ってもとても努力家だった。気に入ったところは何度も繰り返し、暗唱するまで声に出していた。
「どうしたの?」
「この、自分が陥れた恋敵と愛人をくっつけるシーンが理解できなくて。女王陛下って嫉妬深くて独占欲が強いって話でしたよね」
リュウが近付いてきて、イルから本を取り上げて指でなぞりながら該当部分を読み上げる。
女王陛下が愛人に恋敵と結婚しろと迫る場面が官能的な表現で表されていた。
「どうして愛人を恋敵にやってしまうんです? お気に入りの愛人でしたよね?」
「ええ。騎士のイルバンは女王陛下のお気に入りの愛人の一人よ。青々とした清流を思わせる髪がーー」
自分で言いながら、ひっかかる部分を感じた。この感覚は、前にも感じたような……。
「――その綺麗な髪が素敵だと女王陛下はいつも褒めていたわね」
だがすぐに頭のなかに浮かんだものが消えてしまった。思い出そうとしても、とっかかりも思い出せなかった。
「イルバンに飽きたからじゃないのぉ?」
「それなら、この話の終わりにわざわざ恋敵を殺して取り戻す必要あるの?」
「他人のものになったら急に惜しくなったんじゃない?」
「ああ、そういうこともあるか」
「私は違うと思ったけれど」
別? と二人して頭を傾げている。視線が集まったところで口の端を緩めながら頷く。
「女王陛下は愛人を試していると思ったわ。他の女のもとに行っても自分のもとに帰ってくるかどうかを」
「あー、ありそう」
「これだけ性悪だと、人を信用するのも大変そうだしねえ」
うんうんと納得したように頷く二人に苦笑してしまう。
「童話ってのはどうして、簡潔に書かれてるんですかね? 俺は行間を読むのはどうにも苦手で」
「残虐な話も一文で終わらせることあるよねぇ」
「残酷な話を詳しく描写するのも嫌でしょう?」
「串刺しにされて死んだって書かれたら流石に詳しく描写されなくても嫌」
そう言われるとぐうの音も出ない。
「……案外、真理なのかも。童話っていつも妙に他人行儀っていうか。これだけ簡素だと、あなたと彼らは違う人間なので痛くも痒くもありませんよねって言われているような気がします」
「もっと感情移入させてくれないと困るんだよねぇ」
「そうそう。簡潔すぎるとえ、それだけ!? って混乱しますし……」
お互いにその意見分かると頷く合っている。
やっぱりなんだかんだと気があう二人なんじゃないだろうか。
「なんだかんだと言って童話読むの、楽しいでしょう?」
「……とっても不本意だけどねえ」
「読むとはまりますよね」
二人とも本棚にある童話に視線を向けた。そして、ゆっくりと表題紙をなぞるように装丁を見ていく。それが、本棚にできた空間に縫い付けれてるように止まった。
「ねえ、どうしてあそこ少し空きがあるわけぇ?」
「そういえば、右上に少し空間がありますよね」
「ああ、あの空間は意図的に開けているのよ。昔読んだ童話の本をいれるつもりなの」
「へえ、こんだけ集めているのに、まだ入れる本があるんだ」
「当たり前よ。私は世界中の童話を集めるまで収集をやめないわ」
「なんて名前の本ですか?」
イルの質問に視線が下を向く。
「それが思い出せなくて」
「じゃあ、どんな物語なのか教えて」
「誕生日を祝ってもらえる童話で、みんなに祝福されるの」
「……誕生日を祝うってなに?」
ぽかんとした顔をしてリュウが言うものだから、からかっているのかと見つめ返す。
だが、リュウは本当に意味が分からないと言わんばかりに眉を顰めていた。
「もしかして、誕生日を祝われたことないの?」
「……別に。俺、誕生日なんか知らないし」
リュウは清族の親に捨てられたと言っていた。
自分の誕生日を知らない。祝われたことがない。
胸がかきむしられるような思いがした。
一番苦しいのは、誕生が祝われることだとリュウが知らなかったことだ。
「お前、じゃあどうやってフォードに居た?」
「寒い日に捨てられたことはだけは知ってたから。捨てられた日が誕生日だと言ってたら、フォードに行くことになったんだもん」
イルは口を閉じて、頭を掻いた。
「誕生日、ハル達が祝ってた」
「あれ、ただバカ騒ぎしてただけじゃないんだ……?」
「そうだよ。おめでとうってみんな言っていただろ!」
「酒飲む口実だとばっかり思ってた」
あれがそうなんだと、リュウは呟く。そして、頬を赤らめた。今更ながら照れているらしい。
「……話を戻しますけど、その童話、見つからないんですか?」
「ええ、探してはいるのだけど。童話ではなかったのかもしれないわね。日記を童話だと思って読んでいたのかも」
「でも、その物語にカルディア姫は思い入れがあるんですよね?」
「ええ、それはもちろん。私にとっては忘れられないものだもの」
誕生日にお祝いしてもらえる。童話を読んで、そういうものだと期待したのだ。
祝福されるのだと、傲慢にも思い込んでいた。
「俺が探すの手伝いましょうか? 探し物は人数が多い方がいいですよね」
「……俺も、どうしてもって頼むなら、付き合ってあげなくもないけど」
「リュウってひねくれた言い方しかできないの?」
「うるさい」
「偏屈な奴ね。でも、いいわ。手伝ってくれる?」
二人の前に手を差し出す。
手をとってもらえるか、内心どきどきだ。だが、勘づかれないようにすました顔をする。
イルがおずおずと言った様子で、指だけ私の手の上にのせて頷いた。
「しかたない。姫様で特別だからねえ。自分の身分に感謝しなよ?」
憎まれ口をたたきながら、リュウが手を差し出してきた。その手をぎゅっと握って、図書館に行くことにした。
図書館かららしいものを数十冊、選別して、読み漁っている。数日間、イルとリュウと一緒に読んでいた。だが、なかなかそれらしい童話を見つけられない。
誕生日に関する童話がこれほどあったとはとうきうきしながら耽読する。
読むのが楽しい。たまにギスランが顔を出して、食事にしましょう! と口移して食べ物を食べさせる。
そしてお仕事してきて下さいとイルに叱られながら、しぶしぶ部屋を出ていく。
夜会も終わり、コリン領に顔を出さないといけないらしいが、容体が安定するまでという条件で王都にいることにしたようだ。
だが、王都にいるとなればいるで、しなければならないことが山積みにしている。特に、疫病対策は近隣の貴族達と共有しなければならない問題だ。
社交クラブを渡り歩き、周辺の貴族達と顔をつき合わせて話をしているときいた。これが意外に難航して、子供が大人のやることに口出ししていると侮りを受けるのだとか。
私のもとにやってくるギスランは疲れを感じさせる笑みを浮かべている。
次、私を尋ねてきたら、なにか褒美を与えるべきだろうか。そう考えながら数日が経った。
今日は、いつもソファーに寝そべりながら童話を読んでいるリュウがいない。
「今日は夜、なにかあるらしいですね」
イルは壁に体を押し付けながら、本をペラペラとめくる。
読みなれてきたようで、読む速度が徐々に上がっていた。
「なにがあるの?」
「なんですかね。馬鹿げたレゾルールの流行りが関係あると思うんですけど」
「……ああ、そういえば、毎月一回ぐらいの頻度で階級を入れ替えるのだったわね」
「ほんとバカみたいな話ですよね。ギスラン様があんなとち狂ったことをし始めるって言ったら、俺、普通に拒否しそうです」
ぱたんと読み終わった本を閉じたイルが、眼鏡を押し上げる。
「そんなことよりカルディア姫、今日はトーマ様と見回りですよね」
「……なんだか、妙に気合が入っていない?」
「今日こそは、絶対にまかれません」
強固な決意に苦笑する。そうやって意固地になればなるほど、トーマの術中にはまっているような気がするからだ。
リストから来ていた手紙の返事を書いて、トーマがいる図書館へと向かうことにした。
トーマと合流して、数分経ったぐらいでイルの姿が消えた。後ろからついてきている様子もない。また、まかれたと臍を噛んでいそうだ。
今日も今日とて、トーマとの会話はない。いっそ清々しいほど、私のことを無視して、ずんずん歩いている。
努力しても埋まらない溝というのは存在するのだろう。トーマとの関係修復は絶望的だ。知り合ってすぐ、私が彼に張り手をくらわした時から、こうやって平行線のままになることは決まっていたような気がする。
過去の過ちを悔いたいが、何度過去に戻っても、あの時は衝動的にトーマに手を上げていただろう。
トーマに連れられ、清族達のために用意された棟の近くまでやってきた。
そのあと、隠し通路を通って、地下へ続く階段を降りる。
最初のひとつの扉を開けて、トーマが変な声を上げた。なかを覗き込むと、鎖で宙吊りにされた男の姿が見えた。
鶏が潰れたような声を上げてしまう。
トーマはそのまま扉を閉めてしまった。
「さ、さっきの」
私が声を上げても、トーマは知らんぷりをして、歩いていった。私は扉に手をかけて、開けようとしてみる。だが、扉は固く閉ざされ、開けることは叶わなかった。
さっきの、なんだったんだ。
恐ろしい暗部の一部を垣間見た。もう一度、ドアノブを捻る。だがやはり扉が開くことはなかった。
さっきの男はなんだったのだろう。
私は一体、何を見たのだろうか?
宙づりになった男がいたのは間違いないはずだ。トーマだって変な声を上げていた。
なのになぜ、トーマはそのまま扉を閉めてしまったのだろう?
関わると面倒だから?
トーマには倫理観がないから?
頭の中には疑問符がいっぱいだ。
いっそのこと、戻って扉を壊して入ってみようか。
そんなことをもだもだと思考していた時だった。
先行するトーマが扉を開けた。今度はずんずんと部屋に入っていこうとしたトーマの先に鈍色の塊が迫っていた。
咄嗟に体が動いていた。目の前のトーマに背中から押し乗った。
ひゅんと風を切る音が間近で聞こえてきた。
ゆっくりと視線を後ろに遣ると、ギロチンのような刃が振り子のように行ったり来たりを繰り返している。
扉を開いたときに作動するような罠だ。殺す気か!
「重ぇ……ほんとに女かよ」
じたばたと体の下でトーマが暴れていた。体格差があまりないので、折り重なると、力づくでは退かせられないらしい。
私は振り子のように揺れる刃に気をつけながら、体をどかす。
そそくさと転がって立ち上がったトーマは、揺れている刃に舌打ちをした。
そして、私をじろじろと観察してきた。愚直なほどまっすぐな視線を見つめ返す。
「髪」
トーマが発した言葉はそれだけだった。
わけも分からず、ずっと見つめていると、トーマは目を吊り上げた。
「あんたの髪、切れてんぞ」
「え?」
そういえばさっきから首から肩にかけてやけに軽い。
手を後ろに回して触ってみると、後頭部のうなじ部分だけ何もない。
床には髪の毛がぱらぱらと通り雨の跡のように落ちていた。
「ほんとね。……で、でも、首が切れなくてよかったわ」
「チッ。……あんたって危機感もねえのかよ」
「どういう意味?」
「俺を助けてなにしたいんだよ。取り入ろうってんなら、お断り」
「助けなかった方が良かったと言いたいわけ?」
どうして素直に喜べないんだ。偏屈すぎるからか?
「俺は頼んでねえ。勝手に押し倒してきやがって」
「体が勝手に動いたのだから仕方ないでしょう!?」
「脊髄しかねえの? 反射神経だけ発達してる単細胞かよ」
あんまりな言い方だ。口が悪いという次元を超えている。
「勝手に押し倒したのは悪かったけれど、どちらにも外傷がなくてよかったじゃない」
「髪切れたのにか?」
「もともと切るつもりだったから」
嘘だ。私は髪を数えるほどしか切ったことがない。そもそも、貴族や王族は髪を切る必要がない。髪の短い女性は、動きやすくしていると捉えれる。つまり、仕事をしなくてはならない階級ということだ。貧窮しているという証である。
だが、そんなこと、トーマが知る必要はない。トーマの言う通り、勝手に助けたのは私の方だ。
清族である彼は回避することができたものかもしれない。そうだとしたら、私が助けたのは、ただのおせっかいだ。
「救えねえ。バカ女すぎ」
突き放すように荒っぽい口調で吐き捨て、トーマは扉から出てしまった。
「ついてこい、バカ」
トーマが私にそういった。目を丸くしたまま頷き、後ろに続く。
さっさとトーマが歩いていってしまう。
後ろを振り返るとようやく動きを止めた刃が恨めしそうに扉のなかにいた。
「女が無茶してんじゃねえよ」
トーマの小さな声に、意識が向いた。本当にトーマが言ったのかと思うほど、意外な言葉だった。そこではたりと気が付いた。彼と普通に会話をしている。
首筋が空気に触れてひやりとする。歩く足は心なしか、軽い気がした。
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