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第三章 嫌われた王子様と呪われた乞食
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イルという名前に意味はない。
母が適当につけた名だ。昔、床を共にした男の名をもじってつけたと言っていたが、本当かどうか。
顔も見たことがない父親の話を、彼女はしなかった。だから、イルは父のことをよく知らない。
女を捨てていく鬼畜ということ以外は。
崩れていく容姿にばかり気にかけて、金があればと嘆く。そんな女だった。
物心ついたときからこうだったので、仕事を続けるために容姿を気にしているのか、容姿が気になるから仕事を続けているのか。彼女自身もよくわかっていないのではないかと思う。
街角で客を取り、安普請で懇ろになる。それを繰り返していた。
イルは貧民街で育った。同じ境遇の奴は腐るほどいた。貧困と余裕の欠如、蔓延する病原。道路の上で人が寝転がると虫が集る。子供は腹ばかり膨れていた。煤だらけの服を着て、朝から晩まで死ぬまで働かされた。
男をとったのは精通を迎える前だった。風邪をひいた母に薬を買ってやりたくて、金が必要だったのだ。
痛かった、気持ち悪かった。唾液と精液で死にたくなった。
けれど、身入りはよかった。薬とパンを買ってやれた。
『黄色い貴婦人』の女将と親しくなったのもこの時期だった。
彼女はいい商売人だった。今では、ジャックにその仕事を譲っているが、夫も彼女も売春婦の斡旋をやっていた。男娼の紹介もだ。
照会料は取られたが、良心的だった。
客がとれないときはツケと言って食事も振舞ってくれた。
朝も夜も馬車馬のように働いた。金を持ち帰ると母は少しだけ優しくなる。イルと名前で呼んでくれた。
単純なもので、イルにとってはそれだけで満ち足りた。名前を呼ばれるだけで満たされた。
元来、欲というものが薄いのだと思う。腹は減るが、腹いっぱい食べようとは思わない。女が欲しくなるが、満たされようとは思わない。
少しで満ち足りる。むしろ沢山あればあるほど困る。
幸福に対する抵抗力が低いのだと思う。容量が決まっていて、それ以上は毒になる。
金を持ち帰らないと、母はイルを殴った。そのことに安堵していた。優しさを与えられるのは怖い。
暴力の方が安心する。圧倒的な力が振るわれるたびに自分の輪郭がくっきりとする。
搾取される方が安心した。
ああと嗚咽をこぼしながら道鏡が涙を流した。ぽつりぽつりと涙が頬にあたる。
「ああ、本当に可哀想に。酷い人生だねえ……。誰も君に報いない。君は使い潰されるだけの道具だ。可哀想に」
心が柔らかくなっていく。
抵抗する気力が薄れていく。頭を撫でられて、よしよしとあやされているようだ。
母親にだってされたことがない。愛とはこのようなものではないかと思う。優しさで心が満ちる。
「大丈夫だよ。僕が守ってあげるからね。心配しなくてもいいんだよ。もう疵つかないよう大切に守ってあげる」
守られる?
貴族のように、姫のように?
そんな至福が自分に与えられるのか。血塗れの手が、許されるのか。
人を殺したのは、いつのことだったか。
確か、母のためだったと思う。しつこい客で、家まで乗り込んで来た。いつもイルを襲っていた暴力が彼女を襲っていた。
気がついたら、撲殺していた。拳の痛みはなかった。興奮で、血が沸き立って、怪我していたことにさえ気付かなかった。
死体は運び出して道に捨てた。次の日見たら内臓が抜かれていた。三日経ったら蛆がわいて、五日経てば犬も見向きはしなくなっていた。
それから何人か同じようなろくでなしを殺した。殺しが快感にはならなかったが、特に罪悪感も抱かなかった。
やれることをやれる分やっただけ。
ただ、少しだけ褒めて貰えるのではないかと期待している自分がいて、驚いた。
そのうち、噂を聞きつけ、依頼が届くようになった。金払いが良ければ受けた。
人は頚動脈を切れば呆気なく死ぬ。ガラス瓶の欠片でも、仕事は出来た。
貧民街で名が売れてきた頃、天使のように美しい少年がお忍びで現れた。
「君は人を殺したくなかった。生きるために仕方がなかったんだろう? 君に関心がなかった母親は酷い人だね……。でも、彼女も可哀想だ」
――ああ。
口を開くことが出来たら嗚咽をこぼしていただろう。
そうなのだ。あの人は可哀想な人だ。
男に捨てられ、貧民街で客を取りイルを産んだ。男に抱かれた金で質の悪い酒を買い、床擦れの痛みを和らげるために薬に頼った。梅毒にかかり、顔が崩れて、最後には頭がおかしくなってしまった。息子を客だと思い込み、媚を売る女になった。
もう、イルを殴らない。
金を渡しても、買われていると思うだけ。褒めて、名前を呼んでくれない。
「君も、彼女も、生まれが悪かっただけ。育ちが悪かっただけ。人の心は一様に善だ。前世の業、今世の悪徳、全て捨てて仕舞えばいい。君も、君の可哀想な母親も僕が救ってあげるからね」
急に首に体温を感じた。白粉と甘い性の匂い。そこに独特の体臭が混じる。この香りをさせているのは母しか知らない。
「ごめんなさい、イル」
体がますます動けなくなる。
動いてしまったら、傷付けてしまいそうで、何も出来ない。
イル、と呼ばれたのは何年ぶりか。名前も顔も忘れられて久しい。この事態を正面から受け止められていないのに、嬉しかった。
「わたしは……わたしは、ただ。ただ……」
首筋にぽつぽつと大きな滴が触れる。
顔も見れない状態なのに、落ちてくるものが涙だと何故か分かった。
「あの人が迎えに来てくれると信じていたの。ただ、それだけをーー。ああ、でも、あの人は誰のこと?」
混乱した様子でイルに話しかけてくる。
「この世の最たる美姫だと。愛らしい小鳥のようだと。身請けまでして愛を囁いてくれた。それなのに、ぽいとゴミでも払われるように捨てられたの!」
子供騙しのような甘い言葉にたぶらかされ、子供を孕み、捨てられた。ありふれた悲劇。ありふれた結末。好転することなく、ころころと転がり落ちるだけの救われない人生。
「名前が思い出せないの……。イル、イル……。わたしはどうしてこんなに悲しいの。わたしは誰を待ち続けているの?」
いつもならば錯乱して、暴力に訴え始めるはずだ。
イルは覚悟して彼女の激情を受け止めようとした。だが、いつまで経っても八つ当たりは受けなかった。
鼻を掠める麝香。甘いようで、酸っぱい鼻を抜けるようなにおいがする。気がつけば母は泣き止んでいた。
「可哀想にね。君は何も悪くないんだよ。君はただ、愛のために殉じようとした。ただ、それだけだ」
優しい声にまた溺れそうになる。
心を掬うような、清廉な花のような声。
「道鏡様……」
彼女は鼻をすすりながら、縋るようにか細い声をこぼした。
「愛は罪じゃない。縋ることは罪じゃない。夢見ることは罪じゃない。希望は誰にでも与えられるべきだよ。そこに階級や出自は関係ないよ」
この男の主張は最もだ。イルもそう思っている。
罪じゃない。誰にも非難されることじゃない。だからこそ、叶わなかった夢を抱いて薬や酒に溺れるのも許されるべきだろう。
誰もが喜劇のように終われない。ハッピーエンドを紡げない。
「町の隅に休んじゃいけないよ。体を痛めてしまう。それに名前を忘れた男の姿を追っちゃいけないよ。執着は君にとって毒だ」
「毒……忘れて、いいの?」
「忘れなきゃ駄目だ。君の好きなことを教えて。どんなものが好き?」
「お酒と、寝ることと、気持ちよくなること」
「ふふ、そうか。ならば、僕が与えてあげる」
ああと歓喜に咽ぶ女の声がする。酒を飲み、自堕落を極め、男を誘う声がした。
数時間にも、数十日にも感じられた。
イルの感覚が再び鮮明になった時、母は感涙しながら声を絞り出した。
「ありがとうございます、ありがとうございますっ。こんなに幸せだったことがわたしにはありません。こんなにーー求められ、満たされたこと、かつてなかった!」
初めて幸せで満たされたようだった。
快楽を味わい尽くしたあとだというのに、女の声は明瞭としている。人生を陰らせていた不幸が全て祓われたと言わんばかりだった。
「何かお礼をさせて下さい。わたしを戻してくれたあなたに、治してくれたあなたに、何かをしてあげたいの」
「それはいい。他者への施しの心に目覚めたのだね。善行を積むのは功徳を積むこと。正しい行いだよ」
優しい声に促されるように首に腕が巻き付いてくる。ざらりとした窶れた肌に、ぶるりと震える。
どれだけ取り繕ったところで、彼女の現状は変わらない。衰えた、体調が悪い感触は変わらないのだ。
「まずは己の周りの人間から。君はもともとは善人なんだ。その善なる心で、救ってあげなきゃいけないよ」
「はい」
無垢な声色で母は肯定した。イルの唇に指が触れた。
遊女のように思わせぶりな手つきで弄ばれる。
「イル、わたしね、道鏡様に会って変わったのよ。いい母親になれるかもしれない。思い遣りのある女に生まれ変われるかもしれない。ねえ、教えて愛しい子」
頭を抱えられる。髪を優しく撫でられた。
「望みはなあに?」
望み。
イルの望みはーー。
母が適当につけた名だ。昔、床を共にした男の名をもじってつけたと言っていたが、本当かどうか。
顔も見たことがない父親の話を、彼女はしなかった。だから、イルは父のことをよく知らない。
女を捨てていく鬼畜ということ以外は。
崩れていく容姿にばかり気にかけて、金があればと嘆く。そんな女だった。
物心ついたときからこうだったので、仕事を続けるために容姿を気にしているのか、容姿が気になるから仕事を続けているのか。彼女自身もよくわかっていないのではないかと思う。
街角で客を取り、安普請で懇ろになる。それを繰り返していた。
イルは貧民街で育った。同じ境遇の奴は腐るほどいた。貧困と余裕の欠如、蔓延する病原。道路の上で人が寝転がると虫が集る。子供は腹ばかり膨れていた。煤だらけの服を着て、朝から晩まで死ぬまで働かされた。
男をとったのは精通を迎える前だった。風邪をひいた母に薬を買ってやりたくて、金が必要だったのだ。
痛かった、気持ち悪かった。唾液と精液で死にたくなった。
けれど、身入りはよかった。薬とパンを買ってやれた。
『黄色い貴婦人』の女将と親しくなったのもこの時期だった。
彼女はいい商売人だった。今では、ジャックにその仕事を譲っているが、夫も彼女も売春婦の斡旋をやっていた。男娼の紹介もだ。
照会料は取られたが、良心的だった。
客がとれないときはツケと言って食事も振舞ってくれた。
朝も夜も馬車馬のように働いた。金を持ち帰ると母は少しだけ優しくなる。イルと名前で呼んでくれた。
単純なもので、イルにとってはそれだけで満ち足りた。名前を呼ばれるだけで満たされた。
元来、欲というものが薄いのだと思う。腹は減るが、腹いっぱい食べようとは思わない。女が欲しくなるが、満たされようとは思わない。
少しで満ち足りる。むしろ沢山あればあるほど困る。
幸福に対する抵抗力が低いのだと思う。容量が決まっていて、それ以上は毒になる。
金を持ち帰らないと、母はイルを殴った。そのことに安堵していた。優しさを与えられるのは怖い。
暴力の方が安心する。圧倒的な力が振るわれるたびに自分の輪郭がくっきりとする。
搾取される方が安心した。
ああと嗚咽をこぼしながら道鏡が涙を流した。ぽつりぽつりと涙が頬にあたる。
「ああ、本当に可哀想に。酷い人生だねえ……。誰も君に報いない。君は使い潰されるだけの道具だ。可哀想に」
心が柔らかくなっていく。
抵抗する気力が薄れていく。頭を撫でられて、よしよしとあやされているようだ。
母親にだってされたことがない。愛とはこのようなものではないかと思う。優しさで心が満ちる。
「大丈夫だよ。僕が守ってあげるからね。心配しなくてもいいんだよ。もう疵つかないよう大切に守ってあげる」
守られる?
貴族のように、姫のように?
そんな至福が自分に与えられるのか。血塗れの手が、許されるのか。
人を殺したのは、いつのことだったか。
確か、母のためだったと思う。しつこい客で、家まで乗り込んで来た。いつもイルを襲っていた暴力が彼女を襲っていた。
気がついたら、撲殺していた。拳の痛みはなかった。興奮で、血が沸き立って、怪我していたことにさえ気付かなかった。
死体は運び出して道に捨てた。次の日見たら内臓が抜かれていた。三日経ったら蛆がわいて、五日経てば犬も見向きはしなくなっていた。
それから何人か同じようなろくでなしを殺した。殺しが快感にはならなかったが、特に罪悪感も抱かなかった。
やれることをやれる分やっただけ。
ただ、少しだけ褒めて貰えるのではないかと期待している自分がいて、驚いた。
そのうち、噂を聞きつけ、依頼が届くようになった。金払いが良ければ受けた。
人は頚動脈を切れば呆気なく死ぬ。ガラス瓶の欠片でも、仕事は出来た。
貧民街で名が売れてきた頃、天使のように美しい少年がお忍びで現れた。
「君は人を殺したくなかった。生きるために仕方がなかったんだろう? 君に関心がなかった母親は酷い人だね……。でも、彼女も可哀想だ」
――ああ。
口を開くことが出来たら嗚咽をこぼしていただろう。
そうなのだ。あの人は可哀想な人だ。
男に捨てられ、貧民街で客を取りイルを産んだ。男に抱かれた金で質の悪い酒を買い、床擦れの痛みを和らげるために薬に頼った。梅毒にかかり、顔が崩れて、最後には頭がおかしくなってしまった。息子を客だと思い込み、媚を売る女になった。
もう、イルを殴らない。
金を渡しても、買われていると思うだけ。褒めて、名前を呼んでくれない。
「君も、彼女も、生まれが悪かっただけ。育ちが悪かっただけ。人の心は一様に善だ。前世の業、今世の悪徳、全て捨てて仕舞えばいい。君も、君の可哀想な母親も僕が救ってあげるからね」
急に首に体温を感じた。白粉と甘い性の匂い。そこに独特の体臭が混じる。この香りをさせているのは母しか知らない。
「ごめんなさい、イル」
体がますます動けなくなる。
動いてしまったら、傷付けてしまいそうで、何も出来ない。
イル、と呼ばれたのは何年ぶりか。名前も顔も忘れられて久しい。この事態を正面から受け止められていないのに、嬉しかった。
「わたしは……わたしは、ただ。ただ……」
首筋にぽつぽつと大きな滴が触れる。
顔も見れない状態なのに、落ちてくるものが涙だと何故か分かった。
「あの人が迎えに来てくれると信じていたの。ただ、それだけをーー。ああ、でも、あの人は誰のこと?」
混乱した様子でイルに話しかけてくる。
「この世の最たる美姫だと。愛らしい小鳥のようだと。身請けまでして愛を囁いてくれた。それなのに、ぽいとゴミでも払われるように捨てられたの!」
子供騙しのような甘い言葉にたぶらかされ、子供を孕み、捨てられた。ありふれた悲劇。ありふれた結末。好転することなく、ころころと転がり落ちるだけの救われない人生。
「名前が思い出せないの……。イル、イル……。わたしはどうしてこんなに悲しいの。わたしは誰を待ち続けているの?」
いつもならば錯乱して、暴力に訴え始めるはずだ。
イルは覚悟して彼女の激情を受け止めようとした。だが、いつまで経っても八つ当たりは受けなかった。
鼻を掠める麝香。甘いようで、酸っぱい鼻を抜けるようなにおいがする。気がつけば母は泣き止んでいた。
「可哀想にね。君は何も悪くないんだよ。君はただ、愛のために殉じようとした。ただ、それだけだ」
優しい声にまた溺れそうになる。
心を掬うような、清廉な花のような声。
「道鏡様……」
彼女は鼻をすすりながら、縋るようにか細い声をこぼした。
「愛は罪じゃない。縋ることは罪じゃない。夢見ることは罪じゃない。希望は誰にでも与えられるべきだよ。そこに階級や出自は関係ないよ」
この男の主張は最もだ。イルもそう思っている。
罪じゃない。誰にも非難されることじゃない。だからこそ、叶わなかった夢を抱いて薬や酒に溺れるのも許されるべきだろう。
誰もが喜劇のように終われない。ハッピーエンドを紡げない。
「町の隅に休んじゃいけないよ。体を痛めてしまう。それに名前を忘れた男の姿を追っちゃいけないよ。執着は君にとって毒だ」
「毒……忘れて、いいの?」
「忘れなきゃ駄目だ。君の好きなことを教えて。どんなものが好き?」
「お酒と、寝ることと、気持ちよくなること」
「ふふ、そうか。ならば、僕が与えてあげる」
ああと歓喜に咽ぶ女の声がする。酒を飲み、自堕落を極め、男を誘う声がした。
数時間にも、数十日にも感じられた。
イルの感覚が再び鮮明になった時、母は感涙しながら声を絞り出した。
「ありがとうございます、ありがとうございますっ。こんなに幸せだったことがわたしにはありません。こんなにーー求められ、満たされたこと、かつてなかった!」
初めて幸せで満たされたようだった。
快楽を味わい尽くしたあとだというのに、女の声は明瞭としている。人生を陰らせていた不幸が全て祓われたと言わんばかりだった。
「何かお礼をさせて下さい。わたしを戻してくれたあなたに、治してくれたあなたに、何かをしてあげたいの」
「それはいい。他者への施しの心に目覚めたのだね。善行を積むのは功徳を積むこと。正しい行いだよ」
優しい声に促されるように首に腕が巻き付いてくる。ざらりとした窶れた肌に、ぶるりと震える。
どれだけ取り繕ったところで、彼女の現状は変わらない。衰えた、体調が悪い感触は変わらないのだ。
「まずは己の周りの人間から。君はもともとは善人なんだ。その善なる心で、救ってあげなきゃいけないよ」
「はい」
無垢な声色で母は肯定した。イルの唇に指が触れた。
遊女のように思わせぶりな手つきで弄ばれる。
「イル、わたしね、道鏡様に会って変わったのよ。いい母親になれるかもしれない。思い遣りのある女に生まれ変われるかもしれない。ねえ、教えて愛しい子」
頭を抱えられる。髪を優しく撫でられた。
「望みはなあに?」
望み。
イルの望みはーー。
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