どうやら私はバッドエンドに辿りつくようです。

夏目

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第三章 嫌われた王子様と呪われた乞食

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 目を覚ますと、レオン兄様が私の頬を撫でていた。
 驚いて起き上がると、驚いたのか目を見開かれる。
 謝って後退ると、ソファーから転げ落ちそうになった。
 日は暮れていた。
 夜の静寂と湿気が、部屋の床に溜まっている気がした。

「すまない、驚かせたな」
「れ、レオン兄様が謝られることでは! も、申し訳ございません」
「いや、それはこちらの台詞だ。無理に食べさせてしまった」

 肩を落として、レオン兄様が頭を下げる。
 慌てて首を振る。兄様のせいではない。

「私が、勝手にやったことです。レオン兄様のせいでは」
「そうやって自分のせいにしてはいけないよ。悪いのは私なのだから、少しは責められないと肩身が狭い。気付いてあげるべきだった。なかを歩き回っていたから、体調が良いとばかり思っていたんだ」
「い、いえ。本当に私のせいです。食べられると思ったので……」

 毒見がないと食べれないことをレオン兄様に、打ち明けたくない。
 無駄に気を使わせてしまうだろう。それぐらいならば、ごまかした方がましだ。一緒に食事を取る機会もそう多くはないだろうし、気付かれない方がいい。

「あの、本当に気になさらないで下さい。今後、あのようなことは起こらないようにします」

 神妙な顔をしてレオン兄様は口を閉ざした。
 言葉を探すように目線を彷徨わせ、諦めたように唇を緩める。

「今後、あのようなことがあっても私は気にしない。兄妹なのだから、気分が乗らないときは断りなさい」
「はい。……レオン兄様、フィリップ兄様はどちらに?」
「あいつは用事があると言って出て行った。フィリップのことを気にしなくてもいい。カルディアのことを責めるようなことは一切ないから」

 気を遣われているのだと嫌でも分かった。
 レオン兄様の気持ちに応えるように微笑む。

「むしろ、私達二人でお前に謝らなくては。お互いにお前を挟んで争っていた。あれは良くないことだ。酷く、幼稚な行為だった」

 頬を掻く。やっぱり、フィリップ兄様とレオン兄様とで、どちらが私にいうことを聞かせられるか競っていたのか。
 無駄に慰める方が辛いだろう。口を閉ざしたまま、レオン兄様の瞳を見つめる。

「だが、助かった。お前が私の味方をしてくれなければ、フィリップは助長していただろうから。それは防ぎたいことだった。フィリップが今王宮で何をしているか、カルディアはきちんとわかっているか?」
「レオン兄様の代理を務めていらっしゃるはずですよね?」
「代理というのはとても巧妙な言い訳だ。勿論、政務を肩代わりしてくれてはいるのだろうが。――疾病の対策を講じようとしているとか」
「え、ええ。感染が広がるばかり、対策を講じなければ皆が混乱に陥ると」

 レオン兄様は明らかに朝食時よりも険しい顔をしていた。疾病対策について、フィリップ兄様が手を出すとは思っていなかったのだろうか。

「レオン兄様も頭を抱えていらっしゃったのではなかったのですか」

 解決が難しいからとフィリップ兄様が代理として名乗りをあげたはずだ。少なくとも私はそのように認識している。レオン兄様としては厄介な問題を変わってくれたのだから、いいことなのではないか?

「あれは手をつけてはいけないものだ。疾病の対策など、やるだけ無意味なもの。ただ、茫然と成り行きに任せるものだ」
「レオン兄様、それでは皆が不安がります」
「今でも十分そうだろう。気にかかるというものは怯え、気にせぬものは自由気ままに過ごしている。どうせかかるときは罹るのだから、対策を講じたところで意味はないよ」

 えっと惚けてしまった。レオン兄様は、何も対策をするつもりがなかったのか。
 ロバーツ卿は確かに、二の足を踏む問題だと言っていた。だが、対策をしないという結論にどうしてなったのか。

「カルディア、よくよく覚えておくといい。政治というのは何を成したかではなく、何を為さなかったのかが重要なのだ。加点ではなく、減点で物事を見られる。しかも、減点されたあと、加点されることは二度とない」
「そ、それでは、レオン兄様はもともと何もするおつもりがなかったのですか? 悩んでいたのではなく?」

 臆病風に吹かれているという風でもない。レオン兄様は、本当にそれが正しいことだと思っているのだ。

「悩むまでもない。難しく、扱い辛い問題だ。犠牲を出さぬようにと気をつけても、犠牲が出る。批判は免れないだろう」
「批判が怖いから対策を講じないのですか?」

 対策が過激だったフィリップ兄様とは真逆だ。レオン兄様は何もしないことを選択しようとしていたのか。
 私は政治を知っているわけでも、病理の専門家でもない。だが、それでも見ないふりで感染が拡大してしまえば責められるのは王族――ひいては父王様達ではないのか。

「そうだね。カルディアの言う通りだ。批判が怖いよ」

 真っ直ぐと見つめられた。言い返せなかった。
 何も対策をしないということは駄目なことだ。王族として立場あるものとして、義務を果たすべきだ。いくつも頭の中に言葉が巡ったが、口から出せなかった。
 批判するのは簡単だ。だけど、実行して最善を尽くした先にあるのが、称賛とは限らない。
 何もしない方が、いいのか?
 フィリップ兄様の提案は足蹴にされるべきものだった?

「陛下のマフィアどもにたいするご判断もおそらく私のそれと同じだろう。つつけば蜂が出る。だから触らないし、嘆願も無視する。どれだけ市民が食いつぶされようと、所詮はごく一部だ」
「し、しかし、レオン兄様はノアに……」
「まあ、言ったね。助力するし、私の力が及ぶ限り陛下にとりなす。無理でも不義理は通さず、あらゆる手を講じてみようと。ノアには一笑にふされてしまったが」
「ノアは、レオン兄様だけが頼りだと言っていました。見せかけの反応で、本心では……」
「分かっている。ノアは交渉に応じぬ風を装って、もっといい条件を引き出そうとしているのだろう。賢しい男だね、昔から抜かりない」

 ノアが……?
 賢しいというより、意地悪な男だとは思う。けれど基本はぼおっとしている。抜けた男という印象が強いが。あれで、昔から抜けがないのか?

「……ふふ、カルディアはそのように思ったことはない?」
「あまり」
「そうか、ならば気に入られているのだろうね。カルディアは女の子だからかな? それとも、何か仲良くする秘訣のようなものが?」
「レオン兄様は、ノアとあまり仲が良くないのですか?」

 憂いを帯びた顔で、首を振られる。

「そもそも、トヴァイスはともかくノアは社交的とは言い難いだろう? それに、今はゾイデック辺境伯だ。仲良くしようにも、互いに権力がありすぎる。近づき過ぎるのも、疎遠になるのも、邪推されて困ったことになるんだよ」
「……ええっと、それはつまり、ノアと積極的に仲良くなるのは良くないということですか?」
「私の立場だとそうだね。あまり仲良くし過ぎると大四公爵家や他の貴族達に誤解されかねない」

 仲良くないのかという問いかけを上手くかわされてしまっている。
 あまり深く聞かない方がいいのかもしれない。王族とゾイデック家の関係を、私はよく理解出来ていないのだろう。
 そもそも、私は政治的な意味でのゾイデック辺境伯を知らない。ノア個人と、ゾイデックの置かれている特殊な状況しか、判断材料はない。

 ……レオン兄様は、何もしない方がいいと言っていた。父王様がマフィアを粛清させないのも、事を荒立てるからだと。なのに、ノアにはどうにかすると口にしていた。だらりと額から汗が落ちる。
 どうして、だろう。
 寒い。空虚な穴が、部屋のどこかにあいていて、そこから風が吹いているみたいだ。

「そうなのですね。……ところでレオン兄様、お加減はいかがですか」
「可もなく不可もなくと言いたいところだが……。案外、気分は悪くないよ」

 話をあからさまに変えた私に、レオン兄様は乗ってくれた。あのまま、疾病対策について話すのも、ノアのことについて話すのも良くない気がした。

「カルディアが来てくれたおかげかもしれない。顔色が良くなったと先程言われたばかりだ」
「そ、そうなのですか? お役に立てているならば、光栄です」
「こんなにカルディアと一緒にいるのは本当に久しぶりだからね」

 私は一時期、レオン兄様に預けられていた時期がある。前後の記憶は曖昧だが、肋骨か、足の骨かを折って発熱していた。そのとき熱心に看病して下さった。感謝しても、しきれないぐらいだ。

「あんなに小さい子がこんなに大きくなるだなんてなあ。しかも、もう結婚すると。改めて、時の流れは速い」
「レオン兄様、なんだか少し恥ずかしいです」

 目を細められて、ゆっくりと髪に手が乗せられる。
 髪を撫でられた。くすぐったい。

「そうだ、お前に頼みたいことがあるのだけど」
「頼みたいこと、ですか?」
「そうだ」

 そう言いながら、レオン兄様は懐から封筒を取り出して差し出して来た。

「お前も気にしていたマジョリカから、お茶会への招待状だ」
「義姉様からですか……?」

 中身を改めると、確かにマジョリカ義姉様からの招待状だった。早朝、お茶会を開催するので参加して欲しいと書かれている。

「よければ参加してやって欲しいが無理にとは言わない。突然、明日の早朝と言われても戸惑うだろうしな」
「いえ、レオン兄様がよろしければ参加してみたいです。義姉様にも、久しぶりにご挨拶したいですし」
「そうか、よかった。ならば遣いを出しておこう。もう夜も深い。少し仮眠を取った方がいいだろうね。護衛のどちらかにドレスを取って来て貰っては?」

 そうですねと相槌をうつと、また頭を撫でられた。
 兄様は撫でるのがお好きなのだろうか。
 レオン兄様に看病して貰ったときのことを思い出す。恐々として乗せられた手の感触を。

「そういえば、レオン兄様が昔、撫でるのが慣れていないから上手く出来ているかとおっしゃっていましたね」
「こら、笑い事ではないぞ。仕方がないだろう?  されたことがないのだから。されたことがないものをやるというのは勇気がいることなんだよ。ほめて欲しいものだが。……それとも、気持ちが悪かったか?」

 瞳が不安げに揺れる。笑い飛ばすように否定する。


「いえ、とても気持ちがいいです」
「そうか、ならばよかった」

 見つめ合って、笑みが溢れた。
 とても気分がいい。レオン兄様は魔法の手を持っている。
 レオン兄様は、私が寝付くまで頭を撫で続けてくれた。とろりとした睡魔がやってくる。


 再び目を覚ましたときには、レオン兄様はいなかった。かわりにサリーがいて、目覚めの紅茶だと言って淹れてくれた。イルが呼んだらしい。ドレスも持ってきてくれた。
 喉がからからに乾いていて、毒見の済んだそれを飲み干す。いきなり飲み物を流し込んだからだろう。びりりと痺れるような不快感があった。
 外は薄明かりがさしている。もうすぐ日の出なのだろう。
 もう一眠りしようかと寝台に戻ろうとした。
 後ろから、サリーに止められる。彼女はにこにこと笑って、こう言った。

「カルディア姫、まずは湯浴びからです!」

 ん? と首を傾げる。湯浴び?

 サリーにうながされるまま、大浴場へ。つけ毛を外して、花になった髪のまま湯船につかる。
 一緒にいるのはサリーだけだ。湯船に花びらを投げ入れたり、薬草をいれたり忙しそうにしている。
 十分つかったあとにあがると息をつく暇もなく、香油を肌に塗られる。
 サリーは驚くほど熱心だった。カルディア姫は本当に花の妖精みたいですねとうっとりしながらも手は止めない。
 つけ毛は宝石が散りばめられているものに変わっていた。それを頭から生えている花と綺麗に合体させていく。
 恐るべき速さだった。まるで職人の技のように隙がない。
 その後もドレスを着てコルセットで腰を締めたり、頭の上にティアラを乗せたり、髪の毛を固めたり、香水を吹きかけられたり、いつもはやらないような爪の手入れなんかもされた。
 完成した時、鏡に映った自分を一瞬誰だか分からなかった。それぐらい見違えた。
 ギスランの瞳の色のドレス。デコルテなので、胸元をかなり晒している。その空白を埋めるように大ぶりの首飾りを飾られた。
 銀色の細やかなティアラ。つけ毛の宝石はダイアモンドとパールで、髪と花と合わせるとそれだけで華やかになった。
 サリーはとても満足そうで、絵師を呼ぶべきだ! とイルに絡んでいる。それを見て、リュウがうわあと引いていた。

「ギスラン・ロイスターの剣奴って変な奴ばっかりなの?」

 明らかにむっとした二人を見て隠れて笑う。


 お茶会は、王宮の庭園で行われた。
 わざわざ清族を呼んだのか、暑さは全く感じなかった。侍女達が準備に忙しそうにしているのを横目に、目的地までゆっくりと歩く。
 イルとリュウは留守番させている。
 義姉様に会うというのに、護衛を連れて行ったら物々しすぎる。勝手についてきているかもしれないが、少なくとも見える場所にいるのはサリーだけだ。

 私以外に、お茶会に呼ばれた人間はまだいないようだった。それもそうだ。普通お茶会は昼過ぎや夕方頃に行われる。こんな早朝から行われること自体が異例だ。
 お茶会の席には先に一人腰掛けていた。
 侍女達にお茶を注がれて、にこやかに微笑んで口をつけている。
 ラズベリー色の長い髪を一つ結びに垂らしていた。服は燕尾服で、手袋をはめている。まるで夜会に訪れた貴公子のようだった。
 顔には化粧では隠しきれないほど大きな痣がある。
 こちらに気がついた彼女は、にこりと微笑んだ。

「カルディア、よく来てくれたね。こちらにおいでよ。もうはじめてしまおう」

 私は狼狽しながら、言葉に従う。
 マジョリカ義姉様は、どうしてか男装をしてお茶会を開いていた。



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