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第三章 嫌われた王子様と呪われた乞食
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「――夫に会いたい」
「夫?」
「クロード。私の夫なの」
「…………階級は?」
「王族」
分かり切ったことをどうして聞くのだろう。カリオストロは表情を硬くして私を見つめた。
「お前の夫は、貧民から王族になったりしていないか」
「何を言っているの。そんなのできるわけないでしょう」
そう言いながら、フィガロのことを思い浮かべた。彼は娼婦の子とされていたが、正しくは私の異父兄妹だった。
この男は、フィガロが姿を変えたものではなかっただろうか。ぐにゃりと、粘土のように姿を変えたのではなかったか。
ぞくりと背筋が凍るような感覚がした。フィガロ兄様はどうなったのだろう。こいつが兄様に擬態していただけならばいい。けれど、そうではなかったら?
最悪の事態が沢山あって、もう考えるのが嫌になっていた。誰も彼も目の前で死に過ぎて、悲しいとか苦しいという感情が消えていく。
考えることを放棄するために、唇を動かす。
「それともお前の知っている私はそんな男を夫にしたと?」
「……いや。お前の言う通りだよ、カルディア。どんなお前にも、お前に王族以外の男は似合わない」
カリオストロが歩くたび、地面で動き回る鼠が焼け焦げていく。
鼠達は、自分の肉が焼け焦げているのにそれを自分の肉だと認識していないのか、腹に頭を突っ込んで齧っているようだった。吐き気をこらえながら、カリオストロの背中を追い掛ける。
「……そういうお前の階級は?」
だいたいの人間は仕草や身に着けているもので、階級が分かる。けれど、カリオストロはよく分からなかった。大魔術師だと言っていたし、清族だと思ったが、それにしては仕草が粗野だ。けれど、たまにはっとするほど美しい身動きをする。洗練された、教育を受けたもののそれになるのだ。
「貴族だ。一応な」
「一応?」
「母様は、弱小貴族の七女。王妃の乳母をするにはもってこいってことで、王宮に詰めていた。だからか、使用人気質が抜け切れてない。俺も、自分が貴族を服を着て舞踏会に参加したときは違和感があったぐらいだよ」
「それにしては私に気安いわね。乳兄妹なんていないからよくわからないけれど、幼馴染より気安いものなの」
私の幼馴染は――ギスランは、私に対しても慇懃に接していた。たまに無礼だったけれど。
あいつは私に敬語で話ていた。そう、たしか……。
思い出そうとして、あいつの声が分からず、眉間に皺を寄せる。あいつはどんな声をしていただろう。聞き心地がいい声だったことしかもう思い出せなくなっている。それは、そうだ。もう死んで時が経ち過ぎている。あいつの美しい紫の瞳。光にあたるときらきらと輝く銀髪も、どこか褪せていた。
「気安いか? ……幼馴染ってほどじゃない。お前には、ルコルスがいたから」
「さっきもその名前が出て来たわね。ルコルス。ルコルス家の男が幼馴染ということ?」
「ルコルス家? なんだそれ。そんな地名あったか」
ん? もしかして、人の名前なのか?
「ルコルスという男なの」
「ああ。お山の山羊の坊ちゃん。カロナールのルコルスだ。お前の幼馴染。爵位を持ったお貴族」
「山羊……。カロナール?」
ライドル王国には三つの大きな山がある。どれも、人が住むには不向きな場所でほとんど人が住んでいない。そのため一帯は領地名ではなく山の名前で呼ばれている。近くの領主達が山火事などが起こったら協力して対処する。
三つの山の一つがカロナールという山だったはずだ。
登ったことがないが、その山の壮麗さは詩でも歌われるほどだった。
「山羊は、賢い。司法を司っていた。それでいて、山羊は情深い。お前も、ルコルスのことが好きだった。あいつが裁判長をする法廷をたまに観に行っていた」
何だかとてもおかしな話だった。山羊が裁判を取り仕切るなんて。
カリオストロがいう山羊が本当に山羊を指しているのだろうということは、鼠達からも明らかだった。この男がいた場所では、喋る鼠や山羊が普通だったのだろう。こいつが、首を落とされても何ともないように。
「――アハト?」
急にカリオストロは大声を上げた。
視線を向けると、扉の前に何者かが番をするように寄り掛かっていた。よく見てみるとそれは犬だった。体は人間のようなのに、顔は犬だ。
彼は手に持った剣を懐に抱え込みながら視線をカリオストロに向けた。
「やはり、アハトだ! こんなところで何をしてるんだ。鼠に食われたのか? 血が出でいる。俺が治してやろうか」
「いらない」
「どうして。痛いだろ」
「いたくない」
子供のように首を振って、その犬は小さく唸る。
「ルコルスが、おくすり、もってくる」
「あいつ、ここにいたのか? あの馬鹿、戦えもしないくせに」
「カリオストロ、すぐにルコルス、けんかする。ボク、けんか、きらい」
「喧嘩じゃないけど……」
そう言いながら、カリオストロは毛の生えた腕を掴んだ。どんよりとした深い海のような色をした細い毛の集まりだった。掴んだところには赤い斑点のような血がついていた。
「齧られたのか」
「かじられた、けど、かじりかえしてやった」
「そうか。その剣、抜いてないよな?」
「ぬいてない。この剣は、もうぬけない」
犬の黒々とした瞳が、私へとむけられる。
ぴんと、耳が立って、歓迎を表すように尻尾が揺れた。
「ひめさまだ」
「……そう。カルディアだ。ところでお前、こんなところで何してるんだ」
こんなところと言いながら、カリオストロは周りに散らばった鼠の死骸を焼いていく。まるでそうすることで弔うようだと思った。燃え盛る火の中でかすかな苦痛を示すようにきぃと音が聞こえている。けれど、すぐにその音も聞こえなくなる。
「ひめさまのにおい、していたから、守ってた。ひめさまを、守る。ボクの、役目」
「におい? こいつのか」
「そう。花のにおいが、した。でも、ちがったみたい」
へえ、と言いながら、痛くないかと腕を触っている。でもやはり犬はいたくないと答えるだけだ。
「中に誰がいるか、確認していないのか」
「するひつよう、ない。ひめさまの、におい。ボクが、守る」
「守るったって、中から外に出てこられたらどうしようもないだろ。お前はこんなに噛まれてるんだし。……というか、お前何かと戦ったのか? 首に、血のあと……が」
そう言いながら、カリオストロは何かに気がついたように口元を覆った。
「ねずみと、たたかった」
「……いや、いい。忘れろ。中にいる奴は外に出ようとしなかったのか。食われたやつらの死体がある。酷い悲鳴がしていただろうに」
「なかった。なか、から血の、においがしてた。きっと、うごけない。だから、へや、でない」
「血の匂いがするのか?」
さっとカリオストロが私を見やった。
そして、扉に張り付く鼠どもを退ける。
応接間とかかれていた。――ここは、謁見室の近くにある、それなりに大きな場所だ。クロードが宰相に連れられてここに入っていてもおかしくはない。
さあと顔から血の気がひいた。さっきこの犬は何と言った? 血の匂い?
「どけ、ここを開ける。俺らが確認しておく、お前はここでルコルスを待てよ」
「だめ。もう、からだ、もたない。開けたら、くずれる」
「……でも、ここはあけなきゃならない。なかの奴は生きてるかもしれないんだ」
「そう」
ならば、いいよと犬はわうわう吠えて呟いた。
「連れていかないの。座っていないといけないほど、怪我が酷いの?」
「連れていけない。こいつ、ここから動けないんだ。ここを開けば体が崩れる。ギロチンで斬られた首をただ、のせてるだけで、ここにいたんだ」
「――は?」
何を言っているのかと言おうとしたとき、犬の首が、ずれた。剣の柄を使って器用に戻してみせたけれど、すぐにズレてしまう。
息をつめると、犬が私を見上げた。
「おかえりなさい、ひめさま」
「おかえりって……」
目を細めて、笑うように口を開く。
「まってた。ずっと……。ずっと。くびがおちるまで」
カリオストロは目を瞑りながら、小さく謝罪の言葉を口にしながら扉を開いた。ころりと、首が落ちる。
「いってらっしゃい」
犬はそのまま床に体ごと崩れ落ちた。怯えて、近づかないようにしていた鼠達がわらわらと集まってくる。
ねえとカリオストロに声をかけた。犬が。食われている。どうにか出来ないのかと。でもカリオストロは振り返らずに扉を閉めてしまった。
「夫?」
「クロード。私の夫なの」
「…………階級は?」
「王族」
分かり切ったことをどうして聞くのだろう。カリオストロは表情を硬くして私を見つめた。
「お前の夫は、貧民から王族になったりしていないか」
「何を言っているの。そんなのできるわけないでしょう」
そう言いながら、フィガロのことを思い浮かべた。彼は娼婦の子とされていたが、正しくは私の異父兄妹だった。
この男は、フィガロが姿を変えたものではなかっただろうか。ぐにゃりと、粘土のように姿を変えたのではなかったか。
ぞくりと背筋が凍るような感覚がした。フィガロ兄様はどうなったのだろう。こいつが兄様に擬態していただけならばいい。けれど、そうではなかったら?
最悪の事態が沢山あって、もう考えるのが嫌になっていた。誰も彼も目の前で死に過ぎて、悲しいとか苦しいという感情が消えていく。
考えることを放棄するために、唇を動かす。
「それともお前の知っている私はそんな男を夫にしたと?」
「……いや。お前の言う通りだよ、カルディア。どんなお前にも、お前に王族以外の男は似合わない」
カリオストロが歩くたび、地面で動き回る鼠が焼け焦げていく。
鼠達は、自分の肉が焼け焦げているのにそれを自分の肉だと認識していないのか、腹に頭を突っ込んで齧っているようだった。吐き気をこらえながら、カリオストロの背中を追い掛ける。
「……そういうお前の階級は?」
だいたいの人間は仕草や身に着けているもので、階級が分かる。けれど、カリオストロはよく分からなかった。大魔術師だと言っていたし、清族だと思ったが、それにしては仕草が粗野だ。けれど、たまにはっとするほど美しい身動きをする。洗練された、教育を受けたもののそれになるのだ。
「貴族だ。一応な」
「一応?」
「母様は、弱小貴族の七女。王妃の乳母をするにはもってこいってことで、王宮に詰めていた。だからか、使用人気質が抜け切れてない。俺も、自分が貴族を服を着て舞踏会に参加したときは違和感があったぐらいだよ」
「それにしては私に気安いわね。乳兄妹なんていないからよくわからないけれど、幼馴染より気安いものなの」
私の幼馴染は――ギスランは、私に対しても慇懃に接していた。たまに無礼だったけれど。
あいつは私に敬語で話ていた。そう、たしか……。
思い出そうとして、あいつの声が分からず、眉間に皺を寄せる。あいつはどんな声をしていただろう。聞き心地がいい声だったことしかもう思い出せなくなっている。それは、そうだ。もう死んで時が経ち過ぎている。あいつの美しい紫の瞳。光にあたるときらきらと輝く銀髪も、どこか褪せていた。
「気安いか? ……幼馴染ってほどじゃない。お前には、ルコルスがいたから」
「さっきもその名前が出て来たわね。ルコルス。ルコルス家の男が幼馴染ということ?」
「ルコルス家? なんだそれ。そんな地名あったか」
ん? もしかして、人の名前なのか?
「ルコルスという男なの」
「ああ。お山の山羊の坊ちゃん。カロナールのルコルスだ。お前の幼馴染。爵位を持ったお貴族」
「山羊……。カロナール?」
ライドル王国には三つの大きな山がある。どれも、人が住むには不向きな場所でほとんど人が住んでいない。そのため一帯は領地名ではなく山の名前で呼ばれている。近くの領主達が山火事などが起こったら協力して対処する。
三つの山の一つがカロナールという山だったはずだ。
登ったことがないが、その山の壮麗さは詩でも歌われるほどだった。
「山羊は、賢い。司法を司っていた。それでいて、山羊は情深い。お前も、ルコルスのことが好きだった。あいつが裁判長をする法廷をたまに観に行っていた」
何だかとてもおかしな話だった。山羊が裁判を取り仕切るなんて。
カリオストロがいう山羊が本当に山羊を指しているのだろうということは、鼠達からも明らかだった。この男がいた場所では、喋る鼠や山羊が普通だったのだろう。こいつが、首を落とされても何ともないように。
「――アハト?」
急にカリオストロは大声を上げた。
視線を向けると、扉の前に何者かが番をするように寄り掛かっていた。よく見てみるとそれは犬だった。体は人間のようなのに、顔は犬だ。
彼は手に持った剣を懐に抱え込みながら視線をカリオストロに向けた。
「やはり、アハトだ! こんなところで何をしてるんだ。鼠に食われたのか? 血が出でいる。俺が治してやろうか」
「いらない」
「どうして。痛いだろ」
「いたくない」
子供のように首を振って、その犬は小さく唸る。
「ルコルスが、おくすり、もってくる」
「あいつ、ここにいたのか? あの馬鹿、戦えもしないくせに」
「カリオストロ、すぐにルコルス、けんかする。ボク、けんか、きらい」
「喧嘩じゃないけど……」
そう言いながら、カリオストロは毛の生えた腕を掴んだ。どんよりとした深い海のような色をした細い毛の集まりだった。掴んだところには赤い斑点のような血がついていた。
「齧られたのか」
「かじられた、けど、かじりかえしてやった」
「そうか。その剣、抜いてないよな?」
「ぬいてない。この剣は、もうぬけない」
犬の黒々とした瞳が、私へとむけられる。
ぴんと、耳が立って、歓迎を表すように尻尾が揺れた。
「ひめさまだ」
「……そう。カルディアだ。ところでお前、こんなところで何してるんだ」
こんなところと言いながら、カリオストロは周りに散らばった鼠の死骸を焼いていく。まるでそうすることで弔うようだと思った。燃え盛る火の中でかすかな苦痛を示すようにきぃと音が聞こえている。けれど、すぐにその音も聞こえなくなる。
「ひめさまのにおい、していたから、守ってた。ひめさまを、守る。ボクの、役目」
「におい? こいつのか」
「そう。花のにおいが、した。でも、ちがったみたい」
へえ、と言いながら、痛くないかと腕を触っている。でもやはり犬はいたくないと答えるだけだ。
「中に誰がいるか、確認していないのか」
「するひつよう、ない。ひめさまの、におい。ボクが、守る」
「守るったって、中から外に出てこられたらどうしようもないだろ。お前はこんなに噛まれてるんだし。……というか、お前何かと戦ったのか? 首に、血のあと……が」
そう言いながら、カリオストロは何かに気がついたように口元を覆った。
「ねずみと、たたかった」
「……いや、いい。忘れろ。中にいる奴は外に出ようとしなかったのか。食われたやつらの死体がある。酷い悲鳴がしていただろうに」
「なかった。なか、から血の、においがしてた。きっと、うごけない。だから、へや、でない」
「血の匂いがするのか?」
さっとカリオストロが私を見やった。
そして、扉に張り付く鼠どもを退ける。
応接間とかかれていた。――ここは、謁見室の近くにある、それなりに大きな場所だ。クロードが宰相に連れられてここに入っていてもおかしくはない。
さあと顔から血の気がひいた。さっきこの犬は何と言った? 血の匂い?
「どけ、ここを開ける。俺らが確認しておく、お前はここでルコルスを待てよ」
「だめ。もう、からだ、もたない。開けたら、くずれる」
「……でも、ここはあけなきゃならない。なかの奴は生きてるかもしれないんだ」
「そう」
ならば、いいよと犬はわうわう吠えて呟いた。
「連れていかないの。座っていないといけないほど、怪我が酷いの?」
「連れていけない。こいつ、ここから動けないんだ。ここを開けば体が崩れる。ギロチンで斬られた首をただ、のせてるだけで、ここにいたんだ」
「――は?」
何を言っているのかと言おうとしたとき、犬の首が、ずれた。剣の柄を使って器用に戻してみせたけれど、すぐにズレてしまう。
息をつめると、犬が私を見上げた。
「おかえりなさい、ひめさま」
「おかえりって……」
目を細めて、笑うように口を開く。
「まってた。ずっと……。ずっと。くびがおちるまで」
カリオストロは目を瞑りながら、小さく謝罪の言葉を口にしながら扉を開いた。ころりと、首が落ちる。
「いってらっしゃい」
犬はそのまま床に体ごと崩れ落ちた。怯えて、近づかないようにしていた鼠達がわらわらと集まってくる。
ねえとカリオストロに声をかけた。犬が。食われている。どうにか出来ないのかと。でもカリオストロは振り返らずに扉を閉めてしまった。
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