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夏目

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「いやあ、凄い風っすね」

 王都の郊外にある未開発地帯に足を踏み入れたカドックとジュディは仲良く並んで歩いた。
 カドックの言う通り、風が冷たい。
 火照るような暑さのなかを一陣の風が吹き抜けていく。汗がひき、肌寒さを感じるほどだ。
 馬車で揺すられ、腰が痛い。
 腰に手をあて、カドックに先導されながら歩く。

「どうしてこんなところに?」

 月夜の夜とはいえ、街灯もない寂れた場所だ。夜目が利かないジュディにとっては末恐ろしいところだった。
 とっさにカドックの手を握りしめたくなる。
 さっきから、道端で寝ている人達がいる。
 王都の景観を損なわぬようにと王が浮浪者を取り締まる法律を作った。だから、王都から浮浪者達は消えた。
 警邏が皆、救貧院に放り込んでしまうからだ。
 だから、こんな風に道端に人がいる風景を、ジュディは初めて見た。

「ここって、開発途中に資金難で放置された場所なんですよ。本来ならば、王太子様の名前を冠した威厳ある区画になる予定だったとか」
「どうして資金難に?」

 王族とはイコール、この国で一番財を持っているもののことだ。ジュディは少なくともそう教えられてきた。

「王太子、凄い方らしいですからね。悪評ばかり王都では耳にしましたよ。お嬢は聞いたことはないっすか?」
「……女の敵とは聞いたことあるような。根も葉もない噂でしょう? この間お会いしたときはとても紳士的な方だったもの」

 ジュディは人付き合いが下手だが、腐ってもルクセンブルク公爵と縁がある家柄だ。婚約者であるカインとアベルの二人もいるため、王族と顔を合わせる機会も少なくない。

「へえ……それはまた皮の面が厚いというかなんというか」
「もう、カドック! ただでさえ、王子は王族というだけで好奇の目に晒されているのよ。悪評は妬みに違いないわ」

 ジュディを見るカドックの目が生温い。また騙されてという声が漏れ出てくるようだった。
 気まずさを覚えて視線を巡らせる。美しく、綺麗な夜空がここからは見えた。
 光が少ないからだろうか。王都の街並みを背にして、星々を見上げる。

「ねえ、お嬢。ここから見る星空は綺麗でしょう?」
「うん、とても綺麗。王都にこんな場所があったんだって驚いてるの」
「そうですよねえ……」

 カドックが星を掴む真似をする。
 ジュディはならうように空に手を高々と上げた。星は無数にあって、けれどどれも届かない。

「でもお嬢、少し地上に目を向けて見てくださいよ」

 カドックの手がゆっくりと降りてくる。
 ジュディは、導かれるようにカドックの男らしい手を追った。半壊した家のなかでぼんやりと灯りがついていた。
 こんなところに住んでいるのかと不思議に思ったとき、ジュディは小さく聞こえる甘い喘ぎ声をきいた。
 動揺して、呻き声を上げそうになった。
 すぐそばで、淫らな行いが繰り広げられている!
 息が出来ないほど体が熱い。
 男の吐息が、女の熱情が、濡れた人の肌がぶつかり合う音が、今にもジュディに襲いかかってくるように感じられてならなかった。

「カドックっ……」

 不思議な心境だった。
 ジュディは感じたことがない大人のふれあい。官能の世界。
 それが、声の届くところで行われている。背筋がぞわぞわと甘いしびれを放つ。
 焦燥と嫌悪が混じった痛みのような感情が溢れてくる。
 胸が苦しくて、カドックの服を掴んだ。

「怖いところでしょ、ここ」
「な、なんで、こんなところに連れてきたの?」
「やだなあ、星が綺麗だからですよ。でも、こういうのも多いんですよ。お嬢は一人で来ちゃ駄目ですよ」
「カドックと一緒じゃないと来ないから……!」

 カドックはジュディを見下ろした。睫毛に覆われたツリ目気味な眼差しが甘い熱を放っている。
 カドックの手首に指先が触れた。すると、腕を掴んできた。まるで触れたお返しだというように。温かな体温がドレス越しからも感じられた。
 このような触れ合いはいけないことなのだろうか。幼い頃からずっと一緒にいたが、もうカドックはすっかり大人で、身長もジュディを軽く越してしまっている。
 男だ、と意識すると、ぽおっと頬が赤らんでくる。
 猥雑な行為を目撃してから体の火照りがあった。頬と体の熱が混ざり合い、頭が熱くてたまらない。
 カドックはくすりと唇の端を諧謔らしく歪ませると、唇を顔に寄せてきた。

「本当に、俺とだけですか? カイン様やアベル様とは来ない?」
「来ると思うの?! こんなところ、二人とは来ないよ」
「ならいいんですけど。ほら、お嬢。今日は二人にいろいろ言われてたから。……どう思いました?」

 カドックはやっと核心を突いてきた。ほっとするが、それと同時にどう答えていいものかと戸惑いが芽生える。

「カドックはどう思ったの?」

 狡い聞き方だった。カドックは言葉を選ぶように虚空に視線を向けた。至近距離なのに、視線が交わらないのがおかしな気分だった。

「まあ、妥当だなとは思いましたよ、俺としては。お嬢だって、損得で動くのが貴族だって知っていたでしょう? マリアナ嬢は、貴族だったってことです」
「でも、……。ううん。そう、なのかもしれない。でも、まだマリアナに確認を取っていないから」
「まだお付き合いするつもりですか?」
「だって、まだマリアナに確認を取ってないもん。もしかしたら、最初は損得感情があったのかもしれない。けど、今は友情を感じてくれているかも」

 口に出しながらも、マリアナとは前のような関係ではいられないだろうと確信していた。
 ジュディは盲目的なまでにマリアナを信じていた。親友だと思っていた。だが、一度の疑念が、杭のようにはまり、友情がひび割れ始めた。
 割れてしまったものは元には戻せない。戻そうとしても、繋ぎ目からやがて疑心が溢れ始める。

「そうですか。マリアナ嬢のことはそうするとして、カイン様とアベル様はどうします? また今まで通りに接しますか?」
「それは……」

 悩みどころだった。マリアナへの失望とは裏腹に、二人に対する信頼はどうしてか膨れたように思えた。
 大切な秘密を打ち明けてくれたという自負がそう思わせるのか、それとも二人の真摯な態度が、そしてマリアナに対する失望が相乗的な効果を与えたからそうなったのかは分からない。
 ただ、自分でも不思議に思うほど二人への疑念は晴れていて、元のように接しても構わないのではないかと思わせるのだ。

「どうなのかなって、思っているの。あまりに変わり身が早いと、虫が良すぎるんじゃないのかって」
「でもお二人は詳しく教えて下さったとは思いますよ。それに、誠意が見えた」
「そう、よね。私もそう思っていたの」
「俺もそう思います。でも、二人の正体は危険ですね」
「危険、なのかな」

 カドックはゆっくり頷いた。唇が触れ合いそうになる。どきどきと胸が高鳴った。さっきから、ジュディはどうしてしまったのだろう。

「ええ、他の貴族に目をつけられると厄介な具合には。それに、この頃は、共産主義なんていうものが語られ初めていますからね。無政府主義を標榜する革命家気取りの連中も多い」
「……共産主義?」

 聞きなれない言葉を聞き返す。
 政治の話なのだということは辛うじて分かるが、意味までは理解できなかった。

「あー。貴族を滅ぼすぞーって勢い付いている奴らのことです」
「そんな人達がいるの?」
「いるんですよ、困ったことに。カイン様達の行為ってそういう異端分子を警戒、監視してるんじゃないかって思うんですよねえ。貴族といっても戦役で勝ち取ったり、金で買ったり、高貴さなんて知りもしない貴族も増えていますし。そういった奴らに限って、すぐに位に溺れて、遊び呆けて金を使い切って没落しちゃいますしね」
「……カドックは、よく知ってるんだね」

 滑らかに動いていた唇が動きを止める。一度、唇を湿らせると、蠱惑げに口の端が緩む。

「ええ、知ってるんです。……そういったら、お嬢はどう思います?」

 ジュディは勿体ぶるように口を閉ざした。
 答えは決まっているが、素直に打ち明けるのは恥ずかしい。
 昔から、カドックが頭が良いのは知っていた。本を読むのだって、ジュディより何倍も得意だ。どうして隠そうとするのか、昔から疑問だった。トロくて、物分かりの悪い人の真似をする理由が分からなかったのだ。
 でも、カドックがそうやって装うことに少しだけ喜びを見出していることも事実だった。
 自分しか知らない真実という魅惑的な環境が、ジュディを酩酊させた。
 カドックとて、ジュディが気がついていると知っていたはずだ。

「私は、政治は詳しくないの。詳しくなり過ぎてもいけないと教えられているわ。政は男のもの。女は恋や服のこと、あるいはピアノや手芸に勤しみなさいって」

 母が教えてくれた処世術が間違っているとは思えない。
 政に興味はない。だって、無知なジュディには何を決めているのかも分からないのだ。
 貴族院と庶民院の違いはかろうじて分かるが、彼らがそこで何を話し合い、決めているのかを知らない。
 そもそも、知っていてどうなるというのだろう。ジュディは女で、選挙権はない。むさ苦しい男達が集まって、好き勝手に言い争う場という印象しかない場所に、何の関心を持てというのだろう。
 そんなことよりも、ドレスを見回り、音楽を聴いてオペラを観た方が楽しいに決まっている。

「カドックは政治に興味があるんでしょう? だったら、詳しいのも無理ないよ。私だって、ドレスの種類ならばいくらでも言えるもの」

 ずるい言い回しだと自分でも自覚していた。
 カドックはその他のこともよく知っている。政治に興味があるというわけでもない。迂回するのは、これまでの二人の関係を、変えるのが恐ろしいからだ。
 カドックに指摘して欲しかった。変えるのは、カドックからがよかった。
 ジュディからでは、駄目だ。カドックはするりと縄を抜けるように誤魔化してしまう。
 祈るように、カドックを見つめる。違うと、一言言って欲しかった。今までの見せてきたカドックは繕っていただけに過ぎないのだと。

「そうですよ! いやあ、お嬢には隠し事は出来ませんね! 俺、少し、政治に興味がありまして。とはいっても所詮、素人なりに、なんですけど」

 カドックは、誤魔化した。安堵と、焦燥が胸の中に溢れてくる。
 まだ、この関係を変えなくていい。そう言われているようだった。
 カドックは貴族になっても、貴族院に相手にされない農夫の息子と言って自分を卑下する。いつもならば憤慨するところなのに、今はまとまらない自分の感情の方を優先してしまう。

 ――こんなに距離だけ近くても、カドックは遠い。

 口づけを交わせる距離にいるというのに、切ない。
 ジュディとカドックには見えない壁がある。その壁の名前を、カドックは身分と名付けたいようだった。

 ――ああ、寂しい。

 綿毛のようにどこかへ飛んで行きたくなる。カドックの体温を感じられないところへ逃げ出して、吐息の熱も浴びなかったことにしてしまいたい。
 女と男の嬌声は、世界の裏側から聴こえてくるようだ。カドックとジュディの世界には、艶やかで上擦った声は存在しない。

 口付けたいと密かな衝動が湧き上がる。
 なぜ、そんな想いが募ったのか、ジュディにも分からない。


 その夜は、しばらく二人で黙りこくったまま一緒に星を眺めた。星が隠れて、雲の隙間から雨が降ってくると、ゆっくりと立ち上がり屋敷に帰る。雨脚はどんどんと強くなり、帰る頃には土砂降りの雨が二人の肩を叩いた。


 ヒューストン陸軍大佐が暗殺された。その悲報をきいたのは、帰って来て一息したところでだった。
 ネグリジェに着替える前だったから、すぐに部屋の外に出て父の姿を見送る。
 目が痒くて重いが顔に笑みを貼り付ける。
 まだ太陽が昇ってすぐなので、朝食の準備だって整ってはいなかった。
 父は報せを受けすぐさま外套を引っ掛け、出て行った。帰ってくる頃には珈琲と軽い軽食が机の上に置かれた。
 熱い珈琲を口に含みながら、父は本当だったと家令にこぼす。
 王子に会いに行った矢先の出来事だという。下手人はその場で自害。
 王宮の門は血の海で、死体がごろごろと転がっていたと一度現場を確認しに行った父は険しい顔をして吐き捨てる。

「旦那様、議会の方は」
「今日は取りやめだ。カドックはいるか。話がしたい」
「かしこまりました。すぐに」

 家令がそう言ってカドックを呼び立てる。
 私の従者なのに、まるで自分のもののように扱う父がひどく憎らしかった。たとえ、雇っているのが、父だとしても、カドックのことを好き勝手にされたくはなかった。
 しばらくすると、身なりを整えたカドックが、父に寄り添うように近付いた。糊のきいたシャツを着込む彼はいつもジュディの側でおどける姿とは違い、真剣な眼差しを抱いていた。
 さっきまで雨にうたれていた癖にと、難癖をつけたくなる。
 父はサンドイッチを口に含みながら、焦ったように尋ねた。

「カドック、どうしたものか。このままでは戦争に傾くぞ。私は誰に阿ればいい?」
「旦那様、落ち着いて下さい。まずは、シュバイニー卿に接触を持たねばなりません。反戦派の敵となるにしろ、味方になるにしろ、シュバイニー領と敵対しては、物流がーー」

 ジュディと母に名前を呼ばれる。
 彼女も寝起きなのだろう。しどけないネグリジェ姿のままだ。乳房の形がはっきりと分かり、侍女の一人が恥ずかしげに目を伏せている。

「さあ、部屋に戻りましょう。大丈夫、どうにかなるわよ。これまでもどうにかなったのだもの」
「でも、お母様……」
「女が政治に詳しくなってはいけないわ」

 ぴしゃりと反論の隙を与えられない。もう言葉はいらないでしょうとばかりに母は部屋に戻っていった。
 ジュディは静かにその場を後にして部屋の扉を閉め、寝台に飛び乗る。
 綺麗な王宮の門は殺戮のあとが残っている。血の臭いが、父からはした。鼻が曲がりそうなくらい嫌な臭いだった。本当にあったことなのだ。
 けれど、ジュディは蚊帳の外にいる。
 時代が動こうとしているかも知れないのに、知らなくていいと目を閉じるしかない。
 馬車の音が聞こえる。ドレスのことを考えなければと耳を塞いだ。

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