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九 望遠の楯
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(真奈さんの好意はどこか過剰なところがあると思っていたけど……まさか本物の恋愛感情だったなんて)
これで真奈さんの激しい反応の原因はわかった。残る問題は、
(梓はどうして、真奈さんの発言にあそこまで動揺したんだ?」
僕と梓は飽くまでも友人だ。なら、真奈さんが僕とつきあう、ということに対して動揺する理由としては、同性同士で交際することに抵抗があるか、あるいは――あるいは?
(いや、同性同士で交際することに抵抗がある、以外の理由なんて梓にあるわけがないんだ。まさか梓に、梓が)
梓が僕に恋愛感情を抱いている、なんてことは、あるはずがない――あぁ、でも、それは、
(ただ僕が――そう思い込んでいたかっただけだったのか?)
梓はいつまでも僕の素晴らしい友達でいてくれる、というのは僕の願望にすぎず、梓も僕と同じように思っていてくれる、というのは、ただの僕の妄想でしかなかったというのだろうか。
トカゲに襲われているわけでもないのに、自分の信じていた世界が足元から揺らいでいく感覚がある。
(あぁ、でも、僕はこの現実と、向き合わなくちゃ)
梓のことを友達と思うのなら、逃げ出してはいけない。逃げ出してしまえばその時点で、僕は梓の友達である資格を失うのだと。僕にも、それはわかる。
これで真奈さんの激しい反応の原因はわかった。残る問題は、
(梓はどうして、真奈さんの発言にあそこまで動揺したんだ?」
僕と梓は飽くまでも友人だ。なら、真奈さんが僕とつきあう、ということに対して動揺する理由としては、同性同士で交際することに抵抗があるか、あるいは――あるいは?
(いや、同性同士で交際することに抵抗がある、以外の理由なんて梓にあるわけがないんだ。まさか梓に、梓が)
梓が僕に恋愛感情を抱いている、なんてことは、あるはずがない――あぁ、でも、それは、
(ただ僕が――そう思い込んでいたかっただけだったのか?)
梓はいつまでも僕の素晴らしい友達でいてくれる、というのは僕の願望にすぎず、梓も僕と同じように思っていてくれる、というのは、ただの僕の妄想でしかなかったというのだろうか。
トカゲに襲われているわけでもないのに、自分の信じていた世界が足元から揺らいでいく感覚がある。
(あぁ、でも、僕はこの現実と、向き合わなくちゃ)
梓のことを友達と思うのなら、逃げ出してはいけない。逃げ出してしまえばその時点で、僕は梓の友達である資格を失うのだと。僕にも、それはわかる。
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