61 / 146
第十二章 あの頃の初恋は今、本当の音色を奏でる。
第六十一回 再会は突然に?
しおりを挟む――OK!
「もちろんOKだよ」と背後から忍び寄る梨花の言葉に、僕は「もちOK!」と、夜更けに舞い込んだメールに返信をした。……と言いながらも、転寝込みで夜は明けた。
正直……梨花の声につられたのはあるけど、
でもそれが、僕の本心だったと思うの。梨花の前では誤魔化しは利かない。僕の双子の姉……一卵性双生児で、僕ら二人で一人だから。何だか、う~む、わかるの、不思議と。
『テレパシー』という言葉は……
そうだね、あまり使いたくはないなあ。僕も、梨花もだけど、科学的に証明できるものを好むから。逆に非科学的なものだと、怖いの。梨花が理科の実験室にある人体模型が苦手なように、……実は、僕も苦手なの。お化け屋敷に入ったら、結構ヤバい。
泣くだけでは済まないかも……なの。
まっ、前置き? は、この辺で、
まあまあまあ、お話を進めていきましょう。梨花の勢い任せか『善は急げ』で会うのは今日、それも午前の九時。……メールの相手はUT、ウルトラ・タロ。でもね、君が思っている以上に、僕にとってはウルトラマン……ウルトラマンのタロウ。――「もう三文字も抜かなくていいんだよ」と、そう言ってあげたい。
その前に、この夜明けを迎えたばかりの今時分に、こんなタイムリーにメールの受け答えをしてくれる太郎君……霧島太郎君は、転寝していた僕よりも寝不足で、眠たいのではないのだろうか? それでも梨花は、そんなことも考えずにこちらの都合ばかりで……
その挙句には、
「男の子はね、女の子に甘えられたいのよ」……なんていう始末。
思えば僕は、すっかり今日、昨日より梨花がお泊りしていたことを忘れていた。そしてすべてを知られる展開にまで至っているのだ。……そう、僕の過去もこれからも。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる