婚約者と別れたら、五年後ヤンデレになって戻ってきてしまった!!

やっぱり好きかも……

トリファンside

フェイに話し始めた。

｢僕の両親が珍しい恋愛結婚なのは知ってる？｣と尋ねた。

｢えぇ…私の親は違うけど、2人とも結婚して絆が芽生えたとは言ってるわね。公爵閣下ご夫妻は、お2人とも貴族、パーティで出会い、お互いに一目惚れしたのでしょ？｣と私は言った。

｢ああ、だから僕も恋愛結婚が良いと思って探していたんだ｣と言い

｢そして、フェイ…君を見つけた。フェイと会った瞬間、何かが弾けたと思った。｣

フェイには言えないが
同時に、こんな可愛い子を誰かの目に触れさせられないとも思ったけど……

フェイは黙った。

次に出てきた言葉は

｢出会った瞬間……？｣と聞いてきた。

｢ああ、そうだよ。ファルに連絡事項を伝えるために走ってきたあの日からずっとフェイキミだけを見てきた。｣と俺は言った。

フェイは

｢…………リファン……私のことを好きに両想いになってくれてありがとう！……でも！｣と言うと

｢再婚約の件は、まだ考えさせて欲しい。｣と懇願された。

そ、そんな可愛い顔で、しかも上目遣いでお願いされたら……

｢うん……わかった。いつでも待つよ!!｣としか言えないーーーーーーー!!

これからジュアシン侯爵家に連れて行くの嫌だな……カルケア、絶対いるだろうし……

とか1人で考え込んでいると

目の前に先日の雨で溜まっていた水溜まりと、そこの上を通ろうとする馬車が目に入って咄嗟に

｢危ない！｣とフェイを抱き締め庇っていた。

バッシャーン❕❕❕

俺は冷たい水を身体中に浴びた。

ガタゴトガタゴト…

馬車の音が遠ざかって行く。

｢フェイ大丈夫？｣と俺が聞くと

｢ええ、リファンこそ大丈夫？私を庇って結構濡れてしまったよね……｣とフェイが答えた。

｢大丈夫だよ、変えればいいだけだし(  ` -´ )b｣と笑って言った。

｢リファン…………♡｣とフェイが照れたように顔を真っ赤にさせて

｢ありがとう……(*^^*)｣と言った。

｢でも、なにかお礼しなきゃ！何がいいかな？｣とフェイは聞いてきた。

俺は考えた。今のフェイとの関係性でできることと言えば……服選んで欲しいな……

｢お金は僕が出すのけれど……フェイに僕の服を見繕って欲しい！｣と俺は決心してお願いを言ってみた。

フェイは、その真ん丸の目をキョトンとさせて

｢そんなことでいいの？｣と聞いてきた。

｢うん！フェイに選んでもらった服を着たいなって思ったから！｣と俺は返した。

それに、服を選ぶのって夫婦みたいだし//////

｢わかったわ！今度の仕事が休みの日でもいいかな？｣とフェイ。

｢ああ、大丈夫だよ！｣と俺。

ｰジュアシン侯爵邸に着いたｰ

｢じゃあ送ってくれてありがとう、リファン！｣とフェイ。

｢また次の休みに、フェイ♡！｣と俺が返して、フェイは中に入っていった。