フツメンを選んだ筈ですが。

イセヤ レキ

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第二章 カップル(ABC)編

21

「良ちゃん、お待たせ。お風呂どうぞ」
「ここのホテルのお風呂どうだった?ゆっくり出来た?」
「うん。広くて最高でした」
私は満面の笑みを浮かべる。「良かった」と言いながら私と入れ替わりで良ちゃんがお風呂に入り、私はその間に髪を乾かした。そして良ちゃんを待っている間、ガラス張りの窓に近付き、宝石箱のような外の景色を眺める。クリスマスシーズンだからか、街灯の灯りだけではなく街道に沿って植林された並木がイルミネーションでデコレーションされているのが上から見てもわかる。
店の灯りも、道の灯りも、飾り付けられた灯りも……誰かの手によって、その一つ一つが設置されたり点灯されたりするのだ。彼らが意識して付けた灯りの空間を飛び越えて、それらの集合体をこんな場所から覗き込んでいることに若干の不思議さを感じながらスマホで写真を撮っていると、良ちゃんが出てきて「何か飲む?」と冷蔵庫を開けながら聞いてきた。
「良ちゃん、ホテルの飲み物って凄い高いんだよ」
高いから、私や母がホテルに泊まるときはいつも飲み物は持ち込みだ。
「そうだね、知ってる。でも今日は特別だし……」
もう特別は十分な気がする。これ以上良ちゃんのお財布に負担はかけられないと考えた私は提案した。
「冬だし、何かお茶入れて飲もうか」
部屋の中のテーブルの上には高そうなお茶菓子が並んでいて、その横には様々な種類のティーバッグが備え付けられていた。
二人でどのティーバッグにするかを選んで、お湯を注ぐ。お互いに何も話さず静かな時間が経過したけど、相手が良ちゃんというだけでその時間も空間も心地よかった。出来上がったお茶をふぅふぅ冷ましながら、そのままバイト先の先輩の話や年末年始の予定の話を日付が変わるまで少しして。
「そろそろ寝ようか」
「うん」
私達は、漸くベッドに潜った。家具やでも見たことのない厚みのあるベッドのスプリングが私達の身体を抜群の安定感で受け止め、サラリとしたリネンの触り心地に包まれる。毎日こんなベッドで寝起き出来たら最高だろうな、と思いつつ大きく息を吸い込んだ時、私は横に寝た良ちゃんに抱き締められていた。
「良ちゃん……」
「キララ……好きだよ、愛してる」
私達はお互い向き合ったまま、口付けを交わす。軽いリップ音が何度も響いて、それはいつしか重たい粘着質な音へと変化していった。
「ん、……ふ、ぅ……」
舌が絡み合い、くちゃ、という卑猥な音が耳を震わす。私はその音に脳を引っ掻き回され、足をもじもじと擦り合わせた。
その様子に気付いた良ちゃんの手が何度か太腿を撫でると、するりと真っ直ぐに下半身の割れ目をなぞった。
「……気持ちいい?」
私は良ちゃんの胸におでこをつけたまま、頷く。ちょっとキスしただけで濡れてしまうなんて、恥ずかしい。
「もっと気持ちよくなろうね」
「あっ……」
良ちゃんの二本の指が、泥濘にずぶぶ……と入ってきて、膣内を掻き回す。
「んっ、は、ぁんっ……」
指先で気持ちいいところをぐちぐちと押され、私は悶えた。同時に良ちゃんの舌先が、私の首をつつ……となぞり、そこからもゾクゾクとした感覚が広がっていく。
「はぁ、あ……っ」
正面から良ちゃんの片手が私の胸に宛がわれ、人差し指と中指で尖りはじめた頂きを挟まれながら乳房全体を揉みしだかれる。
膣を暴かれ、胸を揉まれながら、良ちゃんの舌は私の耳に入り込んで、くちゅくちゅ、といやらしい水音を奏でた。
膣に指を入れられたまま、良ちゃんの親指が上の方を弄り、陰核を捉える。
くりくり、と左右に優しく押し潰されたり、カリカリ、と親指の先端で引っ掛かれる度、腰が震えて淫水もどっと溢れ流れていく。
良ちゃんが私の上に覆い被さるように位置を変え、布団の中で私の足を開かせた。その中心に熱の塊が押し付けられて、
「キララ……いい?」
私が頷けば、そのままぐぐ……と固く熱い剛直が分け入って来る。
「んっ……」
「く……っ」
何度か良ちゃんは腰を揺らし、ペニスに愛液が絡みついたことでそれはスムーズに最奥まで難なく辿り着いた。
身体を密着させた私達は、幸福な気持ちに包まれて吐息を漏らす。
「良、ちゃん……」
「キララ、動くよ……っ」
「……うん……ぁっ、きもち……いっっ!」
良ちゃんは抽送を繰り返して、私の膣内をほぐしていく。良ちゃんの形に馴染んだ私のナカは、ぴったりと吸い付くように良ちゃんの肉棒を締め付けた。
「キララっ……、そんなに強くされたら、もう……っ」
良ちゃんが掠れたような声で訴えてきて、私は内心喜んだ。もっと、もっと良ちゃんを気持ち良くして、心も身体も私で満たしたい。
「く、ぁ……っ!キララ……っ!!」
良ちゃんが私にキスをしながらゴム越しに熱い子種を注ぎ込む。私の膣(ナカ)でどくん、どくん、と良ちゃんのペニスが何度も脈動し、やがて大人しくなった。お互いの心が一体になった気がして、私は嬉しくなる。
良ちゃんが身体を離し、ゴムごと陰茎をずるり、と抜いて私はその消失感に声を漏らした。汗ばんだ身体から熱が放出されて、とろとろとした微睡みが訪れた、のだけど……。
「……キララ、今日……もう一回、していい?」
「え?」
後始末をした良ちゃんが、もう一度私の上に覆い被さり、私は目を瞬かせた。
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