フツメンを選んだ筈ですが。

イセヤ レキ

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第二章 カップル(ABC)編

22

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「……もう一回?」
「そう。もう一回」
良ちゃんはそう言いながら、私の太腿に再び硬度を保った自分の肉欲を押し付けた。しっかり元気を取り戻しているようだ。
私達はずっと、初めてエッチした時から一日一回しかエッチをしなかったけど……そう言えば、高校の時、クラスの女子生徒皆で猥談中に、二回すると言っていた子がいた。であれば、普通の範囲内なのかもしれない。
「う、ん。いいよ」
「ありがとう」
良ちゃんは笑って、どろどろに溶けたそこに再び侵入し、ピストンを開始した。しかし今度は、親指をずっとクリトリスに当てたままで、私は違和感で集中が出来ない。
「良ちゃ、ん、指、気になっちゃう……」
「うん。でも俺、まだキララをイかせたことないから。今日はクリイキでもいいから、とにかくキララをイかせたい」
「気にしないで、いいのに……っ、あ、はぅ……っ」
愛液でヌルヌルになった陰核をずっと触られ、膣奥はペニスの先端でぐりぐりと突かれ、私の腰にじんじんとした痺れが蓄積していく。
「んっ……あ、あ……っ」
「気持ちイイ?キララ」
「わかんなっ……、でも、何か、変っ……っっ」
私のお尻に力が入り、膣が勝手に収縮しだす。良ちゃんの指は容赦なくくりくりと陰核を弄り倒し、やがて腫れ上がったそこがビリビリとした明らかな快感を拾い出した。
「……っっ!ん、んぁ……っ」
私は蓄積していった痺れを逃したくて、頭をイヤイヤするように横に振る。乳房がぶるんぶるんとふるえて良ちゃんの目前に晒されたのがわかったが、隠す余裕なんてとうになくて、ひたすらベッドのシーツをぎゅうっと握っていた。
「あっ……あっ、あぁ……っっ」
「キララ、凄い締め付けてくるよ。……いいね、そのままイけるかな」
じゅぽっじゅぽっっと膣内を攻められながら、ぱっつんぱっつんになったクリトリスも扱くように刺激され続けて。
「駄目、だめぇ……っっ!!」
「うん、気持ちいいね、キララ……っ」
私は初めて、身体を仰け反らせて絶頂した。頭が真っ白になり、一瞬何かがチカチカと光った気がする。身体は勝手にビクンビクンと飛び跳ね、安定感抜群のベッドはそんな私の動きをしっかりと受け止め、軋む音すらさせなかった。
絶頂した後は、何故か陰核がくすぐったく感じて良ちゃんから身体を離して丸まりたくなったが、良ちゃんはそれを許さず今度は自身の放熱に向けて動き出した。
「ぁん!あ、あぁんっ……!」
「キララ、可愛い。好きだよ……!」
じゅぶ!じゅぶ!じゅぶ!じゅぶ!
良ちゃんの汗が飛び散り、私の身体が、足が、跳ねる。お互いの意識が結合部に向かい、私達はそこから快楽を貪った。それを続ければ、私の膣内で良ちゃんのペニスはどんどんと膨張していって――やがて、爆ぜた。


「危うく渡しそびれるところだったよ」
翌朝。二回もエッチしてしまった私達は……というより私はそのまま寝てしまい、気付けば良ちゃんに「キララ、チェックアウトの前に朝食とりたいなら、お風呂入るだろうし、そろそろ起きた方がいいよ」と起こされた。
私は慌ててお風呂に入り、身だしなみを整える。
お風呂で下半身を洗った時は、まだクリトリスがくすぐったい感じが残っていて、エッチの最中に初めて昇りつめたことを改めて実感した。
エッチの最中、良ちゃんはいつも「なかなかキララをイかせてあげられない」と言っていたから、今回自分がイけたことよりも、これで良ちゃんが気にしないですむ、ということが何よりも嬉しかった。
「良ちゃん、朝食って何階に行けばいいの?」
バイキングだろうと思って聞けば、「呼べば部屋に運んで来てくれるよ。もう呼んじゃっていい?」と言われて頷く。
夜とはまた趣が変わった朝の都会の風景を見下ろしながら、部屋に運ばれてきた朝食を頂く。
「一応、フィットネスクラブとプールもチェックアウトまで利用出来るけど、行く?」
良ちゃんに聞かれて、首を振る。
折角だしどんなものか見たいし行きたい気持ちはあるけど、ウェアや水着の用意をしていない。もしまた有償で何かの代金を支払うことになれば、私の出世払いにも上乗せされてしまう。
「フィットネスクラブとかプールとか、そんなサービスがついてるホテルなんて初めて泊まったよ」
「そう?来年は部屋にプールが付いているラブホに泊まろうか」
「もう!……って、ラブホテルにそんな部屋あるの!?」
「探せばあると思う」
クリスマス当日だというのに、朝から楽しくも破廉恥な話題で盛り上がる私達。
……私達の交際は、こんな感じで始まり、そして時は流れた。
大学卒業後は、彼も私も普通の中小企業に拾われ、何とか職を得て。
お互い新入社員で慣れない仕事に悩みながらも、交際はずっと順調で。
社会人になってからの交際も、本当に普通。私達は四年という歳月をかけて、お互いにとってとても居心地の良い関係を築き上げていた。
そして社会人三年目の年、もしくは交際五年目になる年で彼からプロポーズされたので、私はそれを喜んで受けた。
私が思い描いている様な普通のオンパレード。
あぁ、本当に普通って素晴らしい。
私はこれから、普通に結婚して、普通に子供を生んで、普通に家事育児して……そして、普通に老後を送るんだ。
そう、思っていた。
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