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オムライスとコックリング
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三日目。
ゆらゆら、ゆさゆさ。
夢すら見ずに寝ている筈なのに、身体がしきりに揺らされる感覚で目が覚めた。
目をうっすらと開けると、遮光カーテンの隙間から僅かに光が差し込み、日が変わった事を告げている。
身体が揺れたというのは私の気のせいだったみたいで、一人寝かされていた。
「……っ、」
(信じられない……喉が潰れてる……)
喉の痛みに手を首に持っていけば、そこには見知らぬものが嵌められている。首輪の様だ。
そろりと起き上がりそれに触ると、他にもチェーンらしき存在がチャラリと軽い音を奏でたので胸元を見た。
首輪っぽいものから細いシルバーのチェーンが伸びて、洗濯バサミの様に私の乳首を摘まんでいる。
(悪趣味なヤツ……最悪)
手足は自由になっていたので、無言でそれを摘まんで取る。
その時、自分の身体にチェーンではなく黒い紐の様なものが巻き付いている事にも気付き、それも外そうとしたが、脱着方法がわからず手足を抜く事も出来なかった。
諦めて首輪を外そうとしたが、鍵穴の様な穴を首輪の後ろ側に指先で感じるだけで、ベルトの様な作りではなかった。
身体に巻き付く黒い紐も、どうやらこの首輪と一体になっているらしい。
舌打ちをしながらぐるりと首を回してみれば、どうやら寝室の様である。
昨日の夕飯を食べた直後から記憶がないのは、寝てしまったからだろう。
しかし、それにしても股関節が痛い。
少し身体を動かしてみれば、喉や股関節のみならず、どこもかしこも痛かった。
普段使わない筋肉を酷使されたからだろう。
重たい身体に鞭打って、寝室のクローゼットをチェックする。
慶太の普段着と思われる服と、私の寝間着っぽいものがぶら下がっている。
どれもがすっけすけのスケベな下着じみたモノで、着る気は失せた。
今自分が、裸よりもエロい格好をさせられている事は理解しているが、せめてこの紐が隠せる服が欲しい。
2日間慶太に監禁され、命の危険はないものの、今後も精神的に苦痛を感じる日々が続くのは否めず、こんな場所から逃げ出す時にも最低限の服と靴は必要だ。
どこにそれらがあるのかを知っておく必要がある。
そろりと忍び足で寝室のドアを開け、スパイの様に左右を確認してから廊下に出た。
音がしないようにリビングとは反対方向にある、初日にウォークインクローゼットと説明された部屋に向かう。
ドアの取っ手に手をかけた時だった。
「おはよう、佳純。その部屋はまだ使わないから、こっちにおいで?」
いつの間にかリビングのドアが開いており、ドア枠に寄りかかった慶太が腕を組んでこちらを面白そうに眺めながら、言った。
固まって動けない私にゆっくり近付きながら、ヤツはにたりと笑う。
「まだそんなに動けるなら、最後手加減しない方が良かったかな」
笑いながらそう言って、ドアノブに掛かった私の手をそっと持ち上げてキスをする。
お姫様がされる様な、キス。
なのに、何だってこんなに背筋が凍った気分になるのか。
「……離しなさいよっ」
声が掠れて格好はつかないが、手を慶太からパッと引き抜き、無理矢理足を動かしてリビングに向かう。
こんなヤツに、怯えなんて見せてやるものか。
どんな恥ずかしい格好させられたって、堂々としてやる……!!
口を引き結んで私がリビングに入ると、トマトケチャップの良い香りが漂っていた。
後ろから着いてきた慶太が、私の両肩に手を置き、後ろから耳元で囁く。
「佳純、オムライス好きだったよな?まだ好きだったら嬉しいんだけど」
「……食べるわよ」
好きとは言わない。
意地でもこの監禁ゲームを終わらせて、さっさと自由を手に入れてやるわ。
「佳純、声の枯れも凄いからハチミツのお湯割りも飲みな」
「誰のせいよ」
慶太がよこすマグカップを奪い取って、ふぅふぅ息を吹き掛け、ゆっくり口に含んだ。
「……今日って日曜日よね?」
「ん。そうだよ」
金曜日の夜に拉致され、今日は日曜日。
慶太の仕事は平日の仕事なんだろう。
留年していたらまだ大学生かもしれないが、昔から学校の成績は良かった筈だし、どっかのボンボンだから、多分留年しない様にしているだろう。
どんな会社かわからないが、少なくとも親の会社には拾われているだろうから、プーではない筈。
「明日から会社?」
土日だったから、散々精神的に攻められて少しナイーブになってしまったが、夜の間だけ慶太の相手をすれば良いならきっと何とかなる。
これでやっとゆっくり休める……と思いきや。
「いや。仕事は一週間休み取ってるからな。きちんと一週間、佳純の調教に励めるよ」
慶太はにっこり笑って返す。
思わず舌打ちした。
「……なに?昼夜問わず調教だと、自信ない?」
「まさか」
間髪いれずに返事をした。
ハチミツのお湯割りが効いたのか、喉の痛みが大分マシになり、声も出しやすくなった。
「あんたの粗チンでこの私をどうこう出来る訳ないんだから、時間の無駄だと思っただけよ」
「言うね」
慶太は面白そうに笑って言う。
「それでこそ佳純だよ。さっさと白旗あげられても、つまらないからな」
二人して一度話を中断し、慶太の作った朝食を食べた。
オムライスも好きだけど、隣に添えてある野菜スープが美味しくて驚く。
トマト味が好きだって話を慶太にいつしたのか全く記憶がないが、慶太はどうやら覚えていたらしい。
食べ終えた食器を下げもせずに、「コーヒー頂戴」と慶太に命令する。
慶太はニヤニヤしながら、私にコーヒーを渡して言う。
「美味しかったみたいだな」
「……は?」
いただきますもご馳走さまも、ご飯の御礼すら言わなかった私に何でそんな事を言うのか理解出来なかった。
慶太は、私の食べ終えた皿を指差して続ける。
「佳純、昔から給食でも何でも不味かったら必ず文句言ってたろ?一口食べて残すのもざらだったし。なのに、それは文句も言わずに綺麗に完食してる」
嬉しそうに言われ、何となく居心地が悪くなる。
「……別に。お腹空いてたから、何食べても美味しく感じたんじゃない?」
「成る程」
言ってから「美味しく感じた」と白状した事に気付いたが、慶太がそれ以上突っ込んでくる事もなく助かった。
歯を磨いたり、ぼんやりテレビを見ながらのんびりしていると、後片付けやら掃除やらを終えた慶太が私の座っているソファとは別のソファに座って伸びをする。
……どう考えても、この状況ご主人様は私よね?
今日を含めて後4日我慢すれば、私は自由だ。
金蔓を見つけて私にそぐわない貧乏な生活に終止符を打つのよ。
つい笑みが漏れていたらしい。「随分と嬉しそうだな?」慶太に言われ、我に返る。
「今日は、佳純お待ちかねの膣の調教だからか?」
「知らないわよ」
反射的に答えたが、昨日はクリトリスだけで絶頂地獄を味わわされ、正直辛かった。
初日は脚を伸ばして、脚全体に力をこめる事でクリイキを覚えさせられ、2日目は様々な体位でクリイキを何度も何度もキめさせられた。
脚を伸ばさないとなかなか達する事が出来なかった身体は、太腿に力を集中させるとイけるというコツを一度でも掴むと、脚をみっともなく開脚させられようが閉じられようが膝立ちだろうが立っていようが、何度も何度もイける様になっていた。
そして、初日には慶太のぺニスを無理矢理咥え込まされたのに、2日目は一度も膣に挿入されなかった。
クリトリスで絶頂する度、膣はひくりひくりと蠢き……認めたくはないけど、慶太のぺニスを欲しがっていた。
……そうか、今日は埋めて貰えるのね……
初日には嫌悪感しかなかったけど。
今は、期待で自分の花園が蜜を湛えて疼いたのがわかった。
「いやぁんっ……♡♡」
「何が嫌、だよ。淫乱なまんこしやがって」
寝室に連れていかれ、後ろから乱暴に突っ込まれる。
慶太の右手がクリトリスに回り込み、親指と人差し指で引っ張りられながらしごかれた。
「ひゃんっ!!」
「もうココびんびんじゃん。うわ、初日と違ってすげー伸びる。立派なクリちんこになってきてるな」
「ふーっ♡ふーっ♡」
ぱちゅぱちゅぱちゅ、とゆったり腰を打ち付けられながら、敏感に尖ったクリトリスを弄くられる。
「今日は、ぺニスを突っ込まれたままずーっとクリイキするんだ。わかったか?」
「ひぎぃ♡♡」
ぎゅう、と花芯をつねられ、軽くイく。
慶太の肉槍を、膣がぎゅぎゅーっ、と抱き締めた。
「あ、そいや便利なヤツあったな」
私の締め付けを堪能した後、慶太はいきり立つ分身をずるりと抜き、私の身体をひっくり返した。
「んんっ……♡♡」
片腕で顔を覆ったまま休憩していた私の口に、慶太のそれが重なって舌が入り込んでくる。
くちゅ、くちゅん。くちゅり、ぐちゅ……
唾液の混ざり合う音が鼓膜を犯し、私の脳を溶かす。
舌を噛んでやろう、とようやっと思い浮かんだタイミングで、慶太の舌は咥内から去って行った。
私が閉じていた瞳を開けると、慶太は正常位で私の両足を割り開いて抱えあげながら、何の躊躇もなく再び剛直を私の泥濘に捩じ込む。
「ひぅ♡♡」
膣ではなく、クリトリスに振動が伝わり、思わず背を反らした。
「このコックリング、クリトリスローターも兼ねてんだよ。すげー便利だよな?今日はこれでたっぷり可愛がってやるからな」
「ぁん♡♡ひぁう♡♡」
慶太のぺニスには、何やらシリコンで出来たわっかが装着させられており、ちょうどクリトリスが当たる辺りに長めの柔らかブラシが一体化していた。
それがローターの様に震え、慶太が膣を突く度に秘豆が刺激されるのだ。
「ああああ♡♡ダメだめ、それダメぇ♡♡!!」
「スクリュー回転当たって気持ち良さそうだなぁ、佳純。沢山イっとこうなぁ」
「ぁひ♡♡ぁあああ──っっ!!」
呆気なく私は何かを撒き散らしながら、深く絶頂する。
腰から下がずっと痙攣し、全くコントロールが効かない。
「いやぁ♡♡やめれぇっっ♡♡」
イきすぎで、息をするのも辛い。
頭が重苦しく、視界が滲む。
ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、と卑猥な音が絶え間なく聞こえ、その合間にヴ──ン、ヴ──ン、キュルンキュルン、という無機質な機械の音がした。
「んー?ひとまず、佳純の意識が吹っ飛ぶまで……頑張れ?」
何とも残酷な宣告をした慶太は、実際にその通りに……私が意識を失うまで私の身体を貪り続け、気がついた時にも突っ込まれ続けており、それを何度も何度も繰り返された。
「……ご飯、位……普通に食べ、させてよ……」
「ん?また雌犬扱いして欲しかったか?」
「ちがっ……ひゃん♡」
その日は慶太のぺニスをおまんこに咥えたまま、昼ご飯も夜ご飯も食べさせられた。
クリトリスは昨日今日だけで肥大化し、少しの刺激も敏感に感じとる様になっていた。
「夕飯終わったら、フロ。そしてクリはお触り禁止でこれからは膣イキな?」
「~~っ♡♡」
「外イキと内イキって、全く違うって知ってるか?佳純にしっかり覚えて貰わないとな」
「クリっ♡も、潰さないでぇ♡♡またイっちゃう、イっちゃうかりゃあ……♡♡」
「OK。さ、フロに行こう」
食後は慶太に貫かれたままお風呂に連れて行かれ、力の入らない身体を隅々まで優しく洗って貰う。
華やかで豪華な深いローズの良い香りがお風呂に充満しおり、緊張が解れていく。
慶太の癖になかなか良いチョイスだな、と思いながら私は襲いかかってくる睡魔に身を委ねた。
ゆらゆら、ゆさゆさ。
夢すら見ずに寝ている筈なのに、身体がしきりに揺らされる感覚で目が覚めた。
目をうっすらと開けると、遮光カーテンの隙間から僅かに光が差し込み、日が変わった事を告げている。
身体が揺れたというのは私の気のせいだったみたいで、一人寝かされていた。
「……っ、」
(信じられない……喉が潰れてる……)
喉の痛みに手を首に持っていけば、そこには見知らぬものが嵌められている。首輪の様だ。
そろりと起き上がりそれに触ると、他にもチェーンらしき存在がチャラリと軽い音を奏でたので胸元を見た。
首輪っぽいものから細いシルバーのチェーンが伸びて、洗濯バサミの様に私の乳首を摘まんでいる。
(悪趣味なヤツ……最悪)
手足は自由になっていたので、無言でそれを摘まんで取る。
その時、自分の身体にチェーンではなく黒い紐の様なものが巻き付いている事にも気付き、それも外そうとしたが、脱着方法がわからず手足を抜く事も出来なかった。
諦めて首輪を外そうとしたが、鍵穴の様な穴を首輪の後ろ側に指先で感じるだけで、ベルトの様な作りではなかった。
身体に巻き付く黒い紐も、どうやらこの首輪と一体になっているらしい。
舌打ちをしながらぐるりと首を回してみれば、どうやら寝室の様である。
昨日の夕飯を食べた直後から記憶がないのは、寝てしまったからだろう。
しかし、それにしても股関節が痛い。
少し身体を動かしてみれば、喉や股関節のみならず、どこもかしこも痛かった。
普段使わない筋肉を酷使されたからだろう。
重たい身体に鞭打って、寝室のクローゼットをチェックする。
慶太の普段着と思われる服と、私の寝間着っぽいものがぶら下がっている。
どれもがすっけすけのスケベな下着じみたモノで、着る気は失せた。
今自分が、裸よりもエロい格好をさせられている事は理解しているが、せめてこの紐が隠せる服が欲しい。
2日間慶太に監禁され、命の危険はないものの、今後も精神的に苦痛を感じる日々が続くのは否めず、こんな場所から逃げ出す時にも最低限の服と靴は必要だ。
どこにそれらがあるのかを知っておく必要がある。
そろりと忍び足で寝室のドアを開け、スパイの様に左右を確認してから廊下に出た。
音がしないようにリビングとは反対方向にある、初日にウォークインクローゼットと説明された部屋に向かう。
ドアの取っ手に手をかけた時だった。
「おはよう、佳純。その部屋はまだ使わないから、こっちにおいで?」
いつの間にかリビングのドアが開いており、ドア枠に寄りかかった慶太が腕を組んでこちらを面白そうに眺めながら、言った。
固まって動けない私にゆっくり近付きながら、ヤツはにたりと笑う。
「まだそんなに動けるなら、最後手加減しない方が良かったかな」
笑いながらそう言って、ドアノブに掛かった私の手をそっと持ち上げてキスをする。
お姫様がされる様な、キス。
なのに、何だってこんなに背筋が凍った気分になるのか。
「……離しなさいよっ」
声が掠れて格好はつかないが、手を慶太からパッと引き抜き、無理矢理足を動かしてリビングに向かう。
こんなヤツに、怯えなんて見せてやるものか。
どんな恥ずかしい格好させられたって、堂々としてやる……!!
口を引き結んで私がリビングに入ると、トマトケチャップの良い香りが漂っていた。
後ろから着いてきた慶太が、私の両肩に手を置き、後ろから耳元で囁く。
「佳純、オムライス好きだったよな?まだ好きだったら嬉しいんだけど」
「……食べるわよ」
好きとは言わない。
意地でもこの監禁ゲームを終わらせて、さっさと自由を手に入れてやるわ。
「佳純、声の枯れも凄いからハチミツのお湯割りも飲みな」
「誰のせいよ」
慶太がよこすマグカップを奪い取って、ふぅふぅ息を吹き掛け、ゆっくり口に含んだ。
「……今日って日曜日よね?」
「ん。そうだよ」
金曜日の夜に拉致され、今日は日曜日。
慶太の仕事は平日の仕事なんだろう。
留年していたらまだ大学生かもしれないが、昔から学校の成績は良かった筈だし、どっかのボンボンだから、多分留年しない様にしているだろう。
どんな会社かわからないが、少なくとも親の会社には拾われているだろうから、プーではない筈。
「明日から会社?」
土日だったから、散々精神的に攻められて少しナイーブになってしまったが、夜の間だけ慶太の相手をすれば良いならきっと何とかなる。
これでやっとゆっくり休める……と思いきや。
「いや。仕事は一週間休み取ってるからな。きちんと一週間、佳純の調教に励めるよ」
慶太はにっこり笑って返す。
思わず舌打ちした。
「……なに?昼夜問わず調教だと、自信ない?」
「まさか」
間髪いれずに返事をした。
ハチミツのお湯割りが効いたのか、喉の痛みが大分マシになり、声も出しやすくなった。
「あんたの粗チンでこの私をどうこう出来る訳ないんだから、時間の無駄だと思っただけよ」
「言うね」
慶太は面白そうに笑って言う。
「それでこそ佳純だよ。さっさと白旗あげられても、つまらないからな」
二人して一度話を中断し、慶太の作った朝食を食べた。
オムライスも好きだけど、隣に添えてある野菜スープが美味しくて驚く。
トマト味が好きだって話を慶太にいつしたのか全く記憶がないが、慶太はどうやら覚えていたらしい。
食べ終えた食器を下げもせずに、「コーヒー頂戴」と慶太に命令する。
慶太はニヤニヤしながら、私にコーヒーを渡して言う。
「美味しかったみたいだな」
「……は?」
いただきますもご馳走さまも、ご飯の御礼すら言わなかった私に何でそんな事を言うのか理解出来なかった。
慶太は、私の食べ終えた皿を指差して続ける。
「佳純、昔から給食でも何でも不味かったら必ず文句言ってたろ?一口食べて残すのもざらだったし。なのに、それは文句も言わずに綺麗に完食してる」
嬉しそうに言われ、何となく居心地が悪くなる。
「……別に。お腹空いてたから、何食べても美味しく感じたんじゃない?」
「成る程」
言ってから「美味しく感じた」と白状した事に気付いたが、慶太がそれ以上突っ込んでくる事もなく助かった。
歯を磨いたり、ぼんやりテレビを見ながらのんびりしていると、後片付けやら掃除やらを終えた慶太が私の座っているソファとは別のソファに座って伸びをする。
……どう考えても、この状況ご主人様は私よね?
今日を含めて後4日我慢すれば、私は自由だ。
金蔓を見つけて私にそぐわない貧乏な生活に終止符を打つのよ。
つい笑みが漏れていたらしい。「随分と嬉しそうだな?」慶太に言われ、我に返る。
「今日は、佳純お待ちかねの膣の調教だからか?」
「知らないわよ」
反射的に答えたが、昨日はクリトリスだけで絶頂地獄を味わわされ、正直辛かった。
初日は脚を伸ばして、脚全体に力をこめる事でクリイキを覚えさせられ、2日目は様々な体位でクリイキを何度も何度もキめさせられた。
脚を伸ばさないとなかなか達する事が出来なかった身体は、太腿に力を集中させるとイけるというコツを一度でも掴むと、脚をみっともなく開脚させられようが閉じられようが膝立ちだろうが立っていようが、何度も何度もイける様になっていた。
そして、初日には慶太のぺニスを無理矢理咥え込まされたのに、2日目は一度も膣に挿入されなかった。
クリトリスで絶頂する度、膣はひくりひくりと蠢き……認めたくはないけど、慶太のぺニスを欲しがっていた。
……そうか、今日は埋めて貰えるのね……
初日には嫌悪感しかなかったけど。
今は、期待で自分の花園が蜜を湛えて疼いたのがわかった。
「いやぁんっ……♡♡」
「何が嫌、だよ。淫乱なまんこしやがって」
寝室に連れていかれ、後ろから乱暴に突っ込まれる。
慶太の右手がクリトリスに回り込み、親指と人差し指で引っ張りられながらしごかれた。
「ひゃんっ!!」
「もうココびんびんじゃん。うわ、初日と違ってすげー伸びる。立派なクリちんこになってきてるな」
「ふーっ♡ふーっ♡」
ぱちゅぱちゅぱちゅ、とゆったり腰を打ち付けられながら、敏感に尖ったクリトリスを弄くられる。
「今日は、ぺニスを突っ込まれたままずーっとクリイキするんだ。わかったか?」
「ひぎぃ♡♡」
ぎゅう、と花芯をつねられ、軽くイく。
慶太の肉槍を、膣がぎゅぎゅーっ、と抱き締めた。
「あ、そいや便利なヤツあったな」
私の締め付けを堪能した後、慶太はいきり立つ分身をずるりと抜き、私の身体をひっくり返した。
「んんっ……♡♡」
片腕で顔を覆ったまま休憩していた私の口に、慶太のそれが重なって舌が入り込んでくる。
くちゅ、くちゅん。くちゅり、ぐちゅ……
唾液の混ざり合う音が鼓膜を犯し、私の脳を溶かす。
舌を噛んでやろう、とようやっと思い浮かんだタイミングで、慶太の舌は咥内から去って行った。
私が閉じていた瞳を開けると、慶太は正常位で私の両足を割り開いて抱えあげながら、何の躊躇もなく再び剛直を私の泥濘に捩じ込む。
「ひぅ♡♡」
膣ではなく、クリトリスに振動が伝わり、思わず背を反らした。
「このコックリング、クリトリスローターも兼ねてんだよ。すげー便利だよな?今日はこれでたっぷり可愛がってやるからな」
「ぁん♡♡ひぁう♡♡」
慶太のぺニスには、何やらシリコンで出来たわっかが装着させられており、ちょうどクリトリスが当たる辺りに長めの柔らかブラシが一体化していた。
それがローターの様に震え、慶太が膣を突く度に秘豆が刺激されるのだ。
「ああああ♡♡ダメだめ、それダメぇ♡♡!!」
「スクリュー回転当たって気持ち良さそうだなぁ、佳純。沢山イっとこうなぁ」
「ぁひ♡♡ぁあああ──っっ!!」
呆気なく私は何かを撒き散らしながら、深く絶頂する。
腰から下がずっと痙攣し、全くコントロールが効かない。
「いやぁ♡♡やめれぇっっ♡♡」
イきすぎで、息をするのも辛い。
頭が重苦しく、視界が滲む。
ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、と卑猥な音が絶え間なく聞こえ、その合間にヴ──ン、ヴ──ン、キュルンキュルン、という無機質な機械の音がした。
「んー?ひとまず、佳純の意識が吹っ飛ぶまで……頑張れ?」
何とも残酷な宣告をした慶太は、実際にその通りに……私が意識を失うまで私の身体を貪り続け、気がついた時にも突っ込まれ続けており、それを何度も何度も繰り返された。
「……ご飯、位……普通に食べ、させてよ……」
「ん?また雌犬扱いして欲しかったか?」
「ちがっ……ひゃん♡」
その日は慶太のぺニスをおまんこに咥えたまま、昼ご飯も夜ご飯も食べさせられた。
クリトリスは昨日今日だけで肥大化し、少しの刺激も敏感に感じとる様になっていた。
「夕飯終わったら、フロ。そしてクリはお触り禁止でこれからは膣イキな?」
「~~っ♡♡」
「外イキと内イキって、全く違うって知ってるか?佳純にしっかり覚えて貰わないとな」
「クリっ♡も、潰さないでぇ♡♡またイっちゃう、イっちゃうかりゃあ……♡♡」
「OK。さ、フロに行こう」
食後は慶太に貫かれたままお風呂に連れて行かれ、力の入らない身体を隅々まで優しく洗って貰う。
華やかで豪華な深いローズの良い香りがお風呂に充満しおり、緊張が解れていく。
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