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容姿は整っているが、兄はどちらかというと、陰キャ優等生目隠れ系だ。
つまり、女性にどう接して良いのかわからず、勇気がなくてクラスメイトの女子に手を出せずに、文句を言わない妹にその衝動を向けたと思った。
兄の能力があれば、変な話、女の子には好き放題出来るだろう。
だから、しばらくすれば私にしか出来ないようなことも、好きな女の子相手にし出すかな、と寛大な私は様子見をすることにした。
けれども、兄は私への悪戯をやめるどころか、家に両親がいないのをいいことに、時間を停めてまで私の身体を使って好き放題し出したのだ。
初めは、私の胸を揉む位だったのが、乳首を舐めるようになり、パイズリし出し、膣を観察しながらの自慰、クンニに興味を示した。
兄と同じく、陰キャ中学生だった私は、流石にこれじゃいかん、と高校生になると同時に友人の力を借りて、高校生デビューを果たしたのだ。
つまり、陽キャにキャラ変したのである。
ピアスして、スカートも短くして、お化粧もした。
「おにぃ」を封印して、「兄貴」と呼んだ。言葉使いも悪くした。
これで、兄が苦手そうな女の子に近付いたと思った。
もう、手出ししないだろうと。
ところがどっこい、兄の行為は一切留まることなく、とうとう膣に指を入れられるようになった。
そうなるまで私は、兄が私以外の女に手を出せないヘタレだと思っていたのだが、初めて兄に膣を弄られるようになって気付いた。
兄は、時間を停止しないと好きな女の子に手を出せないヘタレだったのだと。
……まぁ、それは当たり前だろう。
好きな女の子は、実の妹なのだ。
どんなに好きでも、そりゃ手を出せないのが普通の感覚だ。
では、次に取るべき私の行動は何か?
兄に負けず劣らず、実のところ私も重度のブラコンの自覚はあった。
実の兄に濃厚なキスをされても、キモイというよりこのまま泥沼に嵌まりそうでマズイと思う程度には。
なので、私はギャルらしく、高校二年生で彼氏が出来たということにした。
夜遊びもしたし、土日も遊び呆け……ると見せかけて図書館で勉強した。
ただ、これは私にとって悪手だった。
「ただいまー」
「あやちゃん、遅いよ。心配したよ?」
兄は役所に勤め出し、スーツを着こなす対外的には格好いい男になっていた。私の目から見れば、変わらずヘタレだが。
「彼氏と出掛けるって言ったじゃん」
私はそう言いながら靴を脱いだ。まぁ、今初めて言ったんだけど。
そして、振り返った時に見た兄の仄暗い瞳の翳りは忘れられない。
私の背筋にゾクリと何かが走り、その場で兄は能力を使った。
つまり、女性にどう接して良いのかわからず、勇気がなくてクラスメイトの女子に手を出せずに、文句を言わない妹にその衝動を向けたと思った。
兄の能力があれば、変な話、女の子には好き放題出来るだろう。
だから、しばらくすれば私にしか出来ないようなことも、好きな女の子相手にし出すかな、と寛大な私は様子見をすることにした。
けれども、兄は私への悪戯をやめるどころか、家に両親がいないのをいいことに、時間を停めてまで私の身体を使って好き放題し出したのだ。
初めは、私の胸を揉む位だったのが、乳首を舐めるようになり、パイズリし出し、膣を観察しながらの自慰、クンニに興味を示した。
兄と同じく、陰キャ中学生だった私は、流石にこれじゃいかん、と高校生になると同時に友人の力を借りて、高校生デビューを果たしたのだ。
つまり、陽キャにキャラ変したのである。
ピアスして、スカートも短くして、お化粧もした。
「おにぃ」を封印して、「兄貴」と呼んだ。言葉使いも悪くした。
これで、兄が苦手そうな女の子に近付いたと思った。
もう、手出ししないだろうと。
ところがどっこい、兄の行為は一切留まることなく、とうとう膣に指を入れられるようになった。
そうなるまで私は、兄が私以外の女に手を出せないヘタレだと思っていたのだが、初めて兄に膣を弄られるようになって気付いた。
兄は、時間を停止しないと好きな女の子に手を出せないヘタレだったのだと。
……まぁ、それは当たり前だろう。
好きな女の子は、実の妹なのだ。
どんなに好きでも、そりゃ手を出せないのが普通の感覚だ。
では、次に取るべき私の行動は何か?
兄に負けず劣らず、実のところ私も重度のブラコンの自覚はあった。
実の兄に濃厚なキスをされても、キモイというよりこのまま泥沼に嵌まりそうでマズイと思う程度には。
なので、私はギャルらしく、高校二年生で彼氏が出来たということにした。
夜遊びもしたし、土日も遊び呆け……ると見せかけて図書館で勉強した。
ただ、これは私にとって悪手だった。
「ただいまー」
「あやちゃん、遅いよ。心配したよ?」
兄は役所に勤め出し、スーツを着こなす対外的には格好いい男になっていた。私の目から見れば、変わらずヘタレだが。
「彼氏と出掛けるって言ったじゃん」
私はそう言いながら靴を脱いだ。まぁ、今初めて言ったんだけど。
そして、振り返った時に見た兄の仄暗い瞳の翳りは忘れられない。
私の背筋にゾクリと何かが走り、その場で兄は能力を使った。
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