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しおりを挟む日本人は普通、兄妹での結婚は許されていない。
しかし十年程前から、「超能力者に限り」可能となった、らしい。
いや、知りませんそんなこと……!!
普通の人は、普通の法律の下で生きていくから、超能力者の特権なんて調べたこともなかったし!!
「ただ、超能力者の登録を先に行えば、僕の能力は特殊みたいだから、結局施設から呼び出しがかかって、亜矢音と一緒にいられなくなるかもしれない。……だから、先に……」
先に既成事実を作りたかったのか、と理解した途端に私は肩の力が抜けた。
「……早く言ってくれれば良かったのに……」
「ごめん。告白したせいで亜矢音が僕を避けたりしたら、もう何も手につかなくなっちゃうと思って」
いやそんなこと言われても。だから兄貴はヘタレなんだ。
「彼氏が出来た時は?」
「あぁ……地獄だった。本当に焦った。全く寝耳に水だったからさ。けど、焦って……亜矢音の処女は貰っちゃった」
それも知ってる。
私は顔をしかめた。
兄は、正常位で私の身体を押さえたまま、くぷ♡くぷ♡と先端だけを出し入れしている。
「彼氏と別れてくれて良かった」
最初から彼氏ではなかったけどね。なんて、今更な情報だからもう話すことはないだろう。
「お願いだよ亜矢音、僕を受け入れて……?じゃないと、……」
狂っちゃうかも、と仄暗く笑って言う兄は、いつか見た表情をしていて。
既に狂いかけているのではないかと、私は思った。
そして、そんな兄を愛しく思う自分も。
「……うん、わかった。でも、ぁあん♡♡」
人が話している最中だと言うのに、ばか兄貴は私の最奥まで一気に貫く。
「後で聞くよ。今は嬉しすぎて、我慢出来ない……!!やっと、亜矢音を啼かせることが出来るんだから……!!」
ばちゅん、ばちゅん、と兄は私に激しく腰を何度も打ち付けた。
「ぁ♡はぁ♡んくぅ♡♡」
私も、思いっきり声を出して喘いだ。
与えられる快楽を我慢せずに、本能の赴くまま快感を追求出来ることがこんなに気持ち良いだなんて、私は知らなかった。
「亜矢音、何処がイイ?ここ?」
「ん♡そこぉ♡♡奥も♡すきぃ♡♡」
「あー、亜矢音のまんこ本当にヤバいよ。畝って僕の子種を絞り取ろうとしてる淫乱まんこだよ……っっ!!」
「おにぃだけだもん♡おにぃ♡中に沢山♡出してぇ……っっ!!」
「まだ駄目だよ、もっともっともっともっと亜矢音の可愛い欲しがりまんこをヨシヨシして、子宮口トントンして、ナカイキキメてお潮吹いたらね……時間はたっぷりあるんだから」
「ああああ"ッッ♡♡!!」
兄は今まで、二十六分という制限時間のある中で、後始末含めて私を犯してきた。それがなくなったので、ずーっと兄のペニスを下の口に咥えさせられたまま、私は揺さぶられ続けた。
「おにぃ♡も♡むりぃ……♡♡」
「うん♡いいよ、意識飛ばしておいで♡♡」
──どちゅん♡♡
その日は結局、お腹がたぽたぽになるまで愛する男性と、抱き合った。
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