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俺が寝ぼけている間に、如月は「俺が彼女をつくるまでの暫定のセフレ?」に決まったらしい。
なんだ、男のセフレって。
まあ、女の子を不安にさせるような妊娠の危険がないだけ、男をセフレにしたほうがいいのかもしれないが。
記憶にないで押し通すことも出来たかもしれないが、精液のついた服やらシーツやらを甲斐甲斐しく洗濯やら何やらしてもらっておいて、流石にそんな薄情なことは出来なかった。
俺を好きだという相手に酷かもしれないが、「思い出だけでもください」と言われれば、強くは突っぱねることが出来なかった。
……というのは建前で、単に如月のキスや手淫が上手くて気に入っただけなのかもしれない。
俺たちが久しぶりに再会してから、お互い土日休みの仕事なので、どちらかの家に泊まったり、映画を見に行ったり、買い物したりで毎週会う感じになっていた。
「……これ俺、彼女作る時間なくないか?」
そんな期間が三カ月続き、ある日気づいた俺がポテチを齧りながらふと呟くと、如月はくすくすと口角を上げて笑った。
「今気づいたんですか?」
「うん」
如月との時間は大学時代と変わらず、とても居心地の好いものだ。
変わったことは、名前で呼ぶようになったことと、知久に敬語を禁止したことと、少しえっちな関係になったこと。
毎週何をするか、もしくはどこに行くかを決めて、夜はどちらかの家でお酒を飲みながら映画を一本観る。
「翼、可愛い」
「可愛いとか言うな」
「じゃあ、カッコイイ」
「気づかないことがカッコイイわけあるか」
「翼のどんな反応も、最高」
「~~っ」
照れ隠しに、知久のグラスの中身をわざと飲み干す。
知久と夜に過ごす時間は、少しくらい酔ったほうが、やりやすい。
「翼、そろそろお風呂入ろうか」
「……ん」
知久に手を引かれ、お風呂に向かう。
酒が入っていても、やっぱりこの時間は緊張する。
俺は知らなかったが、男同士のセックスはお尻を使うので、挿入するほうがタチ、挿入されるほうがネコと呼ぶらしい。
で、寝ぼけている間に、知久がタチ、俺がネコに決まってしまった。
知久と一緒に勉強ということで男同士の行為の動画を何本か観たけど、ネコのやつがやたら「気持ち良い」を連発するので、どんなもんかと気になり俺はネコ役を承諾した。
好奇心って、恐ろしい。
でも、男同士の行為で面倒なのもネコのほうで、色々不具合を起こさないために、アソコを綺麗にしたり解したり、とにかく大変なのだ。
面倒だから、トイレ以外は全部知久に丸投げした。
知久はそれも嬉しそうに手伝うんだから、まあウィンウィンの関係ということでいいだろう。
なんだ、男のセフレって。
まあ、女の子を不安にさせるような妊娠の危険がないだけ、男をセフレにしたほうがいいのかもしれないが。
記憶にないで押し通すことも出来たかもしれないが、精液のついた服やらシーツやらを甲斐甲斐しく洗濯やら何やらしてもらっておいて、流石にそんな薄情なことは出来なかった。
俺を好きだという相手に酷かもしれないが、「思い出だけでもください」と言われれば、強くは突っぱねることが出来なかった。
……というのは建前で、単に如月のキスや手淫が上手くて気に入っただけなのかもしれない。
俺たちが久しぶりに再会してから、お互い土日休みの仕事なので、どちらかの家に泊まったり、映画を見に行ったり、買い物したりで毎週会う感じになっていた。
「……これ俺、彼女作る時間なくないか?」
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「今気づいたんですか?」
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変わったことは、名前で呼ぶようになったことと、知久に敬語を禁止したことと、少しえっちな関係になったこと。
毎週何をするか、もしくはどこに行くかを決めて、夜はどちらかの家でお酒を飲みながら映画を一本観る。
「翼、可愛い」
「可愛いとか言うな」
「じゃあ、カッコイイ」
「気づかないことがカッコイイわけあるか」
「翼のどんな反応も、最高」
「~~っ」
照れ隠しに、知久のグラスの中身をわざと飲み干す。
知久と夜に過ごす時間は、少しくらい酔ったほうが、やりやすい。
「翼、そろそろお風呂入ろうか」
「……ん」
知久に手を引かれ、お風呂に向かう。
酒が入っていても、やっぱりこの時間は緊張する。
俺は知らなかったが、男同士のセックスはお尻を使うので、挿入するほうがタチ、挿入されるほうがネコと呼ぶらしい。
で、寝ぼけている間に、知久がタチ、俺がネコに決まってしまった。
知久と一緒に勉強ということで男同士の行為の動画を何本か観たけど、ネコのやつがやたら「気持ち良い」を連発するので、どんなもんかと気になり俺はネコ役を承諾した。
好奇心って、恐ろしい。
でも、男同士の行為で面倒なのもネコのほうで、色々不具合を起こさないために、アソコを綺麗にしたり解したり、とにかく大変なのだ。
面倒だから、トイレ以外は全部知久に丸投げした。
知久はそれも嬉しそうに手伝うんだから、まあウィンウィンの関係ということでいいだろう。
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