陰キャデビューの南出先輩

イセヤ レキ

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三カ月経っても、俺たちは本番をしていない。

お風呂やベッドでエロいことはしているが、それも延々と俺のお尻の開発をしているだけだ。


知久のペニスの出番のなさがあまりにも哀れで、前々回に会った時俺は、手コキしてやった。

知久が嬉しそうにするものだから、前回はフェラしてやった。

俺にもこんな奉仕精神があったんだなと驚いたが、知久の笑顔を見るのが好きになった俺も、大概絆されている自覚はある。


「翼、身体洗ってあげるね」
「ん」


知久は泡のボディソープを手に取り、俺の全身を優しく洗う。


「まだ何もしてないのに、もう勃っちゃってる。期待してるの?」


触れられていない俺のペニスは、既に臨戦態勢だった。
ちらりと知久の息子を見ると、俺の息子以上に天を向いていた。


「はやく、してくれ」
「はは、了解」


俺はいつも言われる通り、壁に手をつき、もう片方の手でお尻の穴を広げるように臀部を押さえる。

「ああ、最高の眺め。翼も慣れてきたね」
「そりゃ、毎回同じこと言われるからな」

泡を纏った知久の指が、穴の周りをくるりくるりとなぞるように触れるだけで、その中心はキュンキュンと期待するように動く。

「前だけでイっちゃ駄目だよ」
「ん」

勃起したペニスを優しくゴシゴシ扱かれながら、お尻の穴にも二本の指が挿入され、じゅぶじゅぶ掻き混ぜるように出し入れされた。

「ん♡は、ぁあ……♡♡」
「気持ち良い?」
「ん、すご、い……っっ♡♡」

知久と付き合うまで、男の尻の穴が性感帯だなんて知らなかった。

ここがこんなに気持ち良い穴だということを、知久が教えてくれた。


「お願い、あそこ、触って……!」
「うん」

俺が懇願すると、知久は俺の前立腺を突くように指を出し入れする。

「あ♡あ♡ああッッ♡♡」

もっとそこを突いて欲しくて、自然と腰が揺れた。

「翼、エロいね」
「知久、気持ち♡良い♡♡」

気づけば知久は俺の息子から手を離し、乳首を捻り上げるように弄りながら、アナルだけで俺の射精を促している。

「どう?今日はこれだけでイけそう?」
「わか♡んな……っっ♡♡」

我慢できなくなった俺は、知久は指を貪るように自ら腰を振り始めた。

ぐちゅ♡ぐちゅ♡ぐちゅ♡という卑猥な音が、風呂の中に響き渡る。
俺が腰を揺らすたび、ぺちん♡ぺちん♡とペニスが下腹部に当たって、上下した。

「あ、イき、そうかも……っっ♡♡」

お尻しか弄られていないのに、息子が膨れ上がっていくのを感じる。

あと少し。
もう少し。

「翼……、このまま、イけ」

そう知久に命令されながら耳の中に舌先を突っ込まれ、ぐちゃぐちゃという音が鼓膜を揺らした時、俺はとうとう絶頂した。
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