518 / 611
第22章 双黒の魔拳
第518話 避けられない混乱に備えよ
しおりを挟むチラノース帝国北西部にある、とある村。
チラノース政府により、重い税を課されている村々は、その日食べていくのがやっとという生活を送っている。十分に腹を膨らませることなどできず、空腹をこらえ、ケガや病気に怯えながらの生活だ。
それでも、働かなければ生き残れない。
農具を手に取り、畑を耕し、作物を収穫しなければ、金も食料も手に入らない。食べていけないし、税も収められない。
税を収められないとなれば、待っているのは、政府の役人からの目を覆うような責め苦か、あるいは奴隷に落とされる結末か……。
そうならないためにも、人々は1日1日を必死に生きていた。
そんな村人の1人が、畑作業の最中、何かに気づいた。
「おい、何か聞こえないか?」
「あん? 何かって何……確かに、何かざわついてるな。村の外の森からか?」
村人達が森の方に目を向けた瞬間……森から大量の魔物達が飛び出して、村目掛けて走ってくる。
「う、うわあああぁ! 何だぁぁあ!?」
「に、逃げろ! 魔物の襲撃だぁ!」
「な、何でこんな急に……ち、畜生、こっち来るんじゃねえ、来るなぁああ!」
その光景に恐怖し、逃げ惑いパニックになる村人たち。
しかし不思議なことに、魔物達は……村人達を襲おうとはしなかった。
もちろん、ものすごい勢いで突っ込んでくるものだから、それに運悪く当たって――轢かれて、と言ってもいいかもしれない――巻き込まれて死ぬ者もいる。だが、捕まって食い殺されるような者はいなかった。
むしろ、邪魔だと言わんばかりに村人達を突き飛ばして、あるいは避けて走り去っていくものの方が多かった。
まるで……魔物達の方こそ、何かから逃げ惑っているかのように。
そのことに、時間がたつにつれて多くの村人達が気付いてきていた。
何せ、普通に生活している時ですら、注意しなければならない危険な魔物……肉食で狂暴な狼や熊のような魔物ですらも、欠片も興味を向けることもなく通り過ぎていく。
教われないのはいいが、別な意味で気味が悪い。多くの村人達がそう感じる中……彼らは、ふいに、森の方に目を向けた。
そして、見てしまった。
「な、何だよ、あれ……!?」
森の上空に飛ぶ、巨大な影を。
こんなところでは見たこともない、いるはずもない……『龍』を。
村人達は悟った。魔物達は、あれから逃げていたのだと。
森で最強の魔物である、巨大な熊の魔物を、悠々と口に加え、その顎と牙で噛み砕いて血肉を啜る龍は……それを飲み下した後、村とは別な、明後日の方向に飛び去った。
そのまま自分達が襲われなかったことを幸運に思いつつも……村人達の目には、今まで見たこともないほどに凶悪そうな姿をした龍が焼き付いていた。
今襲われなかったからと言って、何も安心などできるはずもない。自分達が手も足も出ずに食われてしまう、森の魔物達が、姿を見ただけで、あるいはそれすら見ずして気配だけで、縄張りを棄てて逃げていくほどの魔物が、この近くに現れた。いつまた現れるかわからない。
「……あ、悪夢だ……」
そんな感想を抱くに至ってしまっても、仕方ないことだろう。
それほどまでに、強烈な光景だった。
『龍』の目撃情報、魔物達の暴走、それに巻き込まれて滅ぶ小さな人里。
それらの報告は、当然と言えばいいのか……その村のみに起こったことではなかった。
『ジャバウォック』が呼び降ろした配下の龍達は、各地に散って思い思いに暴れた。
その数は両手の指ほどもおり、1体1体がSランク、あるいはそれ以上の強さを誇る。
それら全員が方々に散り、魔物を殺して食らい、邪魔な建物や森は叩き壊し、焼き払って暴れまわる。突然災害級の魔物達が大量発生したことで、チラノース北西部は大パニックに陥った。
その騒乱は、魔物と人とを問わず伝わっていく。
突如現れた異質な強者達に、魔物達は怯えて逃げ惑い……しかし、一部の魔物達は、本能の奥底に眠る闘志と殺意を呼び覚まされる。
また、人々はこの危機に立ち向かうべく刃を取り……しかし、勇み足で挑んだその多くは、絶大すぎるその力の前に、あえなく散るという末路をたどった。
発生から僅かな間で、あまりにも多くの死を生み出した災厄は、そのまま大陸全体に広がる災火となろうとしていた。
☆☆☆
第一王女様経由で、ドレーク兄さん達からの情報が届いた。
どうやら、ことが起こる前に『血晶』を取り返すという戦略目標は、残念ながら失敗に終わってしまったようだ。
『ダモクレス』の連中、途中から本格的に介入を始めていたようで……こちらが仕掛けていた、暗殺を含むあらゆるアプローチが潰された上、ドレーク兄さんとアクィラ姉さんっていう、超巨大戦力を投じたダイレクトアタックすらもかわされてしまったらしい。
ドレーク兄さんはリュウベエに(やっぱ生きてたか)、アクィラ姉さんは見たことない女幹部に、それぞれ邪魔された。特徴から察するに、セイランさんに聞いた『プラセリエル』とかいう奴だろう……女でありながら、『ドラゴノーシス』で龍の肉体を手に入れたという、『最高幹部』の1人。
そして、その2人と戦っている間に……チラノースの皇帝を含む関係者達が、ごっそり消えてしまったそうだ。アクィラ姉さんが展開していた、転移妨害を突破して。
ドレーク兄さん達の予想だと、『ヤマト皇国』の時にとうとう発見できなかった『麒麟』の幼体をチラノースが回収して使ってるんじゃないかって。あー……確かにアレの空間転移能力なら、結界だろうが探知だろうがぶっちぎって飛べる。
異空間からの干渉を認識できる僕でなきゃ、気付きようも防ぎようもないだろう……あの時は、タマモさんや師匠すら気付けなかったわけだし。
恐らくそのまま『儀式』は実行されてしまったんだろう。
そして……多分、そのまま皇帝達は死んだ。降臨したであろう『ジャバウォック』に、用済みだってことで殺された。
……というのが、テオの見解だ。
「……離れていてもはっきりと感じました。奴が……『ジャバウォック』が地上に降り立ったことも、『血晶』の力によって、より強力な、より多くの『ライン』が『渡り星』に繋がったことも」
「当初の懸念通り……チラノースの皇帝から『血晶』を奪ったジャバウォックが、それを自分で使って『渡り星』にラインをつないで、仲間を大勢呼び寄せたってこと?」
「はい……恐らくは。しかし、繋がりはまだ限定的なもののようです。最初にジャバウォックが現れた場所のもの以外は、まだ龍がこの星へやってくる道筋としては弱いもののようです。そして、ジャバウォックが通ってきたものも、連続して使用するにはまだ不安定なようです」
「つまり……どのルートにしろ、まだこの星と『渡り星』が完全に繋がったわけじゃない?」
「はい。確かに繋がってはいるのですが、それらが形になるにはまだ時間が必要なようです」
そっか……それは、不幸中の幸いだな。
テオ曰く、もっと近くで観察してみないことにははっきりとは言えないけど、『ジャバウォック』が作ったラインは徐々に強度を増していき、いずれ本格的に一応使えるようになる。
そうしたら、今度こそ『ジャバウォック』は、自分の軍勢を呼び寄せるだろう、とのこと。
「なるほどね……でもテオ? あんた、こんな離れたところから、その光景を見たわけでもないのに……よくそんな風に詳細なことわかるわね? 『渡り星』のドラゴンってみんなそうなの?」
「いえ……多少自画自賛ですが、私の種族が特別なんです。『メテオドラゴン』は、星々の海を間に挟んでなお、対岸の……と言っていいのかわかりませんが、別な惑星での『龍』の力の覚醒や、それを解した呼びかけを感知したりできますし……」
ああ、そういやテオ……もとい『メテオドラゴン』は、大昔の地球の『天領』で、当時の『龍の巫女』が祈った時に、それを『渡り星』にいながら感じ取って声を届けたり、直接降臨したり……みたいなこともやってたらしいもんな。
『龍の力』関連限定ではあるけど、それこそ宇宙空間を挟んでもそれを察知できるんだから……同じ星、同じ大陸で起こったことなら、『キャッツコロニー』にいながら、チラノース北西部で起こったことを感じ取ることも全然余裕、ってことね。
「とはいえ、具体的にどういう状態になっていて、あとどれくらいの猶予があるのか。どのように対処すればいいのかなどは、やはり、直接『ライン』を見てみないことにはわかりません」
「それについては、僕らもどのみち見に行こうと思ってたからいいよ。しかしそれなら……極端な話、今もう『ジャバウォック』はこの星にいるんだよね。今から行ってそいつ倒しちゃえば、万事解決だったりする?」
難しいとは思うけどさ……敵の大将というか、過激派の筆頭なわけだし、そいつさえ仕留めちゃえば……少なくとも、龍がこの星を侵略ないし略奪するのに、多少なりブレーキはかからないかな……と思って聞いたんだけど、
「難しいと思います。『ジャバウォック』ですが……今さっき、どうやら『ライン』を通って『渡り星』に帰ってしまったようなのです」
え、そうなの?
折角来たのに、ちょっと暴れた後、部下に任せて帰ったって……ああ、もしかして、後から他の『ライン』が完成した段階で一気に……ってことかな?
数日か数週間か、どのくらい後になるかはわかんないけど……大陸各地に複数の『ライン』が開けば、配下の龍達を連れて一斉に侵攻出来るわけだから、そのための準備に戻ったとかかも。
聞いたら、テオも同じ見解だった。
そうなると……あー、色々やることがあるなあ。
まず、兎にも角にも情報集めないと。ええと、ざっと必要な情報は……
1.大陸のどこに『ライン』ができているか。
2.各地の『ライン』の状態。破壊・封印は可能か。
3.放たれた龍の種類・数・強さ・現在地など。
4.それらの龍が暴れたことによる被害。
5.冒険者ギルドを含む各所への対応の問い合わせ。
その他、細かいこと色々。
1、3、4あたりは、各国やギルドに任せといて問題ないだろう。何かわかったら教えてもらえるように頼んでおくか、ちょいちょい進捗を問い合わせる程度でいいと思う。
5はナナやセレナ義姉さん、アイドローネ姉さんあたりに頼む。
僕が自分で動かなきゃいけないのは、2だろうな。時間に余裕があるわけじゃないし、片っ端からさっさと調べないと。
幸いと言っていいのか、僕らの方の準備……強化訓練や、武器その他の開発・アップデートはほぼ終わってるから、動こうと思えばすぐにでも動ける。
早速手近なところから、と思ってたんだけど、横からセレナ義姉さんが話しかけてきた。
「それとミナト。この事態だし……今回は冒険者ギルドも大きく動くと思うわ」
「? まあそりゃ、何かしらは動くだろうけど……」
「覚えてると思うけど、ギルドに所属する冒険者には、必要に応じて『強制依頼』が出されることがあるわ。今回は多分、あちこちでそうなると思う」
あー、あったねそんな規則。なんかすごい久しぶりに聞いたな。
例えば、ある街に無数の魔物による襲撃……いわゆる『スタンピード』が迫っていて、このまま放っておくと町1つが滅びかねない、犠牲者も大勢出てしまう、とする。
そういう非常事態において、その街にいる冒険者は、ギルドから『強制依頼』を出されることがある。町や民を守るため、冒険者も総動員で動くべきだとして。
『依頼』とついているものの、読んで字のごとく『強制』であるので、原則として拒否することはできない。依頼が出されたにもかかわらず、逃げ出して不参加だったりした場合、非常に厳しい処分が下ることになる。
よくて冒険者資格の停止、悪ければギルド除籍の上永久追放や罰則金だな。ギルド提携の各店舗におけるブラックリストにも登録され、そういった店を利用することもできなくなる。
せめてもの慰めと言えばいいのか、『依頼』なのできちんと報酬は出る。それも、危険手当ってことでか……けっこう割のいい感じで。
なので、全く損しかないってわけじゃないし、中には稼ぎ時だと気合が入る人もいるらしい。
また、『強制依頼』は、その時にその町にいた、あるいはその後来た冒険者限定である。
拠点がその町にある冒険者でも、たまたま町を離れていたり、そもそもそこに暮らしていない冒険者は対象外だ。そういう人を名指ししてまで『強制依頼』が出ることはない。
で、セレナ義姉さんいわく、今回は間違いなく、しかも大陸のあちこちで『強制依頼』が発令されることになるとのこと。
『龍』が暴れた結果、縄張りを追われて気が立っている、あるいはパニック状態になっている魔物が大挙して人里に襲い掛かってくる。
というか、既にそういう感じで滅んでいる町や村があるようだ。今のところ、全部チラノースの領内だけど。『ジャバウォック』が解き放った龍が、主にというか、まだそのへんにしか展開してないからだろうな。
けど、大陸各地の『ライン』が開いて、大陸中でそれが起これば……各都市の防衛のため、怒涛のように『強制依頼』が出されることになるだろう。
さっき言ったように、『強制依頼』はその時そこにいた冒険者にしか出されないので、基本的に拠点である『キャッツコロニー』にずっといる僕にはあまり縁のない話だ。
が、調査とかで行った先の都市で『強制依頼』が出る、あるいは既に出ている場合、その時は僕にも参加義務が生じてしまう。
危険とかもそうだが、それ以上に都市の防衛に時間をとられて拘束されることになり、『ライン』の調査のための時間が無くなってしまうのはまずい。だから……各都市には悪いと思うけど、極力近づかない方向で動かせてもらおう。
と、ひとまず今後の注意点を考えた……その時だった。
『ミナトごめん、クロエだけど……今いいかな!?』
突然、『指輪』の念話機能を解してクロエから、何やら切羽詰まった様子の声が聞こえた。
「え、何クロエ、何かあったの?」
『うん、ちょっと外出られる!? 今、『キャッツコロニー』内に何かが侵入してきた反応があって……監視カメラで見てみたら……』
その先に続いた報告を聞いて……僕は耳を疑った。
急いで外に出て、クロエに教えてもらった場所……拠点入り口からすぐのところにある、広場みたいになっているところに急行した。
そこで、僕らを待っていたのは……
「エータちゃん……。それに……ゼット……お前、一体何が……!?」
ボロボロになって倒れ伏している、意識も既になさそうな黒い龍……ゼット。
そして、自分も血まみれでありながら、ゼットに抱き着き、寄り添って、ぽろぽろと涙を流しているエータちゃんだった。
彼女は僕に気付くと、かすれたような声で、どうにか絞り出すように言った。
「み、ミナトさん……! お願い、ゼットを……ゼットを助けて……!」
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。