魔拳のデイドリーマー

osho

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第15章 極圏の金字塔

第282話 次なる目的地と動き出す『財団』

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「やれやれ……相も変わらずあなたはこういったとんでもない場所に平然と出没なさいますね……おかげでメッセンジャーの業務1つとっても一苦労ですよ」

「んなこと言われてもね……自分で言うのもアレだけど、今更でしょ。つかお前、今『メッセンジャー』とか言わなかった? 何、伝言1つのためにこんな危険区域まで来たわけ?」

「あなた方の本拠地に忍び込むよりは安全だと判断したもので」

しれっと言うウェスカーの服装は……見た感じ、平時とほとんどかわらない。いつもの白黒コートに、額にはサングラス。腰には剣。あ、でもよく見ると、厚手の手袋をしてる。
……それだけの装備変更で、よくこんな極限環境に来れるな……僕じゃあるまいし。

まあ、どうせ魔法か何か使ってるか、あるいはあのコートあたりがマジックアイテムなんだろう。深く考えてもしょうがない。

で……『メッセンジャー』の方の説明を聞こうか。伝言でも持ってきたのかな?

「正確には伝言ではなく……こちらの手紙になります」

言いながらウェスカーは、左手をばっと空に向けてかざし……その瞬間、僕とウェスカーの周囲半径数十mの範囲内で、風がやんだ。
そしてもう片方の手で、コートのポケットから、B5サイズくらいの小さな封筒を取り出し、それを僕に渡してくる。

差し出されたそれを、ちょん、と指で突いて簡易解析……罠とかはないみたいだ。
なので、受け取って……

「中身、今見ていい?」

「もちろん構いませんよ。大丈夫だとは思いますが、下が海ですので、落とさないようご注意を」

「あいよ」

返事をしながら、封蝋で閉じてある封筒を開封し、中の手紙を出す。
……達筆でちょっと読みづらいけど、ええと、何々……?

……………………えー……

「……コレ、マジ?」

「ええ。ああ、もちろん返事は後で結構ですので。同封されている返事の仕方を読んで、後日いただければと思います」

「……お言葉に甘えて、持って帰って検討させてもらうよ」


☆☆☆


数時間後。
『オルトヘイム号』の会議室に場所を移して……

「『ダモクレス』のボスから面会の申し込みが来たぁ!?」

義姉さん、絶叫。落ち着いて。
いや、まあ……内容が内容だし、無理ないけど。

今、会議室には、『邪香猫』メンバー全員と義姉さん、それにネスティアから来てる軍人組や、ブルース兄さん、そして師匠たち『女楼蜘蛛』の3人……が集まっている。

スタッフ枠のターニャちゃんとコレット以外は全員だ。

ただ、同じスタッフ枠ではあるけど、シェーンはここにいる。
ダモクレスには、バスクがいる。なので、彼女にとっても他人事じゃないからだ。

そして……それだけじゃない。
案件が案件なので、ナナとクロエに頼んで、急遽いろんな人に連絡を取った。

具体的には……ネスティアにいる、ドレーク兄さんとアクィラ姉さん。ジャスニアにいるフレデリカ姉さん。あと、アクィラ姉さんを呼んだら、王国軍大将のイーサさんにも話が行った。
それに、フロギュリアの王都から、オリビアちゃんと、付き添ってるザリーも。

それぞれが、僕が事前に渡してあったマジックアイテム越しに、空中に投影された立体映像のモニターの向こうに姿を見せている。

そのうちの1人、アクィラ姉さんが、

『それはまた……ミナトのところには定期的にトラブルが安定供給されますね』

「微塵もうれしくないからそんなの……まあでも、来ちゃったもんは仕方ないからさ、どうしようかと思って声かけさせてもらったんだ。ことがことだし、僕がいつもみたいに『なんとなく』で決めていいことじゃないかなー、と」

『だからといって、斯様に遠慮なく大々的に相談するか……』

『私たちに話してしまって大丈夫なんですか? いやまあ、普通にありがたくはあるんですけど』

と、イーサさんとフレデリカ姉さん。

「問題ないと思うよ? 『相談して決めていい?』って聞いたらOK出たし……何なら、3~4人くらいなら付き添いいてもOKだし、ドレーク兄さんとか、軍人がいてもいいって言ってた」

『……何? それは本当か、ミナト?』

と、今度はドレーク兄さん。さすがに見過ごせなかったらしい。

まあ、悪の秘密結社からの会談の誘いに、警察系組織のトップやそれに近い役職の人を『参加OK』って堂々と言ってきてるんだから、無理もない。

よっぽど楽天的に物事を考えてるアホなのか、あるいは……そういう立場の人がこようとも問題ない、と、全部理解した上でそう考えているのか……。

「で、話戻すけど……どうやら奴さん、僕が例のなんとかって式典……」

『シャラムスカ皇国の『シャルム・レル・ナーヴァ』……聖女の拝命式典か?』

「そう、それ。それに招待されてることも、どうやってか調べてあったみたいでさ……それに伴って開催される各種行事、全部合わせると2週間くらいの日程になるじゃん? そのどこかに、会談の予定を入れてくる気みたい。もしそれに僕が欠席の場合は、他の手考えるって」

『それに、私たちを同行させてもいい、と言ってきたんですね?』

ドレーク兄さんとアクィラ姉さんの質問に答える形で、すらすらと説明していく。

整理すると、こんな感じだ。

ウェスカー直々に(あいつ幹部なんだっけ、たしか)メッセンジャーとして手紙を持ってきて、ダモクレスのボス……『総裁』とやらに会ってほしいと頼まれた。

返事がYESならば、手紙に同封された紙に書かれていた方法で知らせてほしい。
追って、日程や場所等、詳しいことを『ダモクレス』からも伝える。

同行者は特に制限は設けないし、武装解除も特に必要なく、武器防具持ち込みは自由。
ただ、一応『会談』という場になる予定なので、そこは考慮願いたい、とのこと。

何が言いたいかというとだ……それなりに厳かな施設ないし店でやる予定なので、そこにふさわしくない、あるいは入れないような人は連れてくるなと。
サイズ的に大きすぎるイオ兄さんとか、大きい上にどう見ても魔物なビートとか。

まあ、極端な例だけどもね。

「普通に考えたら、罠なんじゃないかと思うところだけども……」

『それにしちゃ堂々と誘ってきてますよね……本当にあくまで対談、なんでしょうか?』

『じゃが、何か条件や餌をまいたわけでもなし……断られても文句は言えん。そもそも、このような誘い、あいての立場や組織を考えれば『怪しい』以前の問題じゃ。しかし、だとすれば本当に罠ではなく……いや、相手の面子そのものが餌代わりという可能性も……?』

「つか、仮にマジで対談の申し込みだったとして……お前、行くのか?」

アクィラ姉さん、イーサさん、それに師匠が順に言う。

「……どーしよう」

「どうしようって、あんたね……」

「いや、なんていうか……何を理由、ないし基準に判断したらいいのかわかんなくてさ。そりゃ、行く理由も行かない理由も、ぱっといくつかは出てくるけどさ……」

例えば、行く理由。

単に好奇心。
あるいは……ドレーク兄さんの役に立つ。

現在、ネスティア王国のみならず、各国で危険視されている『ダモクレス』のボス……その謎に包まれた正体や素顔が明らかになるなら、それだけで大きなメリットだ。

後は……その対談で何が話題に上るのかにもよるけど……どうも最近、ウェスカーに会うたびに、僕があの組織に注目されてるっぽいことを言われてるので、その理由の確認もできるかも。

逆に、行かない理由。

怪しい、危ない、信用できない、何かの罠かもしれない……似たような理由がいくつも出てくるな……まあ、言い方次第な面もあるけども。

罠にかけて何かしてくるつもりかもしれないし……直接的に襲撃してくる、あるいは会話の中でなんか誘導してくる、脅迫、誘拐、エトセトラ……元々が悪の秘密結社みたいな感じであるからして、疑い出したらそれこそきりがない。

こういう駆け引きとか予測合戦みたいなの、僕苦手なんだよなぁ……誰かに丸投げしたい。

『……仮にですけど、その誘いに乗って私やお兄様が来たら、どうするつもりなんでしょうね? その『総裁』さんとやらは。ミナトの家族関係くらい知っているでしょうし……それも当然、ミナトが取りうる可能性の1つとして考慮していてしかるべきでしょう?』

『そうなると……そうなっても問題ないだけの戦力がいる? あるいは、策がある……と?』

『考えにくいですけど……あの連中が得体も底もしれないのは今に始まったことじゃないし……』

「……すぐに決められることじゃないよね、やっぱ。悪いんだけど、持ち帰って協議してもらったりとかできる? この案件、僕の一存でどうにかしていい感じじゃないでしょ?」

『そういうわけではないが……そうさせてもらえるならばありがたい。地下に潜っている部分が大きく、今だ実態把握に至らない地下組織の尻尾をつかむことができる機会足りうる上に……そのチップに立つ者をこの目で見ることがかなうかもしれんとなれば、重要度は大きいからな』

と、ドレーク兄さん……って、ちょっと待った。今何って言った?
『この目で』見る?

『おっ……ちょ、総帥殿!? 今お主、『この目で』と……自分が行くつもりか!?』

同じところに気が付いたイーサさんが、泡食った様子でドレーク兄さんに問いかける。

いやまあ、無理もないけどさ。そんな、ただでさえ怪しくて危険っぽいところに、騎士団の総帥……一国の軍事部門の、限りなくトップに近い身分の人が行こうとしてるんだし。

ただまあ、戦闘能力的にもトップだから、何か不測の事態があった場合に対応できる、っていう点では間違ってないのかもだけど……

『落ち着けイーサ大将。私とて何の考えもなしに言ったわけではない……例の『蒼炎』の件だ』

『……っ! そう言えば……それもありましたな。くっ、最近はどうしてこう、次から次へと……』

……? 今、聞きなれない単語が出て来たな?

「兄さん? その『そうえん』、って何ぞ?」

気になったので聞いてみると、ドレーク兄さんは『そう言えば話していなかったな』と気づいたように言って、教えてくれた。

曰く……どうやら、その『蒼炎』ってのもまた、犯罪者の名前らしい。
名前っていうか、通り名っていうか。

本名……『アザー・イルキュラー』。人呼んで、『蒼炎のアザー』。
通り名の由来は、そいつが主に使う魔法が……青い色の炎が特徴的な火炎魔法だから。

そしてそいつは、どういう部類の犯罪者かっていうと……いわゆる『テロリスト』らしい。

腐敗政治の国家や都市を襲撃して、その元凶になっている政治家や貴族を一方的に断罪する……といった破壊系活動に加え、過去には市民階級の革命を扇動し、小国を1つ転覆したこともあったそうな。しかも、何度も。

その国は、ネスティアとかの『6大国』には遠く及ばない規模の国だったそうだけど……それにしたって、国1つひっくり返す武力・組織力・統率力……そして何より、そのアザー自身の戦闘力の高さから、今なお多くの貴族や高官に恐れられる存在なんだそうだ。

世が世なら、ダークヒーローとして人気が出そうだな。
そいつを主演にしたピカレスクロマン劇なんか作ったら、いい感じになるかも。

『ここ半世紀ほど、ほとんど噂も聞かなかったがゆえに、死んだのではないかと言われていたのだが……どうやらまた最近活発に動き出したらしい。噂を聞く頻度が激増した上に……先の『リアロストピア』の革命の折も、同国王都にて『青い炎』が目撃されている』

「よりにもよってあの一件か……っていうか、今の言い方だと、ひょっとしてその『蒼炎』さん、長命な亜人種族か何か?」

さらっと『半世紀』とか言ってた割に、今も現役っぽく警戒感滲ませて言ってたし。

『恐らくそうだ。種類はわからないがな……以前戦った時は、『蒼炎』の他にも体術も高いレベルで使いこなし、接近戦・遠距離戦共に隙のない猛者だった』

「へー……ドレーク兄さんがそこまで言うとはね。つか、戦ったことあるんだ」

ってことは……ドレーク兄さんと戦ってなお逃げ延びたってこと? ……え、マジ強くね?

『もっと言えば……その時の戦いで、クローナさんに作ってもらった、お兄様の『最初の武器』がダメになりました』

「……師匠のお手製の武器がダメになるレベルの敵?」

『奴は火力だけで言えば、本気を出せばアクィラ以上だからな。個人的には……母上たちを除けば、世界最強クラスの戦闘力を持っている、と見ている』

……怖いんですけど。
そんなのが今うごめいてんの? テロリストとして? やばいじゃん……

「……そんな怖い人の話をわざわざしたってことは……もしかして」

『不確かな情報なんじゃが……奴が次は、シャラムスカを標的にする、という情報があっての』

イーサさんの言葉に、僕が『マジか……』って感じになっていると……そこに追い打ちをかけるかのように、思い出したような感じでフレデリカ姉さんが言った。

『……そう言えば、前にミナトがちらっと言ってたみたいですけど……『骸刃』も最近動き出したんじゃありませんでした?』

『ああ、そんな話もあったな……全く、ホントに最近何なんじゃこの物騒な……』

「……そういや、それの説明とか、まだ僕聞かされてなかったよね?」

さかのぼること数か月前。
例の『ローザンパーク』の一件の時に、現場で会ったシン・セイランさんから聞かされた、なんだかよくわからない情報。

『『骸刃』って言えばわかる』的なことを言われたんだっけ。ドレーク兄さんとかに。
それが何なのか、まだ結局聞いていなかったわけだけども……この空気から察するに、あまり愉快なことではなさそうである。

『『骸刃』というのは……100年以上前から存在する、神出鬼没の人斬りじゃ。十数年ごとにふらりと現れ、ある時は何の変わったところもない村で、ある時は大都市で、ある時は戦場で……多くの死をまき散らして、消える』

『しかも、神出鬼没というだけでなく……恐ろしいほどに戦闘能力が高く、相対した者は、そのほとんどが殺されてしまっているのです。そのため、長らくその正体は不明でした』

「……一時期は、この大陸最強の3人ってことで……『天戟』『蒼炎』『骸刃』なんて風に並び称されてたわよね」

と、義姉さんがげんなりした表情で……おいマテ、またかよ。
またなんかこう……そんな、ドレーク兄さんと同列って感じの敵がいんのかよ。

『……そのように言われてはいるが、私は実際に戦ったことはない。ただ、私の上司だった、当時の騎士団総帥が、その『骸刃』と戦った末に敗れて殺されている。能力的には……Sランクの実力は確実にある方だった』

「Sランク程度ならドレーク兄さんの方が全然……あーでも、向こうもそれを倒すレベルだから、楽観はできないわけだ」

『で、その『骸刃』、最近また現れだしたらしいんですが……こちらは、どこにいるのか自体ほとんど不明なんですよね。まあ、別に慰めにもなりませんけど』

……どんだけ無法地帯になってんだよ、今の時代のこの大陸は。

ドレーク兄さんと同格の犯罪者が2人野放し? しかも、秘密結社っぽいのが裏社会で暗躍してて……北のアレな国も最近怪しい動きをしてるって話だし……。

……つか、前にドレーク兄さんが『ローザンパーク』に来た時に言ってた、『近いうちにこの大陸は荒れる』っていうアレ……ひょっとして、このことだったのかな。北も南も不安定……と。

……予想してたよりだいぶ慎重に決めなきゃいけないんじゃないか、これ。
やっぱ、一回持ち帰って色々協議してもらおう。この案件……僕の手に余るわ。


☆☆☆


場所は変わって……どこかを走る、馬車の中。

その中でウェスカーは、移動の時間を利用して、部下から上がってきた各種の報告書に目を通していた。その多くは、各国の情勢や裏事情を調査したものである。

この先、『シャラムスカ』で進める予定の作戦を前に、1つでも有益な情報を見つけて頭に叩き込むためだが……そんなウェスカーに、無遠慮に声をかける者があった。

「ったく……面倒なことしやがるな、ボスもよ……わざわざそんなところに会談の席なんざ用意しなくても、ぶん殴って言うこと聞かせりゃいいだろうに」

「そう単純な話ではないからの措置なのでしょう。彼は戦闘で相手にするにはリスクが大きい……そもそも総裁が決めたことなら、我々は従うのみです。我々の意見や意向など、問題ではない」

「はっ……だから慎重に動くってか? ちっ、面倒くせぇ……もういっそ、俺がこれから……」

「…………」

じっ、と、

咎めるような目つきで、対面座席に座っている男をにらむウェスカー。
それを受けて、少し怯んだようになるその男は……

「……わーってるよ、命令に背くようなことはしねえって……総帥の命令を優先するさ」

「……あなたにしてみれば、彼を相手にして動くとなれば、色々と思うところもあるのでしょう。それはわかります。ですが、あくまで我々は『ダモクレス財団』の一員であり、その行動は総裁のご意向による。ゆめゆめ忘れないでください………………アガト」

男は、言い含めるような、聞きようによっては説教か何かにも聞こえるウェスカーの言葉を、右から左に聞き流しながら……不愉快そうに鼻を鳴らす。

黒髪に黒目が特徴的な、まだ年若そうで、目つきは悪いがよく見ると童顔とも言えそうな顔つきの青年……『アガト』は、ウェスカーから視線を外し、窓の外に目をやりながら……ちっ、と、本日すでに何度目かの舌打ちをした。

近く、任務で関わることになる、冒険者の少年……ミナトのことを考えながら。



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