2 / 22
第1章
第2話
しおりを挟む
俺は【マスターシーフの書】を大事に持ち帰ると、借りている宿の自室に戻って、さっそくそれを使用した。
クラスチェンジアイテムである【〇〇の書】は、読むことによってその効力を発揮する。
いや、「読む」というよりは、「見る」といったほうが正確か。
ページをめくるごとに神聖文字でずらりと文章が書かれているのだが、この神聖文字を言語として読める必要はない。
条件を満たした者が、そこに書かれている神聖文字を「見る」ことによって、見た神聖文字が光を発して、それが使用者の体に浸透するように入ってくる。
そうして全ページを見終えたときには、クラスチェンジが完了しているというわけだ。
「うおおっ、すげぇ……!」
俺は部屋で【マスターシーフの書】を読み終えたとき、自分の体から力が溢れ出てくるのを感じていた。
レベルアップしたときの感覚と似ているが、それの何倍も強い。
俺は宿を出ると、意気揚々と冒険者ギルドに向かい、受付嬢にステータスの測定を依頼した。
「いらっしゃいませー♪ ステータスの測定ですね。でしたらまず冒険者カードを提出していただいて、こちらのオーブに手をかざしてください。──えーっと、クリード様の職業は【シーフ】、測定前のレベルは30ですね──って、あれ……? ……あの、失礼ですけど、この状態からステータス測定をされるんですか?」
受付嬢が首を傾げる。
まあ普通、下級職のレベル上限である30レベルの【シーフ】には、ステータス測定をする意味はないからな。
俺はニッと笑いかけ、「いいから」と促して手数料を支払う。
受付嬢は少しだけ可哀想なものを見るような視線を俺に向けると、「分かりました。しばらくお待ちください」と感情を殺したような事務的な対応になって、処理を始めた。
そして、待つことしばらく。
「は……?」
受付嬢は、処理後の俺の冒険者カードをまじまじと見て、目をごしごしとこすった。
「えっ……えっ……? 職業:【マスターシーフ】……? うそぉ……? な、何これ……測定用神聖器の故障……?」
俺の冒険者カードと俺の姿とを交互に見て、信じられないという様子の受付嬢。
一方の俺は、彼女には申し訳ないが、ニヤニヤが止まらない。
俺は呆然としたままの受付嬢に、声をかける。
「ステータス測定の処理が終わったなら、冒険者カード、返してもらってもいいかな?」
「あっ……! は、はい、すみません! こちらがクリード様の測定後のステータスが記された冒険者カードになります」
「ありがとう」
俺はそれを受け取り、受付カウンターの前を離れる。
受付嬢は「あ、ありがとう、ございました……?」と疑問符をつけて言いつつ、しきりに首を傾げていた。
──さて、ステータスはどれだけ伸びているかね。
俺は冒険者ギルドに併設された酒場スペースへと向かい、少人数用のテーブル席の一つを占拠すると、上等の酒とつまみを注文する。
それから、あらかじめ記録しておいたクラスチェンジ前のステータスと、あらたに冒険者カードに記された現在のステータスとを見比べた。
【名 前】 クリード
【職 業】 マスターシーフ
【レベル】 30
【筋 力】 28 ← 20 (+8)
【耐久力】 26 ← 20 (+6)
【敏捷力】 45 ← 33 (+12)
【魔 力】 25 ← 19 (+6)
【S P】 10 ← 0 (+10)
「んん……? これは、いくら何でも伸びすぎじゃねぇか……?」
俺は自分の冒険者カードを見て、思わず眉根を寄せる。
ステータスの伸び率が、俺の予想の遥か上をいっていた。
上級職へのクラスチェンジをすると、ステータスが一定程度伸びる。
俺も仲間たちのクラスチェンジによるステータス変化を三人分見てきているから、だいたいこのぐらい伸びるんだろうなという予想があった。
だがどうも、予想していた値の二倍ぐらい伸びている。
それに、SP──スキルポイントの増加量も妙だ。
クラスチェンジで獲得できるSPは、一律5ポイントだったはずだ。
ステータスというのは、一般的には神から与えられた力だと言われている。
「職業」や「レベル」などもそうだが、冒険者の才能を持ったごく一部の人間だけが、この人間離れした力を得ることができるし、伸ばすことができる。
それは「神聖器」と呼ばれる種類のアイテムによって計測され、同じく神聖器である冒険者カードへと自動的に出力される。
これらはいずれも迷宮で発見されたアイテムの複製品だが、計測ミスや出力ミスはありえないはずだ。
少なくとも、そんな事例は聞いたことがない。
となれば、この数値は正しいものと考えるべきだろう。
「ってことは、オリジナルの【マスターシーフの書】を使ったからか……?」
俺はつぶやきつつ、配膳されてきたつまみの皿をフォークでつつき、香ばしく表面が焼かれたウィンナーを口に運ぶ。
噂レベルでは聞いたことがある。
オリジナルのクラスチェンジアイテムを使った場合、冒険者ギルドで複製したものを使ってクラスチェンジした場合と比べて、より大きな力を得られるのだと。
「マジか……ヤベェな……」
俺の語彙力が低下している。
嬉しすぎることが起きると、どうもこうなるらしい。
「まあいいや。次だ」
俺はクラスチェンジによるステータス上昇度合いの確認を終えると、酒とつまみをたいらげ、代金を支払ってから次の行動を起こす。
冒険者ギルドの買い取り窓口へと向かうと、そこで使用済みの【マスターシーフの書】を取り出す。
「第一迷宮のとある場所で【シーフ】のクラスチェンジアイテムを発見した。効力は使用済みだが、これを買い取ってほしい」
「は……?」
買い取り窓口のお姉さんは、目をぱちくりとさせた。
その後しばらく、硬直。
やがて動作停止状態から復活すると、俺に向かっておそるおそる聞いてくる。
「ほ、本物ですか……?」
「ああ。俺自身で実証済みだ」
俺はそう言って、自身の冒険者カードを差し出す。
俺の冒険者カードを受け取った買い取り窓口のお姉さんは、それをまじまじと見る。
「しょ、少々お待ちください……!」
買い取り窓口のお姉さんは慌てて、一般受付窓口の受付嬢のところに向かった。
そこで冒険者カードを見せて何かを聞くと、相手の受付嬢はこくこくとうなずく。
買い取り窓口のお姉さんは、再び慌てて戻ってくる。
「ギ、ギルドマスターを呼んでまいりますので、もうしばらくお待ちください……!」
そしてパタパタとギルドの奥へ向かい、二階へと続く階段を上っていった。
その後、俺はギルドマスターと面通りし、応接室にてあれこれ質問された。
あれをどこで発見したのか、どうしてそこを調べようと思ったのかなどなど、犯罪者への取り調べかよと思うぐらい根掘り葉掘り問われた。
俺が洗いざらい喋ると、ギルドマスターはようやく納得したようで、使用済みの【マスターシーフの書】は三十万カパルで買い取ってもらえることになった。
三十万カパルもあれば、数年は遊んで暮らせる。
冒険者をやめて別の事業を始めてもいいぐらいだが、もちろんそんな選択肢を選ぶつもりはない。
ようやくの想いで、上級職である【マスターシーフ】になれたんだ。
せっかくだから、冒険者として頂点を目指したい。
しかしそのためには、大きな問題が一つあった。
「パーティメンバー、どうすっかなぁ……」
俺は酒場に戻って一杯やりながら、そう独り言ちる。
第三迷宮都市に戻って元のパーティに収まるかというと、少し具合が悪い。
俺が第三迷宮都市を出る段階で、アルフたちは【ハイガーディアン】の新たな仲間を加えることに成功していた。
それからおよそ一ヶ月だ。
今では新たな四人パーティで馴染んでいる頃だろう。
俺が戻れば、もう一度パーティに受け入れてもらえるかもしれないが……。
パーティ人数には、最大四人という制限がある。
これは迷宮の様々な仕掛けが四人用になっていることから、冒険者ギルドが定めた決まり事である。
仮に俺が再び古巣のパーティに受け入れられた場合、今度はせっかくパーティに馴染んだ【ハイガーディアン】の冒険者が路頭に迷うことになる。
それもあまり、面白い話ではない。
もちろん、補欠としてパーティに在籍するという方法がないでもないが、それもなぁ……。
と、そんなことを考えていたときだった。
俺は酒場の隅で起こった、とある騒動を目にすることとなる。
「な、何をするのよ、放しなさい……!」
「へへへっ……いいじゃねぇかよぉ、嬢ちゃんたち。一緒に楽しく飲もうぜぇ?」
「くっ……! 嫌だと言っているだろ! 放せ!」
「そんなつれねぇこと言わねぇでよぉ、一緒に楽しもうぜぇ? ……へへへっ、まだガキのくせに、意外といい体してんじゃねぇか」
「バ、バカなんすか!? ねぇバカなんすか!? 嫌がる女の子を無理やり手籠めにしようなんて、今どきオークやゴブリンぐらいしかやらないっすよ!?」
「へへっ、活きのいいメスガキは嫌いじゃないぜぇ?」
……と、そんな具合で。
三人の駆け出し冒険者らしき少女たちが、別の三人の冒険者の男たちに絡まれていたのだ。
「はぁーっ……まったく、やれやれだ」
俺は大きくため息をついて、席から立ちあがった。
クラスチェンジアイテムである【〇〇の書】は、読むことによってその効力を発揮する。
いや、「読む」というよりは、「見る」といったほうが正確か。
ページをめくるごとに神聖文字でずらりと文章が書かれているのだが、この神聖文字を言語として読める必要はない。
条件を満たした者が、そこに書かれている神聖文字を「見る」ことによって、見た神聖文字が光を発して、それが使用者の体に浸透するように入ってくる。
そうして全ページを見終えたときには、クラスチェンジが完了しているというわけだ。
「うおおっ、すげぇ……!」
俺は部屋で【マスターシーフの書】を読み終えたとき、自分の体から力が溢れ出てくるのを感じていた。
レベルアップしたときの感覚と似ているが、それの何倍も強い。
俺は宿を出ると、意気揚々と冒険者ギルドに向かい、受付嬢にステータスの測定を依頼した。
「いらっしゃいませー♪ ステータスの測定ですね。でしたらまず冒険者カードを提出していただいて、こちらのオーブに手をかざしてください。──えーっと、クリード様の職業は【シーフ】、測定前のレベルは30ですね──って、あれ……? ……あの、失礼ですけど、この状態からステータス測定をされるんですか?」
受付嬢が首を傾げる。
まあ普通、下級職のレベル上限である30レベルの【シーフ】には、ステータス測定をする意味はないからな。
俺はニッと笑いかけ、「いいから」と促して手数料を支払う。
受付嬢は少しだけ可哀想なものを見るような視線を俺に向けると、「分かりました。しばらくお待ちください」と感情を殺したような事務的な対応になって、処理を始めた。
そして、待つことしばらく。
「は……?」
受付嬢は、処理後の俺の冒険者カードをまじまじと見て、目をごしごしとこすった。
「えっ……えっ……? 職業:【マスターシーフ】……? うそぉ……? な、何これ……測定用神聖器の故障……?」
俺の冒険者カードと俺の姿とを交互に見て、信じられないという様子の受付嬢。
一方の俺は、彼女には申し訳ないが、ニヤニヤが止まらない。
俺は呆然としたままの受付嬢に、声をかける。
「ステータス測定の処理が終わったなら、冒険者カード、返してもらってもいいかな?」
「あっ……! は、はい、すみません! こちらがクリード様の測定後のステータスが記された冒険者カードになります」
「ありがとう」
俺はそれを受け取り、受付カウンターの前を離れる。
受付嬢は「あ、ありがとう、ございました……?」と疑問符をつけて言いつつ、しきりに首を傾げていた。
──さて、ステータスはどれだけ伸びているかね。
俺は冒険者ギルドに併設された酒場スペースへと向かい、少人数用のテーブル席の一つを占拠すると、上等の酒とつまみを注文する。
それから、あらかじめ記録しておいたクラスチェンジ前のステータスと、あらたに冒険者カードに記された現在のステータスとを見比べた。
【名 前】 クリード
【職 業】 マスターシーフ
【レベル】 30
【筋 力】 28 ← 20 (+8)
【耐久力】 26 ← 20 (+6)
【敏捷力】 45 ← 33 (+12)
【魔 力】 25 ← 19 (+6)
【S P】 10 ← 0 (+10)
「んん……? これは、いくら何でも伸びすぎじゃねぇか……?」
俺は自分の冒険者カードを見て、思わず眉根を寄せる。
ステータスの伸び率が、俺の予想の遥か上をいっていた。
上級職へのクラスチェンジをすると、ステータスが一定程度伸びる。
俺も仲間たちのクラスチェンジによるステータス変化を三人分見てきているから、だいたいこのぐらい伸びるんだろうなという予想があった。
だがどうも、予想していた値の二倍ぐらい伸びている。
それに、SP──スキルポイントの増加量も妙だ。
クラスチェンジで獲得できるSPは、一律5ポイントだったはずだ。
ステータスというのは、一般的には神から与えられた力だと言われている。
「職業」や「レベル」などもそうだが、冒険者の才能を持ったごく一部の人間だけが、この人間離れした力を得ることができるし、伸ばすことができる。
それは「神聖器」と呼ばれる種類のアイテムによって計測され、同じく神聖器である冒険者カードへと自動的に出力される。
これらはいずれも迷宮で発見されたアイテムの複製品だが、計測ミスや出力ミスはありえないはずだ。
少なくとも、そんな事例は聞いたことがない。
となれば、この数値は正しいものと考えるべきだろう。
「ってことは、オリジナルの【マスターシーフの書】を使ったからか……?」
俺はつぶやきつつ、配膳されてきたつまみの皿をフォークでつつき、香ばしく表面が焼かれたウィンナーを口に運ぶ。
噂レベルでは聞いたことがある。
オリジナルのクラスチェンジアイテムを使った場合、冒険者ギルドで複製したものを使ってクラスチェンジした場合と比べて、より大きな力を得られるのだと。
「マジか……ヤベェな……」
俺の語彙力が低下している。
嬉しすぎることが起きると、どうもこうなるらしい。
「まあいいや。次だ」
俺はクラスチェンジによるステータス上昇度合いの確認を終えると、酒とつまみをたいらげ、代金を支払ってから次の行動を起こす。
冒険者ギルドの買い取り窓口へと向かうと、そこで使用済みの【マスターシーフの書】を取り出す。
「第一迷宮のとある場所で【シーフ】のクラスチェンジアイテムを発見した。効力は使用済みだが、これを買い取ってほしい」
「は……?」
買い取り窓口のお姉さんは、目をぱちくりとさせた。
その後しばらく、硬直。
やがて動作停止状態から復活すると、俺に向かっておそるおそる聞いてくる。
「ほ、本物ですか……?」
「ああ。俺自身で実証済みだ」
俺はそう言って、自身の冒険者カードを差し出す。
俺の冒険者カードを受け取った買い取り窓口のお姉さんは、それをまじまじと見る。
「しょ、少々お待ちください……!」
買い取り窓口のお姉さんは慌てて、一般受付窓口の受付嬢のところに向かった。
そこで冒険者カードを見せて何かを聞くと、相手の受付嬢はこくこくとうなずく。
買い取り窓口のお姉さんは、再び慌てて戻ってくる。
「ギ、ギルドマスターを呼んでまいりますので、もうしばらくお待ちください……!」
そしてパタパタとギルドの奥へ向かい、二階へと続く階段を上っていった。
その後、俺はギルドマスターと面通りし、応接室にてあれこれ質問された。
あれをどこで発見したのか、どうしてそこを調べようと思ったのかなどなど、犯罪者への取り調べかよと思うぐらい根掘り葉掘り問われた。
俺が洗いざらい喋ると、ギルドマスターはようやく納得したようで、使用済みの【マスターシーフの書】は三十万カパルで買い取ってもらえることになった。
三十万カパルもあれば、数年は遊んで暮らせる。
冒険者をやめて別の事業を始めてもいいぐらいだが、もちろんそんな選択肢を選ぶつもりはない。
ようやくの想いで、上級職である【マスターシーフ】になれたんだ。
せっかくだから、冒険者として頂点を目指したい。
しかしそのためには、大きな問題が一つあった。
「パーティメンバー、どうすっかなぁ……」
俺は酒場に戻って一杯やりながら、そう独り言ちる。
第三迷宮都市に戻って元のパーティに収まるかというと、少し具合が悪い。
俺が第三迷宮都市を出る段階で、アルフたちは【ハイガーディアン】の新たな仲間を加えることに成功していた。
それからおよそ一ヶ月だ。
今では新たな四人パーティで馴染んでいる頃だろう。
俺が戻れば、もう一度パーティに受け入れてもらえるかもしれないが……。
パーティ人数には、最大四人という制限がある。
これは迷宮の様々な仕掛けが四人用になっていることから、冒険者ギルドが定めた決まり事である。
仮に俺が再び古巣のパーティに受け入れられた場合、今度はせっかくパーティに馴染んだ【ハイガーディアン】の冒険者が路頭に迷うことになる。
それもあまり、面白い話ではない。
もちろん、補欠としてパーティに在籍するという方法がないでもないが、それもなぁ……。
と、そんなことを考えていたときだった。
俺は酒場の隅で起こった、とある騒動を目にすることとなる。
「な、何をするのよ、放しなさい……!」
「へへへっ……いいじゃねぇかよぉ、嬢ちゃんたち。一緒に楽しく飲もうぜぇ?」
「くっ……! 嫌だと言っているだろ! 放せ!」
「そんなつれねぇこと言わねぇでよぉ、一緒に楽しもうぜぇ? ……へへへっ、まだガキのくせに、意外といい体してんじゃねぇか」
「バ、バカなんすか!? ねぇバカなんすか!? 嫌がる女の子を無理やり手籠めにしようなんて、今どきオークやゴブリンぐらいしかやらないっすよ!?」
「へへっ、活きのいいメスガキは嫌いじゃないぜぇ?」
……と、そんな具合で。
三人の駆け出し冒険者らしき少女たちが、別の三人の冒険者の男たちに絡まれていたのだ。
「はぁーっ……まったく、やれやれだ」
俺は大きくため息をついて、席から立ちあがった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
異世界転移したら、神の力と無敵の天使軍団を授かったんだが。
猫正宗
ファンタジー
白羽明星は気付けば異世界転移しており、背に純白の六翼を生やした熾天使となっていた。
もともと現世に未練などなかった明星は、大喜びで異世界の大空を飛び回る。
すると遥か空の彼方、誰も到達できないほどの高度に存在する、巨大な空獣に守られた天空城にたどり着く。
主人不在らしきその城に入ると頭の中にダイレクトに声が流れてきた。
――霊子力パターン、熾天使《セラフ》と認識。天界の座マスター登録します。……ああ、お帰りなさいルシフェル様。お戻りをお待ち申し上げておりました――
風景が目まぐるしく移り変わる。
天空城に封じられていた七つの天国が解放されていく。
移り変わる景色こそは、
第一天 ヴィロン。
第二天 ラキア。
第三天 シャハクィム。
第四天 ゼブル。
第五天 マオン。
第六天 マコン。
それらはかつて天界を構成していた七つの天国を再現したものだ。
気付けば明星は、玉座に座っていた。
そこは天の最高位。
第七天 アラボト。
そして玉座の前には、明星に絶対の忠誠を誓う超常なる存在《七元徳の守護天使たち》が膝をついていたのだった。
――これは異世界で神なる権能と無敵の天使軍団を手にした明星が、調子に乗ったエセ強者を相手に無双したり、のんびりスローライフを満喫したりする物語。
魔力ゼロの俺だけが、呪いの装備を『代償なし』で使い放題 ~命を削る魔剣も、俺が持てば『ただのよく切れる剣』~
仙道
ファンタジー
現代日本で天才研究者だった相模登(さがみ のぼる)は、ある日突然、異世界へ転移した。 そこは『スキル』と『魔力』が全てを決める世界。
しかし登には、ステータス画面もなければ、魔力も、スキルも一切存在しなかった。
ただの一般人として迷宮に放り出された彼は、瀕死の女騎士と出会う。彼女の前には、使う者の命を瞬時に吸い尽くす『呪いの魔剣』が落ちていた。
武器はそれしかない。女騎士は絶望していたが、登は平然と魔剣を握りしめる。 「なぜ……生きていられるの?」 登には、剣が対価として要求する魔力は存在しない。故に、魔剣はデメリットなしの『ただのよく切れる剣』として機能した。
これは、世界で唯一「対価」を支払う必要がない登が、呪われた武具を次々と使いこなし、その副作用に苦しむ女騎士やエルフ、聖女を救い出し、無自覚に溺愛されていく物語。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる