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花籠の泥人形
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脱出を試みたが、やはり扉には鍵がかけられている。体当たりをしても、蹴破ろうとしても、鈍い音を立てるだけだった。
息は上がり、体力を消耗するだけだと自分を納得させて、母が眠る棺桶の横で膝を抱えた。
とにかく体を丸めて、暖を取ろうとするけれど、黙って座っているだけでも体温は奪われていく。
この部屋の温度が低いのは、母の死体が傷まないようにするためだろう。棺桶の中で眠る母は、傷一つなく、生前の美しい姿と変わらない。老いることなく、朽ちることのない母は、幸せなのだろうか。
僕なら、どうせ死ぬのならば、エドワードと一緒に逝きたかった。
決して許されない思考なのは理解している。
でも、たったひとりで逝くのは、とても寂しい。
僕の心臓が止まるのなら、エドワードの心臓も止めてしまいたい。
人は、人を忘れるとき、声から忘れていくのだそうだ。声を忘れ、顔を忘れ、触れた感触を、味を忘れて、最後まで記憶に残るのは、匂いだと言う。
エドワードをひとかけらも忘れたくない。エドワードに、ひとかけらも忘れられたくない。僕はとても傲慢だから、愛しい人に忘れられるなんて耐えられなかった。
忘れられてしまうなら、いっそ、一緒に死んでしまったほうがマシだ。
冷静でいようと努めるのに、不思議なくらい思考は冴え渡り、余計なことを考えてしまう。背中を預けた棺桶のせいで、思考はぜんぜんまとまらないのだけど。
どれほどの時間が過ぎただろう。外の様子もわからないこの冷室に父が二度、食事を持って訪れた。
一度目はハムと野菜のサンドウィッチに少し冷めたコーンスープ。二度目はローストビーフにクリームシチュー。どれも僕の好物だったけど、手は付けていない。
毒が入っていても治癒魔法で治せるが、エドワードと離れている今、魔力を温存すべきだと判断した。
食事をするにも、体力がいる。今の僕は、体力が赤点滅している状態だ。ちょっと小突かれただけでも意識を失ってしまいそうなほど、気力も体力も消耗していた。
せめて眠らないように、ガジガジと噛んでいた指先はボロボロだ。
体内で魔力を緩やかに循環させて、最低限の体温を保つ。これくらいしか、今の僕にできることはなかった。
父は、魔法も剣も才能のない凡人以下だと自虐する。僕から見れば、父は天才と呼ぶに等しい研究者である。執務室や図書室に収められた膨大な書物やレポートに、実験室と化しているプライベートルーム。常人では思いつかない発想。
父親としては最低だけど、研究者としては尊敬していたのに。
イカれた天才でなければ、禁術に手を出そうとは思わないだろう。
「――ヴィンセント」
極々小さな呼び声が、閉ざされた扉の向こうから聞こえた。
父ではない。薄気味悪い柔らかさを含んだ父の声とは違う。ハリがあり、硬質な声音だ。
「あにうえ?」
「あぁ。俺だ。ヴィクトルだ。ヴィンセント、怪我は?」
ヴィクトルは腹違いの兄で、幼い頃から天才だと謳われてきた。魔法の才も、剣の才にもあふれた、僕なんかとは比べ物にならない本物の天才だ。
兄とは、あまり触れあう機会に恵まれなかった。本当の兄弟なら、違ったのだろうか。エドワードとレオナルド殿下を見ていると、兄弟の在り方とは様々なのだと感じた。僕も、兄上と会話をしてみたいと、思うようになった。
「怪我は、ありません。兄上、外から開けることはできますか? ……い、いえ、ダメですね、兄上がここを開けてしまえば、父上に逆らうことになってしまう」
諦念交じりに言葉が落ちる。
扉の向こうが押し黙って、少しの沈黙が流れた。
ヴィクトルは、次期後継者として期待されている。母の言うことをよく聞いて、父の期待に応えるよくできた息子だ。
落ちこぼれの僕とは違う。
「父上のことだから、何かお考えがあるのだと思っていたんだ」
「兄上?」
「意味があるのだと、これからのためになるのだと信じていた。だけど、違ったんだ」
「何を、言っているんですか?」
どこか急き立てるような声に、眉を寄せる。
悴む手足を動かして、扉の前まで向かう。ドアノブを回すが、ガチリ、と鍵の引っかかる音がして、やはり扉は開かなかった。
覗き穴もないから、兄がどんな表情をしているのかわからない。
記憶の中のヴィクトルは、いつもつまらなさそうな表情をしていた。僕の知る兄は、いつでも落ち着いていて、物事を見据えることができる人だ。
努力しなくても大抵のことができて、教師泣かせの子供だった。隣で同じように学ぶ僕は出来が悪くて、どうしてできないんだと比べられることも多かった。
「いくら天才だと囃し立てられても、一番近くにいた俺が気づけなければ、天才でもなんでもない。気づこうと思えば、いつでも気づけたはずだったのに。ヴィンセント、すまない、不出来な兄を許してくれ。気づけなかった俺のせいなんだ」
弱弱しく震える声に、いよいよ様子がおかしいと確信する。
兄は、ヴィクトルはこんな弱い人じゃない。自信をまとい、けれど自分の力を過信もしない、誇り高い人だ。
「僕の声が聞こえていますか? ねぇ、なんでもいいから、返事をしてくださいッ! 兄上!」
「俺も、母上も、きっともう長くない。あの、リリンとかいう悪魔の、糧にされていたんだ」
パキン、と扉の鍵が壊れる音がする。ひとりでにドアノブが回り、鈍い音を響かせながらゆっくりと扉が開いて行った。
白い冷気が空気の流れに従って、外に逃げていく。
「兄らしいことを、何一つできなかった。最後くらい、させてくれ」
泣いているかのように笑う兄は、最後に会ったときよりも背が伸びて、精悍な顔立ちの青年へと成長していた。
眩い金髪は母親譲りのウェーブを描き、僕よりも色濃い紫の瞳には懐古の情が滲んでいる。
「お前の助けが、外まで来ている」
「なんで、どうして、そんな」
久しく顔を合わせた兄は、半身が黒く闇に染まり、指先から崩れ落ちていた。
「なんだよ、それ……!」
「早く行け。俺はもう、どうせ助からない」
――嗚呼、そうだ。兄の、この「すべてわかってる」というような態度が気に入らなかったんだ。
「今、治癒魔法を……!」
「いらない。戻るものじゃない。母上は、すでに闇に飲まれてしまった。俺も、半日もすれば全身が闇に飲まれるだろう。そうなる前に、ヴィンセントに会えてよかった。ずっと、後悔していたんだ。兄らしいことをしてやれなかった。もっと、兄弟らしく過ごせたら、違う結末だったのだろうかと」
「兄上! もう、いいから、喋らないで!」
立っているのも辛いのだろう。ジリジリと黒い闇に侵食される兄に、どうすることもできない。これは怪我なのか、病なのか? リリンの名前が聞こえたということは、闇の魔法?
わからないことが多すぎる。僕は、兄上のように一を聞いて十を知ることはできない。ひとつずつ説明されて、かみ砕いて理解しなければ、十を知れないのだ。
焦れて黒に覆われた手を掬おうとして、失敗した。
燃えカスのように、触れた手はボロボロと崩れていく。
「へぇ、炭になるのか」
まるで他人事みたいに言う兄に、とうとう涙があふれた。
仲が良いとはいえない。けれど、仲の悪い兄弟でもなかったんだ。ただ、関わることが少なかっただけで、きっと、交流を深めていればエドワードとレオナルド様のような兄弟になれたのだろう。
「……泣くなよ。俺は、お前をどうやって泣き止ませたらいいかわからないんだ。涙を拭ってやれればよかったんだが、触れたら俺が崩れてしまうからな」
「笑い事じゃない……!」
「っ、はは、すまない。冗談も言えないなんて、天才の名が泣いてしまうな」
「泣いてるのは、僕だけどっ」
触れたら、崩れてしまう。
「早く行くんだ。父上が、ここに来る前に」
僕とは違う紫の瞳に真っすぐ見つめられる。
「行け」
手を振ることもできない兄に背中を向けて、走り出した。
僕は、全てを投げ捨ててでも、エドワードと共にいることを選んだ。
息は上がり、体力を消耗するだけだと自分を納得させて、母が眠る棺桶の横で膝を抱えた。
とにかく体を丸めて、暖を取ろうとするけれど、黙って座っているだけでも体温は奪われていく。
この部屋の温度が低いのは、母の死体が傷まないようにするためだろう。棺桶の中で眠る母は、傷一つなく、生前の美しい姿と変わらない。老いることなく、朽ちることのない母は、幸せなのだろうか。
僕なら、どうせ死ぬのならば、エドワードと一緒に逝きたかった。
決して許されない思考なのは理解している。
でも、たったひとりで逝くのは、とても寂しい。
僕の心臓が止まるのなら、エドワードの心臓も止めてしまいたい。
人は、人を忘れるとき、声から忘れていくのだそうだ。声を忘れ、顔を忘れ、触れた感触を、味を忘れて、最後まで記憶に残るのは、匂いだと言う。
エドワードをひとかけらも忘れたくない。エドワードに、ひとかけらも忘れられたくない。僕はとても傲慢だから、愛しい人に忘れられるなんて耐えられなかった。
忘れられてしまうなら、いっそ、一緒に死んでしまったほうがマシだ。
冷静でいようと努めるのに、不思議なくらい思考は冴え渡り、余計なことを考えてしまう。背中を預けた棺桶のせいで、思考はぜんぜんまとまらないのだけど。
どれほどの時間が過ぎただろう。外の様子もわからないこの冷室に父が二度、食事を持って訪れた。
一度目はハムと野菜のサンドウィッチに少し冷めたコーンスープ。二度目はローストビーフにクリームシチュー。どれも僕の好物だったけど、手は付けていない。
毒が入っていても治癒魔法で治せるが、エドワードと離れている今、魔力を温存すべきだと判断した。
食事をするにも、体力がいる。今の僕は、体力が赤点滅している状態だ。ちょっと小突かれただけでも意識を失ってしまいそうなほど、気力も体力も消耗していた。
せめて眠らないように、ガジガジと噛んでいた指先はボロボロだ。
体内で魔力を緩やかに循環させて、最低限の体温を保つ。これくらいしか、今の僕にできることはなかった。
父は、魔法も剣も才能のない凡人以下だと自虐する。僕から見れば、父は天才と呼ぶに等しい研究者である。執務室や図書室に収められた膨大な書物やレポートに、実験室と化しているプライベートルーム。常人では思いつかない発想。
父親としては最低だけど、研究者としては尊敬していたのに。
イカれた天才でなければ、禁術に手を出そうとは思わないだろう。
「――ヴィンセント」
極々小さな呼び声が、閉ざされた扉の向こうから聞こえた。
父ではない。薄気味悪い柔らかさを含んだ父の声とは違う。ハリがあり、硬質な声音だ。
「あにうえ?」
「あぁ。俺だ。ヴィクトルだ。ヴィンセント、怪我は?」
ヴィクトルは腹違いの兄で、幼い頃から天才だと謳われてきた。魔法の才も、剣の才にもあふれた、僕なんかとは比べ物にならない本物の天才だ。
兄とは、あまり触れあう機会に恵まれなかった。本当の兄弟なら、違ったのだろうか。エドワードとレオナルド殿下を見ていると、兄弟の在り方とは様々なのだと感じた。僕も、兄上と会話をしてみたいと、思うようになった。
「怪我は、ありません。兄上、外から開けることはできますか? ……い、いえ、ダメですね、兄上がここを開けてしまえば、父上に逆らうことになってしまう」
諦念交じりに言葉が落ちる。
扉の向こうが押し黙って、少しの沈黙が流れた。
ヴィクトルは、次期後継者として期待されている。母の言うことをよく聞いて、父の期待に応えるよくできた息子だ。
落ちこぼれの僕とは違う。
「父上のことだから、何かお考えがあるのだと思っていたんだ」
「兄上?」
「意味があるのだと、これからのためになるのだと信じていた。だけど、違ったんだ」
「何を、言っているんですか?」
どこか急き立てるような声に、眉を寄せる。
悴む手足を動かして、扉の前まで向かう。ドアノブを回すが、ガチリ、と鍵の引っかかる音がして、やはり扉は開かなかった。
覗き穴もないから、兄がどんな表情をしているのかわからない。
記憶の中のヴィクトルは、いつもつまらなさそうな表情をしていた。僕の知る兄は、いつでも落ち着いていて、物事を見据えることができる人だ。
努力しなくても大抵のことができて、教師泣かせの子供だった。隣で同じように学ぶ僕は出来が悪くて、どうしてできないんだと比べられることも多かった。
「いくら天才だと囃し立てられても、一番近くにいた俺が気づけなければ、天才でもなんでもない。気づこうと思えば、いつでも気づけたはずだったのに。ヴィンセント、すまない、不出来な兄を許してくれ。気づけなかった俺のせいなんだ」
弱弱しく震える声に、いよいよ様子がおかしいと確信する。
兄は、ヴィクトルはこんな弱い人じゃない。自信をまとい、けれど自分の力を過信もしない、誇り高い人だ。
「僕の声が聞こえていますか? ねぇ、なんでもいいから、返事をしてくださいッ! 兄上!」
「俺も、母上も、きっともう長くない。あの、リリンとかいう悪魔の、糧にされていたんだ」
パキン、と扉の鍵が壊れる音がする。ひとりでにドアノブが回り、鈍い音を響かせながらゆっくりと扉が開いて行った。
白い冷気が空気の流れに従って、外に逃げていく。
「兄らしいことを、何一つできなかった。最後くらい、させてくれ」
泣いているかのように笑う兄は、最後に会ったときよりも背が伸びて、精悍な顔立ちの青年へと成長していた。
眩い金髪は母親譲りのウェーブを描き、僕よりも色濃い紫の瞳には懐古の情が滲んでいる。
「お前の助けが、外まで来ている」
「なんで、どうして、そんな」
久しく顔を合わせた兄は、半身が黒く闇に染まり、指先から崩れ落ちていた。
「なんだよ、それ……!」
「早く行け。俺はもう、どうせ助からない」
――嗚呼、そうだ。兄の、この「すべてわかってる」というような態度が気に入らなかったんだ。
「今、治癒魔法を……!」
「いらない。戻るものじゃない。母上は、すでに闇に飲まれてしまった。俺も、半日もすれば全身が闇に飲まれるだろう。そうなる前に、ヴィンセントに会えてよかった。ずっと、後悔していたんだ。兄らしいことをしてやれなかった。もっと、兄弟らしく過ごせたら、違う結末だったのだろうかと」
「兄上! もう、いいから、喋らないで!」
立っているのも辛いのだろう。ジリジリと黒い闇に侵食される兄に、どうすることもできない。これは怪我なのか、病なのか? リリンの名前が聞こえたということは、闇の魔法?
わからないことが多すぎる。僕は、兄上のように一を聞いて十を知ることはできない。ひとつずつ説明されて、かみ砕いて理解しなければ、十を知れないのだ。
焦れて黒に覆われた手を掬おうとして、失敗した。
燃えカスのように、触れた手はボロボロと崩れていく。
「へぇ、炭になるのか」
まるで他人事みたいに言う兄に、とうとう涙があふれた。
仲が良いとはいえない。けれど、仲の悪い兄弟でもなかったんだ。ただ、関わることが少なかっただけで、きっと、交流を深めていればエドワードとレオナルド様のような兄弟になれたのだろう。
「……泣くなよ。俺は、お前をどうやって泣き止ませたらいいかわからないんだ。涙を拭ってやれればよかったんだが、触れたら俺が崩れてしまうからな」
「笑い事じゃない……!」
「っ、はは、すまない。冗談も言えないなんて、天才の名が泣いてしまうな」
「泣いてるのは、僕だけどっ」
触れたら、崩れてしまう。
「早く行くんだ。父上が、ここに来る前に」
僕とは違う紫の瞳に真っすぐ見つめられる。
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