頭を空っぽにして読む乳首責め短編集

ねこみ

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俺だけのメス乳首様

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新木は表情筋を何処かに落としてきてしまったみたいに動かない。常に無表情で周りに何か言われても顔の筋肉を崩さないその様は若干怖い。しかしおかしなことに女子にはそれがクールに見えるらしい。柔道部所属な奴は愛想がないくせに常に女子達にキャーキャー言われているから余計に腹立たしく思う。別に僻みではない別に。

そんな奴の着替えを偶然目にした。これは本当に偶然で別に奴の弱点を探るためにつけていたからではない。本当だ。そこで目にしたのは男にしてはありえない胸筋。いやこれはありえるな。ありえないのはその胸筋に飾られている頂きだ。男のとは思えないほどそれはプルンプルンしていた。何を言っているのかわからないとは思うが実際に新木の乳首はプルンと弾けるエッチなそれだった。
それからだ、新木の乳首に俺は魅力されてしまったのは――。

いや、俺も男だしなんで同性の乳首なんかに惹かれるのかはわからん。ていうか一生わかりたくなんてなかった。でもあいつのはなんか無性に触りたいし弄りたいし、なんなら吸い付きたい。それからも俺はこそこそ新木の後を追い、そのプルプルな乳首を見つめてはゴクリと喉を鳴らす日々。そんなことをしていたらいつか本人にバレるわけで。

目の前に無表情な新木が立っていた。
怖い。その無表情がとてつもなく怖い。色々と言われる覚えがあるからこそ、その無表情が怖くてたまらない。ブルブルと内心震える俺に向かって新木くんはめったに開かない口を開いた。
「……金井が好きだ」
なんて?
予想外すぎて聞き間違いかと思ったしなんなら俺とうとう幻聴を聞くようになったみたいだから耳鼻科行かなきゃかなって変なところに思考を持っていったところにまた新木は告げる。
「金井が好きだ。……付き合ってほしい」
さすが体育系。男前の堂々とした告白に俺はドキドキが隠せない。
「え、えっとどうして俺?」
モテた試しのない俺はありきたりな質問しかできない。告白だって幼稚園の頃、早熟な女の子に一回言われたことがあるくらいだ。
「ずっと俺のことを見ていてくれただろう。視線を感じて振り向けば金井がいつもいた」
ん? んんん?
「お前の視線を感じる度に胸が熱くなって……これが恋だと知った」
いや待って、ずっと見てたから好きになるっておかしくない?
「いやいや、お前のこと見てたの俺だけじゃないって!」
いつも女子にキャーキャー言われてるんだから好きになるならそいつらでしょうよと口を挟む。
「……他のやつらに見られても特に何も感じない。こんなに胸が熱く高鳴るのはお前に、金井に見られたときだけだ」
ちょっと意味わかんない。わかんないけど俺も俺でこいつの胸が気になってずっと見つめてましたとは言えないしそんな俺も意味分かんないってなってしまう。
……それに俺は誠実でもなんでもないのでこれはチャンスなのでは、と考えてしまうところが本当にクズだ。
「俺のことが好きならさ、その頼みがあるんだけど」
「金井の頼みなら聞こう。何でも言ってくれ」
ああ、本当に男らしい。
「その、引かないでほしいんだけど……おっぱい吸わせてくれ」
そう言った後の重たい沈黙をなんと表現すればいいのか。俺は気まずすぎて新木の目が見れず地面に視線を落とした。
「わかった」
「えっ」
わかっちゃったの?
驚いて顔を上げれば凛々しいままの新木の姿。これは女子も見惚れるわ。
「俺のでよければ。……金井は胸が好きなのか?」
「あ、ああ……いやそうでもなかったんだけど、新木の見て気になって」
馬鹿正直に言うやつがどこにいる。ここにいる。しかしそう口にしたら新木のあまり動かない表情が少し動いた気がした。
「そうか……俺のが」
どことなく嬉しそうなのは気のせいだろうか。
「ではこれから金井と俺は恋人同士というわけだな」
「……え、ああ。うん、よろしく」
なんともはっきりしない返事をしてしまった。よくよく考えれば付き合ってほしいと言う相手に体を求めるようなことを言うのは反則な気がする。最低だ。そう思われてもそれでも俺は新木の胸に触れたい。


そこからは早かった気がする。
案外に乗り気な新木はいつでもいいぞとこれまた男前なセリフを吐き、二人きりになれそうな所はないか考えていれば新木が部室の鍵を差し出してきた。頼もしいじゃないか。
「放課後の部活中以外は誰もこない」
部長である新木はよく自主練もするらしく部室の鍵を持っていくことが多いので顧問が特別に新木用にと貸してくれているらしい。
そしてあれよあれよと俺は念願の新木のおっぱいを好きにできるようになったのだ。ありがとう神様。新木様。

されるがままの新木は特に抵抗もなく素直に衣服を脱いで肌を露出させる抵抗なんてされたら俺の非力さでは絶対に敵わないしむしろ殺られているだろう。新木の優しさと勘違い恋心に感謝だ。
そして魅惑のプルンプルンな乳首に俺は全力で欲望をぶつけた。ある日は乳首が腫れるまでずっと吸い付いていたし、ある日は舌先で弄りながら片方のも指先で弄り倒した。俺に吸われ弄られる度に更にプルプルに赤く熟し大きくなる粒に夢中になって構い倒した。
そのせいなのか、どうなのか。初めは無表情を崩さず好きにしてくれて構わないと口にしジッとしていた新木が最近はその様子が違った。
俺がプルンとした乳首に舌を這わせチュッと吸い付く度にビクンと体を震わせ色っぽい息を吐くようになった。
「ん、んんっ」
舌先でコスコスと擦り片方のも指先でカリカリと刺激してやればもう面白いくらい体をブルブルと震わせ始める。
「んっ、かね、い……」
熱のこもった声で名前を呼ばれ乳首を吸いながら新木を見上げれば珍しく頬を赤く染め熱のこもった瞳とかち合った。
ちろちろ舐めたり、じゅーっと激しく吸ったりたまに甘噛みをしてやる。それだけで面白いくらいに体を震わせて腰を揺らし始めた。
「んっ、ああっ」
堪えきれずこぼれた新木の艶声に自分の体も震える。見ればもうそこに無表情な彼はいない。逃せない快感に顔を歪め喘いでいる、これはもうメスなのでは?
「新木、乳首気持ちいい?」
調子に乗って聞けば少し戸惑いながらもコクリと頷く新木。だがそんなことで俺が納得するはずもない。
「ちゃんと言って、そしたら乳首をチンポみたいに扱いてやるから」
散々俺の舌で遊ばれた新木の乳首は唾液でテラテラとテカっていてより卑猥なものに見える。
「んっ、金井に触られて……気持ちいい」
「どこが?」
乳輪を指先でなぞって焦らす。
「ち、乳首だ。乳首が気持ちいい」
散々俺に弄られた乳首が疼いているのだろうか。早く触れてほしいと新木の瞳が語ってくる。その目に俺の中の何かがゾクリと反応した気がした。
素直に言えた新木にご褒美をとばかりに、オレは両方の乳首をちゅこちゅことチンポみたいに扱いてやる。
「ふっ、おっ、おっおおおおっ」
俺の指先がもたらす快感に腰を激しく揺らして新木は大きく啼いた。
「気持ちいい?」
「きも、ちいいっ、ちくびきもちいいっ」
今度は初めからちゃんと言えたので乳首をギュッと抓ってやった。
「おっおおおおっいいっ」
新木の熱が上がるに連れ自分の熱も上がっていくのがわかる。新木のはもちろん自分の下半身はガチガチだ。
「……新木、かわいいね」
ん? かわいい?
俺より図体のでかい新木がかわいい? 自分の思考に少しおや? と思ったがでも俺の指先や舌で喘ぐこの姿はやっぱり何故かかわいいと思ってしまう。
だっていつも無表情な彼のこの淫らな姿は俺しか知らないんだし。
「かね、いっ、ちくびもっと」
「いいよ」
ビンビンな乳首にかぶり付き舌で激しく責めてやる。
「おおおっ、いいっ……はっあああ」
無意識なのかガチガチな下半身を俺に擦りつけて夢中になってオナっている新木に気づいてこいつにも性欲あったんだなって少しびっくりした。
「はっあああでるっ……せいえきでるっ」
「いいよ、出して」
俺もたまらなくなって硬くなっている熱棒を新木の足に擦りつけた。ビリビリくる快感に息があがる。
「あああああっでるでる、きもちいいっでるっ」
ふっふっ、と息を荒くぶるぶる体震わせながら新木は下着の中にイカ臭い液体を放った。余りにも強い快感だったのか、暫くかくかくと足を震わせる新木の乳首を揉みながら尻を掴んだ。
「はんっ」
果てたばかりの敏感な乳首を揉まれメスの声が新木の口からこぼれた。喉が自然と鳴る。
「はっ……次、俺も気持ちよくなりたいんだけど」
触れてから気づいたが新木はおっぱいだけでなくそのでかい尻もいい。その尻に己の雄を挟んだらさぞかし気持ちがいいだろうと、この時になって俺は人の欲望とは終わりが尽きない愚かな生き物だと知った。

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